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28/202

*5

小山田さんが誰かと付き合うかもと考えるだけで、胸がざわざわする。


「そうだよな……これで決定だな。俺は小山田さんのこと」


いや、気が付いてはいた。コラボカフェに誘った時点で……いや、俺が本棚から『愛の成就ムック』を取り出し、側に置いた時点で、小山田さんのことをもっと知りたいと思っているのだと。


偶然の出会い。小山田さん? あんまり記憶にないな……どんな人だったっけ? とあの日、気になり出して、ちらちら見たり、お菓子BOXにファイブレのチョコレート菓子を撒き餌してみたりして。


PCを操作するフリをして観察していると、様子を見ながら(警戒しながら?)お菓子BOXへと吸い寄せられていくその姿は、まるでエサにつられてカゴの罠に近づいていくニワトリのようで、なんだか笑えてしまった。


(面白い子だなあ)


Φブレインが大好きなんだろうな。わかるよ、彼ら一生懸命だもんな。俺でもyoutube観てファンになるくらいだから。


よし。これをきっかけに、恋愛初心者を脱しよう。小山田さんは、『非ぶりっこ』のようだし、『愛の成就ムック』を小脇に抱え、かつてないほど、ぐいぐいといってみようと。そんな思考回路で、あれやこれやと画策し、今に至る。


だがそれをぶち壊すヤツが現れた。


そう。営業1課の課長、杉田だ。

アイツが小山田さんの話をするだけで、背筋がぞわぞわし、そして何がなんだかわからないが、とにかくムカついてくる。


先を越されてはいけない。絶対に小山田さんに告白し、小山田さんにも好きだと思って貰いたい。


これからも色々画策し、この恋を成就させるから!


俺は握りしめた右手のこぶしを、左の手のひらにパンッと叩きつけた。


やってやるぞと意気込みながら。



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