表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

127/202

*2

小山田さんが振り返り、「どうしましょう? どうしたらいいですか?」と不安そうに呟く。


「出よう」


二人で玄関へと向かう。

そして、ドアを開けると。


「小山田さん、は、話しがある……ん、だ、え? どうして杉田がここにいるんだよっっ!!」


おおう。イライラしてるねえ。声がいつもより乱暴だ。俺はもっと、イラつかせたくなって、こう言い放った。


「おまえ、美香と結婚するんだってなあ。だったら小山田さんは俺が貰うからなっ」


って豪語すると、小山田さんが首をぐぎぎぎぎと顔を後ろへ回す。

……あのね、小山田さんさあ。

あんたなんでそんな不服そうな顔してんのよ、どういう感情なのそれ。


まあいいや。とにかく、俺は背後から小山田さんを軽く抱きしめた。


だーかーらー、そんな嫌そうな顔しない!!


だが、これはコウカテキメンだ。坂崎が鬼の形相に。


「杉田、やめろ」


「おまえ、小山田さん泣かせて、どこほっつき歩いてたんだよ」


「あれからすぐ、ここに……でも待ってもなかなか来ないから、もう一度……」


ガサガサっと音がした。よく見れば、左手に花束を持っている。


「買い直してきたのか?」


「あ、ああ。7時50分くらいまでは待ってたんだけど……」


おっしーい。あと10分後に小山田さん帰宅だったよーー!


「とにかくどういうことか、話せよ」


俺はそう言うと、あごをくいっと坂崎を中に促した。


こたつを挟む。

話し合った結果。


「とにかく全部美香が悪い」


そう結論が出た。


坂崎はもうこれ以上ないってくらい落ち込んでいる。そりゃそうだろう。一世一代の告白を、台無しにされたんだからな。


「次は警察呼ぶって言っといた」


「それぐらいしないとあいつはだめだ」


小山田さんを見ると、かぴかぴになった顔を、さっきからティッシュで拭いてさらに、かぴかぴにしている。

乾燥は大敵だぞ。


「それで杉田は、本当に小山田さんを愛してるのか?」


え? なんのはな……し、じゃなかった。さっきのやつね。そうだ、そんなこと言ってたなあ俺。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ