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106/202

*2

「じゃ来週から引き継ぎしてね。よろしくお願いします」


「……はい。よろしくお願いします」


私はしょんもり社長室を出た。



「二人ともおんなじこと言ってら」


俺は若狭優わかさすぐる、嵐を呼ぶ男。夜、9時就寝をひたすら遵守する、自ずから自分に規律をかける男。


俺が起業したWEB制作会社『SSK企画』をこよなく愛する男。30歳。もちろん経済界からも注目を集めているよ!


会社のためならがモットーってわけでもないけど、やはり会社のことは大切で、坂崎には悪いけど、できる小山田さんを頂戴することになった。


だが諸君。安心して欲しい。


小山田さんは坂崎のことが好きだ。(バレバレ)

そしてもちろん坂崎も。(もとよりバレバレ)


相思相愛。はたから見ればすぐにわかる。


だが、今のところ両片想いってやつ。非常にめんどくさいやつ。


俺はこの二人の邪魔をするつもりは、毛ほどもない。


この二人の間に入れるのは、精神つよつよな営業2課のぶりっこリーダー田中女史くらいなもんか。


まあ確かに、小山田さんの能力は買っていて。毎日毎日事務処理をひたすら正確にミスなくこなす、あの能力。完璧なスケジューリング。そつのない、電話応対。抜群の記憶力。(生中3杯めからは残念な記憶力)


だが、いやこれ言っちゃうとね、批判浴びて炎上しちゃうかもしれないけど、要は。


面白いから。


ぶはあっ! あの鉄面皮な坂崎の、驚愕→怒り→不安→不満の、百面相といったらない。


笑えるう。面白い。面白すぎるう。動画撮っておけば良かったww


杉田にも見せたかったなあ。よし、杉田にも報告しておかねば。


俺はさっそく電話した。


「杉田? ちょい話があるんだけど。小山田さんさ、社長秘書にするわ」


『よし飲むか』


わかってるね〜〜(=´∀`)人(´∀`=)

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