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となりにはアンデッド  作者: 仁ぐうす
火竜のオアシス
36/57

【36】ブレイブ・デコイ・アルメリア

アルメリアとアマリスは左右に分かれ、リザードマザーに切りかかった。

リザードマザーはアルメリアの背中に向かって爪を突き立てた。

爪は、防具を軽々貫通し、肉を抉る。



「ぐううっ…!!今だアマリスっ!」


「この尻尾が邪魔なの…よっ!」 ザギン!


ギャアアアアアスッ!!



アルメリアが攻撃を受けている間に、アマリスが尻尾を切り落とした。リザードマザーは痛みのあまり暴れだす。

近くに居ては危険なため、2人は一旦距離をとる。



「アマリス、あいつにトドメを刺す作戦を思いついた。聞いてくれ」


「え、ほんと?聞く聞く!」


「いいか、あいつが落ち着きを取り戻したら、僕が正面に走っていき、(おとり)になる。僕にヘイトが向いている内に君は横から接近して、あいつの首をぶった切ってくれ」


「そんな…メリア、体ボロボロじゃない!次こそは死んじゃうかもしれないのよ!?どうしてそこまで体張るのよ!?」


「もう…仲間が苦しむ姿は見たくないんだ」



アルメリアは、エルフの村でのつらい思い出を忘れられずにいた。

陽気だったチェンスの死に様、シンリナーとリナリアの泣き顔、そして自ら背負った悲しみ。それらすべてが(いましめ)めとなって、自己犠牲(じこぎせい)に走るようになっていた。



「ねぇ、メリア…過去に何があったのか知らないけど、もっとあたしを頼ってもいいのよ?つらいことがあるなら話して。同情ぐらいしかしてあげられないけど…それでも少しはすっきりするはずよ?」



それは、アルメリアがリナリアへ真っ先に言ってあげるべき言葉だった。



「アマリス、君はいい女性だ。おかげで少し楽になったよ」


「ちょっ…!ほ、褒めても何も出ないわよ!?」



アマリスの、ただでさえ赤い顔がさらに赤くなった。



「そのガタイの割には可愛い一面もあるんだな~」


「も~、こんな時なのに…メリアのばかぁ…」



2人がいい雰囲気になっていると、リザードマザーが落ち着きを取り戻しつつあった。



「よし、じゃあそろそろ行くぞ!」


「うん。でもあまり無理しちゃだめよ…!」


「ああ、ありがとう」



そう言ってアルメリアはリザードマザーの正面に向かって勢いよく走り出した。

リザードマザーの視線は必然的にアルメリアに釘付けになる。

それを狙い、アマリスは横方向に走り出す。



「うおおおおおおお!」(来いっ!火炎放射!)



アルメリアが狙っているのは火炎による攻撃。炎ならば、さっき判明した耐性により耐えることができるからだ。

しかし、リザードマザーは火炎ではなく、爪を振りかざしてきた。



ザクッ! 「ぐああっ!」



爪は、アルメリアの左半身を防具ごと貫いた。

傷口からは大量の血が流れ出る。

アルメリアは気絶しそうになったが、ぐっとこらえ、リザードマザーの腕をがっしりと掴んだ。



「アマリスーーーっ!!やれええーーーー!!!」


「はああああああーーーーっ!!!」


      ザギィィン!    ドサッ…



アマリスの斧がリザードマザーの首を一閃した。リザードマザーの首は地面に落ち、体は沈黙した。


  ついにリザードマザーを倒したのだ。



「やった…やったんだ!いや、それよりもメリアを助けなきゃ!」



アマリスは、嬉しい気持ちを後にし、爪が貫通したままのアルメリアを助けに行った。





アルメリア×アマリス

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