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110/202

『SSK企画』社長秘書小山田咲の内に秘めた熱き心


「本日より若狭社長の秘書に任命されました、小山田咲と申します。これから誠心誠意、職務を全うする所存でございますので、高い席からではございますが、どうぞどうぞどうぞよろしくお願い申し上げます」


から始まったのに、もう


「頑張るしかないやろ〜えいえいおーっちゅうねん!! あんたらも一緒にぃ〜〜えーいえーいおおおぉぉぉぉおおお」


と、こんな状態だ。


「ちっ!! またオラオラになっちまいやがった。坂崎、アルコールを小山田さんに近づけるなって、あれほど口酸っぱくして言ったのにい」


「いやだって、店員さんがこっち側に置くからさあ」


『居酒屋 こんちくしょうめ』にて。


小山田さんの、社長秘書就任式をやろうってことになって。今回は俺、坂崎が音頭を取ることとなった。


が、小山田さんがやっぱりこうなってしまった。こうなるとね、手がつけられなくなる。


8時25分。若狭の就寝を考えればもうお開きで良いはず。


「おい。もうそろそろガラガラ閉店だな」←古


「ああ、そうだな。おねーさーん! お勘定!!」


「よし。今日も坂崎、小山田さんを頼むぞ」


「がってん承知のすけってんだ!!」←さらに古。


「ちなみに、明日から出張なんだけどさ」


若狭の言葉に嫌な予感がした。


「小山田さん連れてっていい?」


「だめだめだめだめぜーーったいにだめーー」


そんなのだめに決まってんだろ?

確認取らなくてもわかるよな?


俺がめっちゃ圧をかける。顔圧で。睨みを効かせる。


小山田さんと旅行だと!?


そんな羨ましいこと、誰が許可するかっての!!


「わかったわかった。俺一人で行ってくるわ」


「うわ、若狭可哀想……坂崎、おまえ公私混同も甚だしいな」


「いやだって秘書ってだけでも羨ましいのに、その上に旅行だって?(いや出張だからね by 若狭)男女二人っきりなんて危ないし、そんなの許可できんだろ」


「だってよ、小山田さん。愛されてんねえ」


杉田が、隣で完全に舟を漕いでいる小山田さんの頬をつっつく。


「ん?」


「(坂崎が)小山田さんのこと、めっちゃ愛してるーー!!     だって!」


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