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となりにはアンデッド  作者: 仁ぐうす
旅立ち
3/57

【3】ファーストバトル・アンデッド

ついにバトル!

 現れたモンスターは小柄なコボルト一体。二足歩行で狼の様な姿をしている。モンスターの中でも弱い部類らしい。しかし、実戦経験のないアルメリアは少し不安になっていた。



「襲ってくるようです。私が相手の動きを止めます。その内に攻撃を。」


「わ、わかったよ」


「グルルァァァァ!!」



爪を立て(おそ)()かるコボルトを前に、彼女は仁王立(におうだ)ちしていた。恐れもせず微動だにしない。

「止めるって・・・まさか!」   ズガッ

気付いた時には、もう遅かった。コボルトの爪は彼女の胸を貫通していた。



「よ、よくもおおおーーーーーっ!!」



恐怖と怒りの入り混じった感情が込み上げてくる。でも、恐怖の感情のほうが強い。足がすくみ、動けない。そんなことをしている間に、彼女の体はズタズタに引き裂かれていた。

皮膚(ひふ)()がされ、骨や内臓は丸見え。辺りには血生臭(ちなまぐさ)さが充満した。



「うっ・・・こ、こんなことって・・・おえぇぇっ」



目の前の惨状(さんじょう)を見て、猛烈な吐き気を(もよお)す。すでに絶望しそうな自分を否定するので精一杯だった。そして、死体いじりに飽きたのか、ついにコボルトがアルメリアに襲い掛かってきた。



「ヴォアアアアァ!!」


「やるしかない・・・!」



アルメリアは、装備している鉄の(つるぎ)を構えた。

カァン キィン ガッ

剣と爪は、幾度となく打たれ合った。アルメリアは剣の修練を積んでいたため、爪の軌道は容易に読むことができた。



「うおおりゃあああああああ!」 


ザギン


「グァォォーーーッ」  


ドサッ



コボルトの攻撃の隙を狙い、放った一撃は、見事脳天に直撃し、コボルトは倒れた。念のため、まだ息があるか確認したが、どうやら死んだみたいだった。



「倒せた・・・初めて倒したんだ・・・でもっ・・・!」



アルメリアは彼女の有り様を見て、ただ茫然と立ち尽くしていた。



「ごめん・・・ごめんな・・・!ぼ、僕が頼りないせいで・・・!」



ついには大声で泣き出してしまった。王族の子供が鳴き声を上げるなど、とんでもなく情けないことだとわかっていても、止めることはできなかった。



「うわああぁぁぁぁぁぁ!!こんなのないよ!まだ僕は君に・・・」


「あまり大声を出すと、モンスターが寄ってきますよ。」


「・・・へ?」



たしかに声がした。しかも聞き覚えがある。これは、ついさっきまで生きていた彼女の声だ。胴体はぐちゃぐちゃになっているが他は無事なようだ。



「き・・・君、もしかして・・・生きてる、の?」



恐る恐る彼女の亡骸?に話しかけてみると、なんと死んだような顔のまま、無機質な返事を寄越してきた。



「はい。気持ち悪い姿をお見せしてすみません。」



アルメリアは、極度の悲しみと胸の苦しみから一気に解放され、その場で気絶した。

―続くー



正しく文章が書けているのかわからん。

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