【1】エンカウント・アンデッド
一回小説書いてみたかったんだよなぁ
「僕は…・・・・・・、・・・・・!」
これは、王族の少年と、ハーフアンデッドの儚い旅の記録。
《プロローグ》
僕の名前はアルメリア・アスター。
僕が生まれた場所は、恵まれていた。常に守られ、常に貢がれ、苦労など一切ない。
そう、僕は王族に生まれたのだ。
僕がいるこの王国は、とても栄えていて、かつ治安も良い。住民にとっては最高の環境だろう。・・・人間にとっては、だが。
王国は人外種を絶対に信用しない。だから、もし王国内で人外種が発見された場合、王国騎士団により即座に捕獲され、その後は殺処分されるか、拘束され、死ぬまで兵士のストレスの捌け口にされるかの二択である。そんな悲惨な運命をただただ待つだけの人外種たちが、今、僕の目の前にいる。
ここに至るまでのいきさつを説明する。僕は、この王族で代々行われてきた、“成人の儀”という儀式を受けることになったのだ。それは、18歳になった王族の子供に外の世界を旅させ、この世界に伝わる“古の竜”の首を持ち帰らせる、というものだ。その旅は、過酷でとても危険なため、調教された人外種を“盾”として一匹だけ連れていくことができるらしい。ただ、人外種も共に無事に生還できた場合の処分については何も聞かされていない。
「この中から一匹だけなんて・・・残酷すぎるよ」
アルメリアは牢獄で悩んでいた。リザードマン、オーガ、サキュバス、インプ等々、多数の人外種が捕らえられていた。この中から一匹しか助け出すことができない。しかし、出発は明日。焦る気持ちを抑え、歩き回っていると、無機質な表情でこちらを見ている人外種に目が留まった。姿は人間の女の子の様で、ぼさぼさの長い髪と傷だらけの肌は透き通るように白い。吸い込まれるような綺麗な菖蒲色の瞳には、光がない。
「君の種族は?」
そう尋ねると、か細い声で、これまた無機質な返事がかえってきた。
「私は、人間とアンデッドの交配により生まれた、ハーフアンデッドです。」
この瞬間、アルメリアの目にはもう、彼女しか映らなくなっていた。一目惚れしたのだ。
「君に決めたいんだけど・・・いいかな」
「私はあなたの意向に従います。」
助かるチャンスに媚びもせず、喜びもしない。そんな彼女を見て、より一層救いたいと思うのだった。
―続く―
心をえぐるようなえぐい展開にしたい




