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となりにはアンデッド  作者: 仁ぐうす
旅立ち
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【4】ネーミング・アンデッド

目が覚めると、そこは川辺だった。辺りはすでに暗くなっており、横からは焚火のパチパチという音が聞こえてくる。



「目が覚めましたか。具合はいかがですか。」



辺りを見回した後、彼女は駆け寄ってきた。ずっと見張りをしていたのだろう。



「ごめん、僕としたことが・・・情けない・・・。」


「お気になさらず。元々私はこのような役割です。」


「あれっ・・・君の傷が治ってる?」



彼女の着ていた布の服はボロボロだが、そこから露出した白い肌には、傷一つ残っていない。



「はい。私は一応アンデッドですので。」


「あ、そうか。忘れてた。」


「アンデッド族はどんな傷を負っても、時間が経てば自然に回復するのです。」


「でも、痛みはあるんじゃないのか?」


「いえ、アンデッドには痛覚はございません。」



じゃあ無敵じゃないか。そう言おうとする前に、彼女が言い足した。



「ですが、そんな私たちにも弱点はあります。それは、光属性と火属性の攻撃です。光属性の魔法で浄化されたり、炎で焼かれて炭にされてしまったりすると、再生不可能になり、消滅してしまいます。」


「そうだったんだ、知らなかったよ。」



この世界ではアンデッドに関する情報は少なく、王族にいるアルメリアですら知らないことだった。


「そういえば、そろそろ君を名前で呼びたいんだけど・・・。」


「何でも構いません。」


「じゃあ、何て呼ばれたい?」



そう質問すると、彼女は一瞬困ったような表情をしてから、回答した。



「では、おっくーで。」


「え、何それ・・・本気で言ってる?」


「はい。これは、城下町で隠れて暮らしていた頃、助け合っていた仲間の口癖です。」


「そんなんでいいの!?」


「ご不満でしたらぜひ案をお願いします。」



これから共に旅をする上で、“おっくー”なんていう変な響きの名前を絶対に呼び続けたくない。そう思ったアルメリアは、可能な限り知恵を絞り女の子らしい名前を考えた。



「じゃあ、リナリア!・・・は、どうかな?」


「リナリア…良いと思います。」



相変わらず彼女のリアクションは薄いが、そんなことを気にしていては埒が明かなそうだったため、名前は“リナリア”で決定した。



「今日はもう寝よう。」


「私は睡眠を必要としないので、見張りをしています。」


「そっか。じゃあ頼むよ、リナリア。」

―続くー


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