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嬉しいは嬉しいんだよな。
だって、早く帰れってことは、きっと私の体調を慮ってくれているのだろうから。
秘書という、責任重大な職務。その重責を重々感じていた。ジュージューね。
確かに最近は疲れて帰ることが多い。
明日は土曜日。久しぶりにファイブレのでーぶいでーでも観ながら、ゆっくりヤスモウ。(すでにお疲れ)
と、うとうとしていると。
ピロン♪
私は、カッと覚醒し、スマホを確認する。少しドキドキしながら。
最近は、坂崎課長からのLINEもちょいちょいあるから。
「あ! 坂崎課長からだ!」
『いきなり急で申し訳ないけど、明日の夕方、5時に居酒屋 あんぽんたんに来て貰えないかな』
え、なんだろ? 仕事の話? 休みだし違うよね。じゃあファイブレの話かな? 推し活一緒に頑張っていこーみたいな。
返信しようとしたら、再度LINEが届く。
『ごめん、場所変更します。リッツザパーティーホテルの、最上階のレストランに。5時にドレスアップして来てくれる?』
ええ!! リッツザパーティーホテルって言ったら、高級ホテルの……
「どどういうこと?」
まごまごしていたら、
『ごめん!! やっぱり、四川楼に5時で』
それでも、四川楼と言ったら高級中華屋さんだ。
これだけ場所を変えて来い来い言ってくるってことは、相当大事な話があるってことだ。(←自由解釈)
「承知しました」
え? もしかしてデート? なのかな?
こうしちゃおれん! 洋服、どうしよう。
私はクローゼットの中を、引っ掻き回して、一張羅のワンピースを取り出した。
*
花束は買った。
小山田さんのイメージに合うように、ガーベラを中心としたイエローの花束。
指輪も買った。と言いたいところだけど、サイズがわからなかったので、これは断念した。
杉田とさんざん議論して、場所は中華料理の四川楼に決めた。
告白。
心に決めてからは、早かった。
断られるかもと思うと震えはきたが、今回の出張で嫌と言うほど、小山田さんを他の男に取られたくないと、身に染みた。




