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135/202

*5

そして、私たちは観覧車に乗った。


時間は3時。まだ明るい。夜景とまではいかないけれど、高い場所から望むのは、素晴らしい展望だった。



楽しかったな。観覧車で、これがラストかあ。

楽しい時間は直ぐに過ぎてしまう。かつてこんなことあっただろうか。


恋愛とは遠ざかっていたし、遠ざけていた。


どこかめんどくさいとも思っていたし、自分には性に合わないとも思っていた。


ぶりっこが嫌い。一つ一つの行動や言動や態度に、ぞわわっと寒気が走る。


女の子はだいたい、ぶりっこの部分があるから、いまいち恋愛には乗り気にはなれなかった。


それなのに、小山田さんはどうだ?


1ミリも、寒ぼろが出ない。これは奇跡だと言ってもいい。ってか大胆に言っちゃうけど、肌が合うんだと思う。


いやいや肌を合わすだなんて、まだそこまでは!


さすがの杉田も「初回デートなんだろ? エッチはまだ早いからな。焦って手なんか出すんじゃねえぞ」とのアドバイスもある。


「わかった」


俺は神妙に頷いて、杉田とこぶしを合わせた。


ただ。観覧車だ。デートの象徴。『彼氏彼女と大接近するシチュエーション選手権』では、映えあるNo.1に輝いている。

ferris wheel。

俺はここに賭けてみようと思っていた。


「咲ちゃん、頭ぶつけないように気をつけて」


そう言っておいて、自分がゴツっとぶつける定番なボケも披露。(これはマジで思いのほか激痛)


スタッフにも、クスクスと笑われて、俺は恥ずかしかった。けれど。


小山田さんが、「だ! 大丈夫ですか?」と、おでこを撫でてくれる。

いい。

いい。


こういうのが、お付き合いの醍醐味だからね。小山田さんの優しさが身に染みる。


だからって訳じゃないけど、俺は小山田さんの隣に座った。近距離を取ることができれば、俺は技を掛けたい、その一手に全力を尽くしたい、そう思っていたからだ。(アスリート力)


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