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「じゃ来週から引き継ぎしてね。よろしくお願いします」
「……はい。よろしくお願いします」
私はしょんもり社長室を出た。
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「二人ともおんなじこと言ってら」
俺は若狭優、嵐を呼ぶ男。夜、9時就寝をひたすら遵守する、自ずから自分に規律をかける男。
俺が起業したWEB制作会社『SSK企画』をこよなく愛する男。30歳。もちろん経済界からも注目を集めているよ!
会社のためならがモットーってわけでもないけど、やはり会社のことは大切で、坂崎には悪いけど、できる小山田さんを頂戴することになった。
だが諸君。安心して欲しい。
小山田さんは坂崎のことが好きだ。(バレバレ)
そしてもちろん坂崎も。(もとよりバレバレ)
相思相愛。はたから見ればすぐにわかる。
だが、今のところ両片想いってやつ。非常にめんどくさいやつ。
俺はこの二人の邪魔をするつもりは、毛ほどもない。
この二人の間に入れるのは、精神つよつよな営業2課のぶりっこリーダー田中女史くらいなもんか。
まあ確かに、小山田さんの能力は買っていて。毎日毎日事務処理をひたすら正確にミスなくこなす、あの能力。完璧なスケジューリング。そつのない、電話応対。抜群の記憶力。(生中3杯めからは残念な記憶力)
だが、いやこれ言っちゃうとね、批判浴びて炎上しちゃうかもしれないけど、要は。
面白いから。
ぶはあっ! あの鉄面皮な坂崎の、驚愕→怒り→不安→不満の、百面相といったらない。
笑えるう。面白い。面白すぎるう。動画撮っておけば良かったww
杉田にも見せたかったなあ。よし、杉田にも報告しておかねば。
俺はさっそく電話した。
「杉田? ちょい話があるんだけど。小山田さんさ、社長秘書にするわ」
『よし飲むか』
わかってるね〜〜(=´∀`)人(´∀`=)




