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 話をしている生徒たちに、律ははっきりと彼女たちを見据えながらいった。


「静かにして。確かに涼は私の『いとこ』ですが、特別扱いはしません」


「まだパイロットとしては新人だからその点は考慮しますが、それ以上でもそれ以下でもありません」


 その発言に、生徒が再びざわつく。


「いとこだから甘いかと思っていたけど……」


「そのストイックさが律なんだし、それはそれでいいと思う」


「それよりも、今『新人』だっていってたよね?」


 そんな生徒の疑問にほかの生徒が答える。


「新人が何で新型を?」


「新型の調整を頼まれたけど、教職が忙しいからって押し付けたんじゃないかしら」


「まあ、まず新人に新型を使わせて調整する例も無いわけじゃないし」


 その生徒の発言に他の生徒も同調し、『新型の調整に新人が宛がわれた』のだという結論で一致したのだった。

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