【33】バトル・スタート・アンデッド
2日目
アルメリア達はラックの巣穴にて戦闘への最終準備をしていた。
「まずは一連の流れを確認しよう」
「えーっと、とりあえず俺らが先陣切って敵を蹴散らすんだよな」
「それを見た他の住人たちが希望を持ち、私達の傘下に入るってわけね」
「表現の仕方が引っかかるけど…まあそんな感じだな」
戦闘の流れを確認した一同は、次に陣形を考えた。
「戦闘での立ち回りなんだけど、アマリスとラックって支援魔法使えたりしないか?」
「あたし魔法はからっきしなの、ごめんね~」
「あ、俺使えるぜ!“ファスト”と“グロウ”」
それを聞いたアルメリアは、ますますラックの姿がチェンスに見えてきた。
「上出来だ!じゃあラックは戦闘直前にその強化魔法をかけてくれ」
「オッケー!お安い御用だぜ!」
「アマリスは僕と一緒に敵に特攻だ」
「望むところだわ!」
「アルメリア様、私は」
アルメリアは、リナリアの役割を考えていなかったため、適当な役割を与えた。
「リナリア、君はもし他の住人が襲われそうになったら守ってやってくれ。今回は別行動だ」
「そう、ですか」
その時のリナリアの表情は、少し悲しそうに見えた。
何がともあれ、大まかな作戦は決まったため、後は明日の戦闘を待つばかり。
一同はイメージトレーニングをひたすら繰り返し、夜が更けていった。
そしてついに戦いの日は訪れた。巣穴から出てみると、すでに住人たちが武器を持ちスタンバイしていた。だが、皆どうもやる気のなさそうな顔をしていた。
「けっ、どいつもこいつもやる気のねえツラしやがって…」
「皆今日の戦いで全滅すると思ってるんだな…」
「しかぁーし!あたしたちが必ず阻止して見せるわっ!」
「アルメリア様、私はお先に見渡しの良い場所に行ってまいります」
そう言うと、リナリアはそそくさとどこかへ行ってしまった。
「気のはえーメスだ。ま、早めの準備は大事だけどな」
「…」
最近のリナリアの行動に、アルメリアは思うところがあった。
「そういえば…リナリアの事、まだ何も知らないな…」
「え?何か言ったか?」
「え?あ、いやなんでもない!」
「ねえメリア、そろそろあたしたちも移動しとこうよ」
「そうだな」
アルメリアとアマリスは最前線へ、ラックはその少し後方にそれぞれ移動した。
それから少し経った頃、遠くから多くの足跡が聞こえてきた。
ザッザッザッザッザッザッザッザッザッザ
「…きた!」
ついにオアシスの兵士達が戦いをしかけてきた。
一同は覚悟を決め、武器を構えた。
次回、集落防衛戦




