【39】ディスペアー・トーチャー・アンデッド
「ん…ここは…」
冷たい床の感触に、目を覚ます。そこはどうやら牢屋の様だった。それにしてもおかしい、聞き覚えのある声がする…そう思いながら起き上がると、目の前には信じられない光景が広がていた。
「どうだぁ~?痛いかぁ~?」 ジョキ…ジョキ…ジョキ…
「うああああああああっ!!」
「こ…これは…?」
「メリア!やっと起きたのね!?大変なの!リナリアがっ!」
「な…なんて惨い…ああ神よ、どうか彼女にご加護を…!」
なんと、目の前でリナリアが拷問されていた。リナリアの装備は全て剥がされ、拘束されていた。
腕や足にはいくつもの切り傷がつけられており、非常に痛々しい。
「や、やめろおおおおおーーー!!」 ガッ!
アルメリアは鉄格子の隙間から手を伸ばし、必死に止めようとする。しかし、当然届くはずもなく、拷問官に手を蹴られた。
「ぐあっ!」
「ア、アルメリア…様…!!」
「ほう…あなたがこの子の持ち主ですか。彼女は実に面白い。アンデッドのくせに涙を流し、苦しそうな仕草までする。こんなアンデッド初めて見ましたよ・・・。あなたにももっと見てもらいたい、彼女の素晴らしさを…!」
ジョキジョキジョキジョキ!「あああああああああああっ!!!」
「リナリアッ!くそっ!やめてくれええええええ!!」
リナリアの腹部がハサミで切られ、、腸が飛び出した。
アルメリアは再び手を伸ばす。しかし、アマリスとラックによって抑えられた。
「メリア!苦しいけど落ち着いて!今の状態じゃ何も解決できないでしょ!」
「そうだぜ!それに、俺たちもじきに番が回ってくるはずだ。なんでもいいから作戦を立てねえと、ここで終わっちまうぞ!」
「ふーっ、ふーっ…はぁ…そうだな、ごめん」
ラックたちはアルメリアを一旦落ち着かせ、状況の説明を始めた。
「まず、今俺たちがいる場所だが、ここはオアシスの城の地下にある拷問場兼処刑場だ」
「あたしたち巣穴で寝てたら、リナリアの叫び声が聞こえたの。何かしら?と思って外に出てったら眠り粉を吸っちゃって、気が付いたらここに捕らわれてたの…」
「そしたら、私達、反逆者呼ばわりされまして…これから順番に処刑されるそうなんです…」
「何だって…!?」
アルメリアは、突然の重い内容に思考が追い付いていなかった。
「なら、魔法を使って何とかできないのか?」
「それが…ここの床には魔法封印の魔方陣が設置されてて発動できねえんだ」
「それに、あたしらの武器まで没収されちゃって…もうどうしたらいいのか…」
アルメリアが腰に手を伸ばすと、確かに剣が無くなっていた。
4人が途方に暮れていると、ついに牢屋の外から呼び声がかかった。
「おい!そこのオス2匹!次はテメエらだ!来い!」
「ついにきちまったか…」
「…行くしか…ないのか…」
体の底から湧き上がる絶望感に足を震わせながらも、二人は立ち上がった。
絶望の拷問の始まり
さて、どうする




