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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

婚約破棄を予知したので、腐りきった祖国なんか捨てて、他国で幸せになってやる3

作者: 神無月蓮晃

以前に投稿した短編の第三弾です。

『此処から先は俺達の縄張りだ』

『通り抜けたかったら、通行料を置いていきな』

『だが通行料は高いぜ』

『つまり所持金全てだ』

『そして持ち物全てだ』

家族連れらしい四人が盗賊達に襲われている予知夢を視た。

予知夢は私に関係あるものしか視ない筈だ。

これはどういう意味なのだろう。


「暫く単独行動したいんだけど」

「駄目だ」

「認めない」

めておけ」

「一人は危険よ」

「無茶です」

予知夢では単独行動だったので、皆に単独行動したいと告げたら、猛反対されてしまった。

【探知転移】

仕方なく皆を祖国に転移させた。

【結界】

そしてアラレに波動を探知されないように、身体の周囲に結界を張った。


『アヤメ、偽聖女の貴様とは婚約破棄する。そして貴様を国を欺いた罪で国外追放とする』

「はぁ、またあの時の夢か」

私は元聖女のアヤメ。

十八年前に婚約者のバンク王子に婚約破棄を言い渡されて、祖国のブラク王国を国外追放となった三十六歳のオバサンだ。

現在は隣国のホワト公国に帰化して、辺境の村で子供達に魔法を教えている。


「アヤメ先生、おはようございます」

「先生、おはよう」

「カガリ、ホムラ、おはよう」

カガリとホムラは姉弟で、両親が流行り病により、病死してしまい、私と一緒に暮らしている。

カガリは地属性と水属性の魔法が得意な可愛い少女で、将来の夢は母親のような女性になる事だ。

ホムラは火属性と風属性の魔法が得意な生意気な少年で、将来の夢は冒険者になる事だ。

私は婚約破棄されてから、夢が無いので、とても羨ましい。


「私と結婚して欲しい」

いきなり村長のコネルさんからプロポーズされた。

彼は四十二歳の働き盛りで、息子さんが結婚して、独立するので、私との結婚を決心したそうだ。

「少し考えさせて下さい」

返事は暫く保留させてもらった。


「どうしよう」

私は未だに十八年前の婚約破棄を引きずっているので、結婚には躊躇してしまう。


「アヤメ、久し振りだな」

「バンク殿下?」

突然バンク王子が兵士達を引き連れて、訪ねてきた。

「何の用ですか」

「婚約者が訪ねてきたのに、ずいぶん冷たいじゃないか」

「何を言っているんです。十八年前に貴方の方から婚約破棄をしたのを、お忘れになったのですか」

「実は我が国では聖女が不在で、とても困っている。それでアヤメに戻って欲しいんだ」

「お断りします。私を偽聖女と断定したのは、貴方ですよ」

速攻で頼みを拒否した。

「王子である私の頼みなんだぞ。我が国の民として、従う義務がある」

「私は既に帰化しています。貴方の国の民ではありませんので、従う義務などありません」

「仕方ない。無理にでも連れ帰る。お前達、アヤメを捕縛しろ」

「何をするんですか。離して下さい」

バンク王子が兵士達に命じて、私を無理やり連れ帰ろうとした。


「アヤメ先生を離して下さい」

「先生から離れろ」

「カガリ、ホムラ」

カガリとホムラが私を助けようと、乱入した。お前

「邪魔をするな」

「きゃあ」

「うわぁ」

しかしバンク王子が二人を殴り付けた。


「何の騒ぎだ」

「アヤメ先生、どうしたのですか」

「何があったのですか」

「アヤメ先生、この男は誰なんです」

「お前、アヤメ先生達に何をした」

騒ぎを聞き付けて、コネルさんと近所の人達が駆け付けてくれた。

「助けて下さい。この男が私を拉致しようとするんです」

「何だと」

「アヤメ先生を拉致しようとしただと」

「この野郎、ふざけるな」

「お前、どういうつもりだ」

「事と次第によっては、許さないぞ」

皆がバンク王子を取り囲み、問い詰めた。

「貴様達、私はブラク王国の王子だぞ。不敬罪で処罰されたいか」

「ブラク王国の王子だと」

「それがどうした」

「俺達には関係無い」

「この不埒者」

「さっさと帰れ」

「畜生。このままでは済まさないぞ」

バンク王子は不利なのを悟って、兵士と共に引き上げた。


「アヤメ先生、事情を話してくれませんか」

「・・・・・・実は私は十八年前まで、ブラク王国で聖女を務めていました。そしてあの男と婚約していました。しかし突然に偽聖女の汚名を着せられて、国外追放されたのです。それなのにブラク王国で聖女が不在だからと、私を無理やりに連れ帰ろうとしたのです」

暫く躊躇いましたが、コネルさんに全ての事情を話しました。

「事情は分かりました。しかしアヤメ先生がブラク王国の聖女だったとは、驚きました」

「今まで黙っていて、すみませんでした」

「取り敢えず領主様に相談して、助けを求めましょう」

「駄目です。皆さんや領主様に迷惑は掛けられません。私は別の国に逃亡します」

「逃亡するって?宛はあるのかい」

「取り敢えずブラク王国と敵対関係にある、国に逃亡します」

「う~む・・・・・・」

コネルさんは暫く考え込んだ。

「分かった。それなら私も同行しよう」

「駄目です。危険過ぎますし、村長の務めはどうするのです」

「危険は覚悟の上だ。それに妻を守るのは夫の役目だ。村長の座は息子に譲る。これは決心した事なので、絶対に撤回はしない」

「あの、私達は結婚していませんよ」

「言葉のあやです」

コネルさんの決心は固いようなので、説得は出来そうもない。

「ありがとうございます」

私には感謝の言葉を伝える事しか、出来なかった。

「アヤメ先生が村を出るなら、私も付いていく」

「僕も付いていく」

カガリとホムラが付いていくと、我が儘を言い出した。

「二人を連れてはいけません。諦めなさい」

「嫌です」

「嫌だ」

二人は説得を頑なに拒んだ。

「分かった。二人共、同行を認めよう」

「コネルさん、何を言うんですか」

「二人の説得は無理そうだし、身元を隠すカムフラージュになる」

「二人共、後悔するわよ」

「後悔なんて、絶対にしません」

「僕も絶対にしない」

「分かりました」

仕方なく二人も同行させる事にした。


「村長の座はお前に譲る」

「お父さん、突然に何を言い出すのですか」

「私はアヤメ先生と長期の婚前旅行に出る。帰りは何時いつになるか分からん。詳しい説明は出来ない。文句も受け付けない。以上だ」

「そんな無茶苦茶な話がありますか」

親子の言い争いは深夜まで続いた。

「分かりました。勝手にして下さい」

最後は息子さんが根負けして、渋々認めた。


翌日の早朝に必要な荷物だけを持って、私達は逃亡した。

こうして私達の逃亡生活は始まった。


「取り敢えずブラク王国とは逆の方向のレト共和国に向かいます」

「分かりました」

「はい」

「うん」

コネルさんの指示で、レト共和国に向かった。


「此処から先は俺達の縄張りだ」

「通り抜けたかったら、通行料を置いていきな」

「だが通行料は高いぜ」

「つまり有り金全てだ」

「そして持ち物全てだ」

レト共和国に向かう途中の街道で盗賊達に遭遇してしまった。

相手は五人いるので、私たちでは到底勝てない。

「待ちなさい」

制止の声がしたので、そちらの方向を見たら、若い女性が居た。


【麻痺】

「身体が痺れてくる」

「手足が動かない」

「何でだよ」

「どうなっていやがる」

「てめえの仕業か」

「うるさい。黙れ。喋るな。鬱陶しい」

彼女が若い女性には余り似合わない口調で、盗賊達と言い争っている。

そして信じられない外道な行為を始めた。

盗賊達の所持金を強奪して、衣服を全て剥ぎ取り、燃やしてしまい、全裸にした盗賊達を大きな木に吊るしたのだ。


「大丈夫ですか。怪我人は居ますか」

そして何事も無かったかのような笑顔で、私達に丁寧な口調で話し掛けてきた。

これが私達と彼女との出会いだった。


「助けて頂いて、ありがとうございます。私はアヤメと申します。そして主人のコネルと娘のカガリと息子のホムラです」

私はドン引きしながらも、お礼を言った。

「私はカオリと申します。四人連れで家族旅行ですか。私は一人旅なので羨ましいです」

「若い女性が一人旅なんて、危険ですよ」

「私はこれでも聖女です、盗賊なんか一人で討伐出来ますので、問題ありません」

彼女も聖女だと聞いて、こんな偶然ってあるのかと、思ってしまった。

「それに盗賊より厄介な人物から逃亡中なので、心配は要りません」

彼女達の予知夢を視た理由が不明なので、私の現状を少しだけ説明して、注視する事にした。

彼女も逃亡中だと聞いて、親近感が沸いたが、まだ私達の現状を説明する訳にはいかない。

しかし彼女が居れば、旅の安全率はかなり高くなる。

「よろしければ、私達に同行しませんか」

取り敢えず同行を勧めてみた。

「ご迷惑ではありませんか」

「迷惑なんて事はありません。貴女のようにお強い方が同行してくれるなら、むしろ心強いです」

「分かりました。それならば喜んで同行します」

こうして私達と彼女は暫く一緒に旅をする事になった。


「盗賊達をどうするのですか」

「反省させる為に放置します」

盗賊達は吊るした状態で放置された。


「待ちなさい」

「この先は立ち入り禁止だ」

「直ちに引き返せ」

レト共和国の首都に向かっていたら、兵士達に足止めされた。

「何かあったのですか?」

「この先の村でブラック病の患者が出た」

「ブラック病ですって」

「本当ですか」

「「・・・・・・」」

ブラック病と聞いて、アヤメ達の顔色が真っ青に変わった。

「ブラック病って何なの」

「ブラック病はたちの悪い流行り病で、治療方法が無いんです」

「カガリとホムラの両親が死亡した原因でもあります」

「どういう症状の流行り病なの」

「最初は身体中が黒く変色して、次に高熱が続いて、更に身体の自由が効かなくなって、最後は死に至る、恐ろしい流行り病です」

まるで黒死病みたいだ。

「それって、黒死病の事じゃないの」

「黒死病?カオリさんの国ではブラック病を黒死病と呼ぶのですか」

「症状が同じみたいだから、おそらく同じ病ね。だとしたら、私は治療出来るわよ」

「本当ですか」

「信じられない」

「嘘でしょう」

「冗談はめてよ」

四人に疑いの視線を向けられて、問い詰められた。

「嘘や冗談でこんな事を言えないわよ」

「あんた、何者なんだ」

「本当にブラック病を治療出来るのか」

にわかには信じられない」

兵士達が会話を聞いていたらしく、問い詰めてきた。

「私は他国で正式認定された聖女よ。本当にブラック病と黒死病が同じ病なら、治療出来るわよ」 

「今までの非礼はお詫びしますから、どうかブラック病の患者を治療して下さい」

「お願いします」

「この通りです」

兵士達にブラック病の治療を懇願された。

「分かったから、早く村に案内してくれる」

「私も行きます」

「私も同行します」

「私も」

「僕も」

「駄目よ。皆は此処に居なさい。勝手な行動は絶対に認めないわよ」

「「「「・・・・・・」」」」

私の強い拒否の言葉を受けて、四人は渋々納得した。


「間違い無く、黒死病ね」

患者を診察して、黒死病だと確認した。

【複合治癒】

複合治癒のスキルを全ての患者に掛けた。

実は黒死病は毒と高熱と麻痺の状態異常が次々と起こる病で、治療するには、三種類の状態異常を同時に治癒するしか方法が無い。

複合治癒はその為の特殊なスキルだ。

ちなみに毒、高熱、麻痺、石化の状態異常を同時に治癒出来る。


やがて全ての患者が回復し始めた。


「ありがとうございます」

「貴女は命の恩人です」

「この御恩は一生忘れません」

村人達にとても感謝されてしまった。


「是非大統領にお会い下さい」

「我々が首都まで護衛致します」

「お急ぎ下さい」


「何でこうなるのよ」

あの後、兵士達に首都まで強引に連れてこられてしまった。

しかも官邸で大統領に謁見させられる事になった。

「貴女がブラック病を治療してくれた聖女様ですか。大統領として、いや、一人の国民として、感謝致します」

恐れ多くも大統領に頭を下げられてしまった。

「図々しいお願いなのだが、我が国に帰化してくれないだろうか」

「申し訳ございません。お断りします。私には旅を続けなければならない事情があります。ブラック病の治療なら、此処にいるアヤメさんも出来ます。彼女なら帰化をお受けすると思います」

私は願いを拒否したが、代わりにアヤメを推薦して、願いを押し付けた。

こんな事もあるかと思い、首都に到着する間に複合治癒をアヤメに教えておいた。

「貴女も治療出来るのか。是非帰化してくれ」

「・・・・・・少し考えさせて下さい」

「分かった。良い返答を期待する」


「カオリさん、嵌めましたね」

「別に構わないじゃない。大統領に保護されるのだから、安心して生活出来るわよ」

「そうだけど。ブラック病の治療なんて、私には荷が重いわよ」

「アヤメさんなら、大丈夫よ。私が保証する」

「もう、他人事だと思って、適当な事を言わないでよ」

「適当じゃないわよ。複合治癒のスキルを修得したんでしょう」

「そうだけど」

「自信を持ちなさい」

「分かったわよ」

アヤメは根負けして、渋々現状を受け入れた。

実は複合治癒のスキルを修得しなくても、三人で各々の治癒を分担すれば、簡単に治療出来るんだけど、アヤメの評価が下がるから、教えなかった。


「怪盗スター?」

別れの挨拶をする為に公邸を訪れたら、大統領からスターと名乗る怪盗が首都で盗みを続けていて、困っていると告げられた。

「私がその怪盗を捕縛します」

別れの前にその怪盗スターを捕縛すると大統領に誓った。


【無反応】

私は無反応のスキルで自分の気配を消し、スターが盗むと予告した宝石の近くで息を潜めていたら、黒い影が近づいてきた。

【封印】

どうやら私と同じようなスキルを使用しているみたいなので、スキルを封印してやった。

すると太っている中年男の姿が現れた。

「・・・・・・」

そのデブはスキルの効果が消えた事に驚愕したらしく、呆然となった。

【拘束】

「な、何だ。身体の自由が効かない」

「拘束のスキルよ。絶対に逃げられないから、観念しなさい」

「・・・・・・黙れ。こんなスキルなんかに負けるか」

スターは負け惜しみを言って、暴れだした。

絶対に逃げられないと忠告したのに、往生際が悪い。

【睡眠】

鬱陶しいので、睡眠のスキルで眠らせた。

オマケで子守唄の代わりに怪盗逮捕のテーマソングを歌ってやった。

更に所持金を頂いた。


「ありがとう。貴女にはどんなに感謝しても、しきれない」

大統領から大変感謝されたので、恐縮してしまった。


「今までありがとう。それじゃ元気でね」

「本当にありがとうございました」

「もう行っちゃうの」

「もっと居てよ」

「また会えるわよ。皆も元気でね」

私はアヤメ達と別れて、隣国に向かった。


「待てよ」

「此処から」

めなさい」

「お、お前は、あの時の痴女」

「変態女」

「ヤバい」

「あんな事は二度とゴメンだ」

「逃げよう」

一組の男女が盗賊達に襲われていたので、助けようと声を掛けたら、何故か盗賊達が私の顔を見て、脱兎の如く逃げ出した。

しかも痴女だの、変態女だの、失礼な事を言われてしまった。


「助けて頂いて、ありがとうございます」

「本当に助かりました」

親子連れらしい二人に礼を言われた。

「そんな可愛い娘さんとの二人旅なんて、危険ですよ」

「違います。娘ではありません。コイツは相棒のローラです」

「このオッサンは相棒のジャッジです」

親子ではなく、相棒だったらしい。

「勘違いして、すみません。私はカオリ。修行の旅をしている聖女です」

「貴女も聖女ですか。実は私も聖女なんです」

「カオリ?まさか万能聖女のカオリ様ですか」

「万能聖女?」

何故か万能聖女と言われてしまった。

そんな風に呼ばれるのは初めてだった。


「私達は大聖女様の命により、婚約破棄を調査して、理不尽な婚約破棄をする愚か者を断罪しています」

「面白そうですね。私も同行させて下さい」

「本当ですか。万能聖女のカオリ様なら大歓迎ですよ」

「宜しくお願いします」

「万能聖女はめて下さい」


こうしてローラとジャッジに同行する事になった。


【未来予知】

今度の婚約破棄は自分が余命一年の為に他に好きな女性が出来たという嘘を付いて、婚約破棄を告げる事が分かった。

介入すべきなのか、放置すべきなのか、迷ってしまった。

私はたとえ一年でも愛する人と一緒に暮らした方が良いと思うのだが、二人にも意見を求める事にした。

「下手に介入しない方が良い。放置しておくべきだな」

「私もジャッジさんに賛成よ。人生は長いんだから、新たな婚約を結んだ方が良いと思う」

多数決で二対一なので、取り敢えず放置しておく事になった。


「レミー、君との婚約を破棄したい」

「婚約を破棄?何でなの。理由を教えてよ」

「他に好きな女性が出来た」

婚約者のガイから突然に婚約の破棄を告げられた。

理由を聞いたら、他に好きな女性が出来たと言われた。

「紹介しよう。彼女だよ」

隣に居る女性が好きになった女だと紹介された。

「裏切り者」

私は彼の頬を叩いて、その場から立ち去りました。


「うわぁ、修羅場だよ」

「やはり介入するべきだったのでは」

「難しい処よね」

私達は修羅場を目撃して、婚約破棄の調査の難しさを実感した。


【未来予知】

「今度の婚約破棄は令嬢に男装の趣味があり、子息が自分の顔を女性みたいだと気にしすぎて、彼女に馬鹿にされていると思った事が原因みたい」

余りにも馬鹿馬鹿しいので、放置するべきだと思ったが、一応二人の意見を聞く事にした。

「そんな軟弱な男とは別れた方が良い。放置するべきだ」

「私もジャッジさんと同感」

私も同意見だから、全員一致で放置に決まった。


「私はアスカルとの婚約を破棄する。理由は男装をして、私の女性みたいな顔を馬鹿にするからだ」

婚約者のラドックから私が男装をしているのは、女性みたいな顔を馬鹿にする為だと、言いがかりを付けられて、婚約破棄を言い渡されました。

彼がそういう風に思っていたとは、気が付きませんでした。

「分かりました。婚約破棄を受け入れます」

私は軟弱な婚約者を見限り、婚約破棄を受け入れた。


「「「「「カオリ」」」」」

いつの間にか結界の効果が切れていたみたいで、アラレの転移で戻ってきた皆から猛烈な叱責を浴びせられてしまった。


「短い間だったけど、楽しかったわ。二人共、ありがとう」

「私達こそ楽しかったですよ」

「また一緒に旅をしたいです」


こうしてローラ達と別れて、六人旅が再開された。

読んでもらえたら嬉しいです。

怪盗逮捕のテーマソングは某太◯の牙ダグ◯ムの替え歌です。

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