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となりにはアンデッド  作者: 仁ぐうす
火竜のオアシス
34/57

【34】ディフェンス・ビレッジ・アンデッド

ついに集落防衛戦が始まった。



「行くぞアマリス!」


「オッケー!」



アルメリアとアマリスは勢いよく飛び出した。そこへ、ラックが強化魔法をかける。



  《ファスト!》 《グロウ!》



兵士たちは大剣構え、襲ってきた。そして、互いの武器がぶつかり合う。 



ガアアン!グググ…「何っ!?」



しかし、“グロウ”の効果により攻撃力の上がったアルメリア達の方が一枚上手。武器に多いっ切り力を込め、強引にねじ伏せた。



「うおおおーーっ!」 ガァン!!


「ぐわあぁぁっ!」



兵士たちは一旦動きを止め、戸惑っている様子だった。



「おい、なんかいつもと雰囲気違わないか?」「あれ、人間だよな?」「くそっ、聞いてた話とちがうじゃねえか」


「アルメリア!よくわからんが今がチャンスじゃないか?」


「そうだな!」



動きの止まっている兵士達に突っ込み、アルメリアは新技の“大回転切り”を放った。



「おりゃああっ!」 ザギイイイイン!


「「「「うぎゃああああああああああ!!」」」」



命中した兵士達はバタバタと倒れ、毒の追加効果でじわじわと体力が削られていく。



「まだまだぁーー!」


「そっちがその気なら…!」 ザグッ



毒に侵されながらも立ち上がる兵士には、アマリスがトドメを刺した。

これで前線にいる兵士はすべて倒した。

すると、住人達が集まってきた。



「おお…なんてことをしてくれたんだ…」


「え?」



住人たちの反応は思っていたものとは違った。



「こんなことしたら、さらに(ひど)い目に()わされるに違いねえ!」


「そんな…あたしたち、初めてここを防衛できたのよ!?それなのに喜ぶことさえ許されないわけ!?」


「もう、おらたちは戦闘には出ねえ。お前らで勝手にやってくれ」


「なんだと!?お前ら、この集落を守りたくないのかよ!!お前らの気持ちはそんなもんだったのかよぉ!」


「二人共…もういいんだ」



アルメリアは必死に叫ぶラックとアマリスを(なだ)めた。すると、住人たちは静かに巣穴へと帰っていった。



「きゃあああああーーーーーっ!!」



その時、集落の後ろ側から女の叫び声が聞こえた。



「何だ!?」



アルメリア達は叫び声が聞こえた方向へと向かう。するとそこには、四肢(しし)を失い、だるま状態のリナリアと、腰を抜かし(おび)えるサラマンダー族の女がいた。



「どうした!?」


「い、今…ここに大きなトカゲが…!」



アルメリアは周りを見回す。しかし、そんな影は見当たらなかった。すると、いきなりリナリアが叫び声をあげた。



「アルメリア様!後ろです!」


「はっ!」



急いで振り向くと、自分よりも大きい2足歩行のトカゲが大口を開いて立っていた。



 グギャアアアアアアアアア!!


「メリア危ない!」「おりゃあ!」



アルメリアのすぐ横にいたアマリスとラックは、咄嗟(とっさ)に大トカゲの口を押し返し、攻撃を防いだ。



「ありゃリザードマザーか…しかも頭にオアシスの紋章がついてやがる…こいつはおそらく“使い魔”だ!」


「何だと!?オアシスではモンスターの調教をしているのか!?」


「どうやらそうらしいわ。でもその話はコイツを倒してからにしましょ!」



思いがけないハプニングに混乱するアルメリア。

しかしまずは、この戦闘を終わらせるため、再び剣を構える。


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