【31】ストラテジー・ミーティング・アンデッド
翌日…早速ラックの働きにより集落の住人が集められた。見たところざっと15人程度しかいないようだった。
集められた住人は、「これから何が起こるんだ」とキョロキョロしていた。
「これでいいのか?」
「ああ、ありがとう」
空気が落ち着いたところで、アルメリアが話し始めた。
「サラマンダー族の皆さん!お初にお目にかかります、僕は人間の旅人、アルメリアと申します」
「あ。あの子昨日の」「人間が何の用だ?」「あら、いい男じゃない」「隣のやつアンデッドじゃないか?」
住人たちの様々な声が飛び交う中、アルメリアは話を続けた。
「僕は、ここにいるラックから全てを聞きました!そして僕はこれを放っておけないと思いました!ですので、次の戦闘には僕も加勢させていただきたい!そして共に革命を起こしましょう!」
「人間が加わったところで何が変わるってんだ…」「俺たちゃもう終わりなんだ」「バカバカしくて聞いてらんないよ」
住人たちはネガティブな発言ばかりを吐き、解散していってしまった。
「おいおい大失敗じゃねーかよ!」
「ごめん…みんな思ったよりのってこなかった…」
アルメリア達が落ち込んでいると、女のサラマンダー族が近付いてきた。
「あんた、革命を起こしに来たんだって?中々面白そうじゃない!話、聞かせてよ!」
「え、いいのか?」
アルメリアは戸惑いつつも、ラックの巣穴に連れ込み、話しをすることにした。
「あたしはアマリス!魔法は使えないけど、筋力には自信あるよ!よろしくね!」
アマリスは筋肉質な腕を見せつけ、自信に満ち溢れた表情をしていた。
「さっきも紹介したけど、僕はアルメリア。そして隣にいる彼女はリナリアだ」
「よろしくお願いします」
「へぇ~、中々かわいい子連れてるのねぇ!」
「だよなー!普通アンデッドってこんな綺麗じゃないもんな!」
「え!?この子アンデッドなの!?」
場が盛り上がってきたところで、本題に入る。
「まず、次の戦いに向けて作戦を立てたいと思う」
「作戦っつっても4人しかいないぜ?」
「そう、今は4人しかいない。だから、戦闘中に住人の信頼を得るんだ」
「戦闘中に?そんなの一体どうやって・・・?」
「まずは、この4人だけで敵を圧倒するんだ。そして住人に希望を持たせ、協力体制を築く」
「なるほど!うまくいけば一気に戦況をひっくり返せるかも!」
「けど、あまり期待はしないでくれ。物事っていうのはそう簡単に上手くいくものじゃないんだ」
エルフの森での経験から、アルメリアは少し奥手になっていた。
もう誰も失いたくないという強い思いからか、つい自信無さげな一言を漏らしてしまった。
だが、それを晴らすかのように、ラックとアマリスは期待の声を上げた。
「きっと上手くいくさ!だってお前強そうだし!」
「革命だなんてわくわくするなぁ!よぉーし!今から気合いれちゃうよー!」
陽気な二人を見ていると、何だか気が和んだ。
同時に、チェンスの姿が思い浮かんだ。
「はははっ!お前らほんと能天気だな!」
「あ、俺をバカにしやがったなぁ?今に見てろよ!?俺の力見せてやる!」
「あたしはバカじゃなくて脳筋なの!ってあれ?意味は同じ…?」
リナリアは相変わらず無口だったが、作戦会議はそれなりに盛り上がった。
ラックの話によると、次の戦いは2日後らしい。
アルメリア達はその間に特訓をすることにした。
4人目の仲間登場!




