『SSK企画』社長秘書小山田咲の内に秘めた熱き心
「本日より若狭社長の秘書に任命されました、小山田咲と申します。これから誠心誠意、職務を全うする所存でございますので、高い席からではございますが、どうぞどうぞどうぞよろしくお願い申し上げます」
から始まったのに、もう
「頑張るしかないやろ〜えいえいおーっちゅうねん!! あんたらも一緒にぃ〜〜えーいえーいおおおぉぉぉぉおおお」
と、こんな状態だ。
「ちっ!! またオラオラになっちまいやがった。坂崎、アルコールを小山田さんに近づけるなって、あれほど口酸っぱくして言ったのにい」
「いやだって、店員さんがこっち側に置くからさあ」
『居酒屋 こんちくしょうめ』にて。
小山田さんの、社長秘書就任式をやろうってことになって。今回は俺、坂崎が音頭を取ることとなった。
が、小山田さんがやっぱりこうなってしまった。こうなるとね、手がつけられなくなる。
8時25分。若狭の就寝を考えればもうお開きで良いはず。
「おい。もうそろそろガラガラ閉店だな」←古
「ああ、そうだな。おねーさーん! お勘定!!」
「よし。今日も坂崎、小山田さんを頼むぞ」
「がってん承知のすけってんだ!!」←さらに古。
「ちなみに、明日から出張なんだけどさ」
若狭の言葉に嫌な予感がした。
「小山田さん連れてっていい?」
「だめだめだめだめぜーーったいにだめーー」
そんなのだめに決まってんだろ?
確認取らなくてもわかるよな?
俺がめっちゃ圧をかける。顔圧で。睨みを効かせる。
小山田さんと旅行だと!?
そんな羨ましいこと、誰が許可するかっての!!
「わかったわかった。俺一人で行ってくるわ」
「うわ、若狭可哀想……坂崎、おまえ公私混同も甚だしいな」
「いやだって秘書ってだけでも羨ましいのに、その上に旅行だって?(いや出張だからね by 若狭)男女二人っきりなんて危ないし、そんなの許可できんだろ」
「だってよ、小山田さん。愛されてんねえ」
杉田が、隣で完全に舟を漕いでいる小山田さんの頬をつっつく。
「ん?」
「(坂崎が)小山田さんのこと、めっちゃ愛してるーー!! だって!」




