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「シークエンス……?」


 そんな反応をする涼だったが、とりあえず彼はこういう。


「一先ず整備モードを起動してくれないかな?」


 すると機械音声はこういう。


「この機体はナノマシンにより自動整備が行われる。しかし、墜落というエラーの原因を突き止める必要あり」


「よって搭乗者の判断は合理的な物だと判断。各部パーツの点検を行うため、搭乗者は降機を」


 その案内に従い、涼はウィラメットから降りる。


 すると、律が走ってくる。


「あの光……もしかしてあなたがウィラメットを?」


「偶然……なんだけどね」


 そんな涼に律はいう。


「偶然とはいえ、男性が動かしたなんて知られたら騒ぎになるわ」


 涼は律に慌てた表情でこう返す。


「じゃあ、どうすれば?」


「とりあえず、私が教壇に立っている学園……プロセン学園に通いなさい。勿論、女の子として」


 そんな律の提案を聞き、涼は首を横に振る。


「そんなことすなきゃいけないの!?」


「悪いけど、遅かれ早かれこのことは隠し通せないわ。なら、私の手の届くとこに置いておけばいい」


 一理あると思った涼だが、彼には一つだけ突っ込みたいことがあった。


「でも普通に男性として学園に通うのはダメなの?それなら性別を隠す必要もないし」


「政治的な問題が起きかねないから、形式的でも女性ということにしないといけないのよ」


「形式的に女性扱いされるなら、女装していた方がやりやすいってこと?」


 疑問をそのまま投げかけた涼に、律はこう返す。


「まあ、そうなるわね」


「拒否しても面倒なことになりそうだし……分かったよ」


 涼は渋々従うといった想いを言動に出しながらも頷いた。

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