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133/202

*3


「さあ、行こうか」


俺はすかさず手を出して、小山田さんの手を握った。駅からワンドゥーランドの入り口までは、歩いて5分ほど。


「あっ、は、はい」


くーーー。控えめに言っても最高。


ありがとう神さま仏さま。これからも小山田さんと仲良く過ごせますように。



はあ。会ったばかりなのに、もう手を繋いでいる。奇跡か。


こんなイケメンハイスペと手を繋いで歩く。


嬉しいが、少し恥ずかしい。道ゆく人がじろりじろりと見ている気もする。もちろん坂崎課長を見ているのには間違いないのだが、以前まで私もその他観客だった私。


その私が当事者になっている。


は?

え?

ちょ?

やば?

イケ

メン

すぎ

かっこよ!!


ってな感じに、みんなの顔が小刻みに振り切れる。

誰もが振り返っていく。


ひえー。


「チケットこれね」


スマホを差し出す。


「え? 課長、もう買ってくださってたんですか?」


「うん。電子チケット。おかんにやり方聞いて予約してみました」


「ありがとうございます。では、お昼ごはんを出させてください」


「ははは大丈夫大丈夫。今日は任せておいてよ!」


スマートだ。仕事のできる男は、デートも完璧のぺき。そうこうしているうちに、ワンドゥーランドに到着。


入り口に入る際、スタッフが配布しているファイブレのポストカードをいただく。


「わあハジくんだ」


モデル担当だけあって、スラリ背も高く、タカアシガニかってくらい足が長い。(残念)


「俺のもあげるね」


差し出されたポストカードは、ファイブレメンバー頭脳派カナエくん。


「良いんですか? ありがとうございます!!」


「レンジくんじゃないのは残念だけど、また来ればいいしね」


「はいっっ」


入り口のゲートをそう会話しながら、通った。なんか彼氏彼女っぽいな。


そこへ。


「あの……良かったらこれ」


私たちの前に並んでいた男性二人組が振り向いて、ポストカードを差し出してきた。


奇跡のWレンジくん。かかかかかかっこい。


「俺たち、これあんま興味ないんで」


「え、あの、い、良いんですか?」


「どうぞどうぞ」


震える手を伸ばして受け取ると、男性がふふふと笑い、「すげえファンなんすか」と問うてくる。


私も負けじと「はい!! 大好きなんです!!」といただいたポストカードを胸に抱く。


幸せが胸いっぱいになったところで、隣にいた課長に肩を抱かれた。


ふあ!?


「彼女の一番の推しなんですよ。ありがとうございます。咲、良かったね」


え、な、名前???


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