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52話 目には目を、歯には歯を

今回少々下品な表現がありますので苦手な方は飛ばして下さい

「もー中身は結局空じゃないの!」

「まあ分かってはいたけどね」


 冒険者狩りを返り討ちにし、縛り上げた私とアルテナは念の為宝箱を調べていた。

 まあ予想通り空だったのだが。


「で、コイツらどうするの? ギルドに引き渡す?」

「そうね……山賊と同じように『傀儡の鎧(ゴーレムアーマー)』を使ってもいいけど……ちょっと待ってて」


 私はマニュアルを取り出しこういう時の対処法を探す。

 そうしている間に倒した冒険者達が目を覚まし始めた。


「あ、起きたわねクズども」

「畜生、小娘なんかに負けるとは……」

「ふ、残念だったわね。どう今の気分は? 小娘二人にボロ負けして縛り上げられてるわけだけど?」

「け、今に見てやがれ。ぜってぇ後悔させてやる」

「望むところよ、次もあたし達がボコボコに……」

「……ん? アルテナ、いい気分になってるところ悪いけど何か来るわ」

「え?」


『グフフ……』

 

 さっきの戦闘音に引き寄せられたのかオークが私達の前に現れる。

 前回倒したのと同じくこちらを見てかなり興奮している。


「オークってどいつもこいつも年中発情してるのかしら? ……でもこれはいいタイミングだわ」


 私達を罠に嵌め、体を弄び殺そうとした女の敵。

 そんな連中に容赦は必要ない。

 自分がやろうとしたことを身を持って味わってもらおう。


「……エレン、なんかヤバいこと考えてない?」


 思わずニヤついてしまった私を見てアルテナ顔が少し引き攣る。


「変なことは考えてないわ。ただ目には目を、歯には歯を、を実践しようとしてるだけよ。まずは……」


 私はこちらに向かってくるオークの両足を魔導銃で撃ち抜く。


『グォォォ!?』


 足をやられたオークが前のめりに倒れるのを確認すると、私は袋からあるものを取り出す。

 そして、オークが口を開いた時を狙って、それを口目掛けて投げつけた。


 『グォ!?』


 オークがそれを飲み込んだのを確認。

 そして。


「よしアルテナ、逃げるわよ!」

「え!?」


 私とアルテナはオークの横を走って通り過ぎ、更に土魔法で厚い壁を作り出し冒険者達とオークを閉じ込めた。


「ふう、これで良し」

「エレン、どういう事? まさかオークにあいつらを食わせる気?」

「そうよ、あなたの考えてる意味合いとは多分違うけどね」

「え、どういう……」


 その時、壁の向こうから悲鳴、そしてオークの興奮した感高い声が聞こえて来た。

 聞くに耐えない声だ、どうやらオークと仲良くやってるらしい。


「……そう言えばあんたオークに何か投げてたわよね、あれって……」

「ああ、あれはこんな事もあろうかとカルロさんの店で買っておいた“媚薬”よ」

「え……じゃあ今頃あいつら……」

「オークに食われてるんでしょうね。ほら、さっさと行きましょう」


 私は意気揚々と歩き出す。

 例え奴らが生き延びたとしても、小娘に負けた上にオークと仲良くやったなんて知られたら社会的に抹殺されるだろう。 

 うん、何も問題はない。

 

「でもちょっとやりすぎじゃない?」

「いいのよ、マニュアルにも『ダンジョンで人を襲うようなクズに情けは無用です! 殺る覚悟があるやつは殺られる覚悟があるわけですから遠慮なく殺ってあげましょう!』って書いてあったし、あいつらもヤられる覚悟はあったでしょう」

「意味合い変わってない?」

「気のせい」


 こうして冒険者狩りの対処を終えた私は気分よくダンジョンを進んでいった。

 因みに、その後男に興奮するオークが出没するようになって多くの男性冒険者を恐怖に陥れたとか。

 うん、知らんぷりしとこう。


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