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*2



本日快晴!

デート日和。俺は早起きし、太陽に向かってうーんと伸びをした。気持ちがいい。最高にな!!


「小山田さん、今度の日曜日、都合が良かったらデートしない?」


『承知しました。どちらに行きましょうか?』


「うん。小山田さんが行きたいところがあれば」


『ええっと……』


ここからLINEが途切れてしまった。考えているのかな?

だが、「映画、イオソ、水族館……はやめて、美術館、遊園地などなど。どこが良いかな?」


少しして、『課長、すみません。もしよろしければ、ワンドゥーランドはいかがですか?』


ワンドゥーランドは、地方によくある、そう大きくない遊園地だ。遊園地デートか。ちょっと憧れがあったし、嬉しいかも。


「いいよいいよ!!」


『実は、期間限定でΦ(ファイ)ブレインとコラボしていて。入場者全員に、ポストカード貰えるらしいんです』


「へえ。そうなんだ。じゃあ9時に最寄駅で待ち合わせしよう」


『私の趣味にお付き合いいただき、ありがとうございます』


「大丈夫だよ。俺も同じ推し活だし、小山田さんと趣味を共有したいしね。楽しみにしてる」


『私もです。ありがとうございます。ではお休みなさい』


「お休み」


そして、当日を迎えたというわけだ。


駅で待ち合わせしたが、少し早く着いてしまった。嬉しすぎて、駆け足になってしまったからだ。

家を出てすぐに走り出してしまっていた。ってか、マラソンか駅伝かぐらい、走りに走った。


「はあはあはあはあ」


まだ小山田さんにカケラも会ってもいないのに、かなり疲れてしまった……歳かな。


まあ自分で言うのもなんだが、勇み足もいいところだ。


ちなみに今日俺は、動きやすいブルーのストライプのシャツにジーンズ、ブルゾンを軽く羽織ったスタイルで、両思いデートに臨んだ。


もちろん駅にはまだ誰もいない。(←小山田さんしか見えない眼)


腕時計を見て、「早く着きすぎたな……」と呟いた。


今日のことはもちろん誰にも話していないから、杉田、若狭、美香などの邪魔も入らない。


そわそわしているうちに、約束の時間が迫ってきた。小山田さんが小走りで走ってくる。


「小山田さん! ここ!!」


「すみません、お待たせしましたっ」


表情がぱあっと明るくなったのを見て、じわりと込み上げてくるものがある。


小山田さんは、オレンジ色のブラウスに、黒のロングスカート。もう変装になりきれてない変装はやめたようだ。可愛い姿だった。


俺はついにここまで来た。ここに来るまでに、何度挫折したか。長く遠い道のりだった。両思いデート。噛み締める。


抱き締めたいが、それは観覧車まで置いておいて。まずは手を繋ぎたい。


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― 新着の感想 ―
やっとここまで〜、両思いデートですね! ふたりの紆余曲折が面白くて、少しハラハラしましたが無事に♡ 新たな刺客っぽい新卒美人女子社員さん、気になりますね。
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