表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
となりにはアンデッド  作者: 仁ぐうす
エルフの森
15/57

【15】プレパレイション・アンデッド

決戦前の”準備”

「よう!鍛冶屋(かじや)のおっちゃん、やってるかい!」



アルメリア達は決戦前に装備を整えるべく村の鍛冶屋を訪ねていた。



「おう!これは精霊様ご一行、どういったご用件ですかな?」



鍛冶屋の亭主は思ったよりぷよぷよとした体形をしていて、とても鍛冶師(かじし)には見えない要望(ようぼう)だった。



「あ、あの、新しい装備が欲しくて来たんですけど…」


「あー…そうでございますか。せっかく来ていただいたのに申し訳ないのですが、ここの商品はすべて合戦の時にダメになってしまいまして…」


「ここにも被害が出てしまっていたのですね…お気の毒に」


「おっちゃん!布っ切れでも何でもいいんだ!なにかないのかよ!?」



チェンスが問い詰めると、鍛冶師はそそくさと店の奥に引っ込んでしまった。



「なんだよ!鍛冶屋の(たましい)なんてそんなもんなのかよ!」


「あなたが熱すぎるのですよ!ったく、そばにいると暑苦しくてかないませんわ」


「やはり、このままの状態で突撃するしかないのでしょうか…」



リナリアがそう(つぶや)くと、なんと鍛冶師が奥から戻ってきた。手にはなにやら素材を(かか)えているようだった。



「おじさん、それは?」


「装備の素材でございます。残り少ない備蓄(びちく)ですが、これを使って装備を作らせていただきますよ!」


「なるほど、無ければ作れば良いのですわね!」


「何だよおっちゃん!中々熱いじゃねえかよ!()れたぜ!」


「残り少ない貴重な素材を…良いのですか?」


「もちろんですとも!この森の救世主様の助力になれますこと、誠に光栄でございます」


「救世主だなんて…やめてくださいよ。皆の助けがあったからこそここまでこれたんですから」


「またまたご謙遜(けんそん)を!それでは私に着いて来てください。装備を作りながら効果を説明していきます」



鍛冶師について行くと、そこは作業場(さぎょうば)だった。どうやら装備を作るための設備はかろうじて無事だったようだ。作業場に着くなり、鍛冶師が急に神妙(しんみょう)な顔つきになった。



「一つ、言い忘れたことがありました。実は…この素材の量では、せいぜい二人分の装備しか作れないのですよ…」


「まじかよおっちゃん!?」


「では、どなたの装備を作ってもらえばよろしいのでしょう」



皆が悩んでいる中、アルメリアはふとひらめいた。



「あの、ひょっとして僕のこの(よろい)も素材になりますか?」


「もちろんなりますが…その…よろしいのでしょうか?祖国(そこく)(よろい)なのでしょう?」



アルメリアには迷いはなかった。



「いいんです!このアスター王国の紋章は他の種族をこわがらせてしまうので、いずれ脱ぎ捨てようと思っていましたから」


「ほほっ!チェンスの言う通り、甘々な王子様ですな!それでは景気よく使わせていただきますね!」



少ない素材を使用した、鍛冶師による装備作りが始まった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ