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提案

 こうして作戦会議に参加させてもらうことになったが、魔王軍の数が異常に多いと気付く。

 ここにいる集団と現在は戦っているといった話を聞く。

 そして下手に攻撃すると仲間にも攻撃が当たってしまうといった話もそれとなくされてしまう。

 

 これでは素人が手出しできない。

 また現在住民は集団で避難しているらしく、一か所に集められて強靭な結界が張られているそうだ。

 そんな状況下なので、もし何かあればそこにいる住人を俺達の町に退避できないかといった話もされる。


 確かにその話を聞いてことわれなかった。

 他にはどうやって攻めるかといった話をして勇者一行と、一部の人達……ルナの兄がその場に待機することになる。

 結局の所、俺達は特に何もできそうになかった。


 そこで、こんな状況なのにお茶が振舞われた。

 申し訳ないような気持になっているとルナの兄が、


「それで温室の方に欲しいものがあると聞きましたが」

「それはこのユキが……」


 といった話をすると、目的のものがある温室に案内してくれるらしい。

 ユキも非常に申し訳なさそうな顔になるも、ルナの兄はルナの保護をしてくれただけでも十分ですという。

 そう言われるとますますこう……と思っているとそこでそれまで黙っていたフィルロッテが、


「ジングウジは異世界の人間じゃ。その異世界の知識でこの窮地を何か打開できないか?」

「でも今までの話を聞いて手伝えそうなことは何もありませんでしたよ?」


 俺がフィルロッテにそう返すと、フィルロッテは呻く。

 そこでミネルヴァが、


「切り口を変えてみてはどうかしら。もともと、次の時代、魔族を倒した後にどうまた進歩していくのか、そのために連れてきたのだもの。……折角だから温室を案内してもらいながら、話をしてもらうのはどうかしら」


 そう提案する。

 そして俺達は、ルナの兄に連れられて、温室に向かったのだった。








 ガラス張りの温室内には様々な、木々が生い茂っていた。

 大きな葉やヤシの葉のようなものが幾つもついた植物、蔓、アケビのような果実、そういった物が幾つも生えている。

 俺達の住んでいる場所ではあまり見かけない植物たちがその温室内に生えている。


 その内の一角に案内してくれて、ユキは果実をもらっていた。

 

「あ、あの、ありがとうございます」

「いえいえ。これからも妹の事をよろしくお願いします」


 微笑んだルナの兄を見て、なんか変なフラグが立っていないよなと俺は思った。

 そもそもここは戦場にほど近く、危険な場所なのだ。

 とはいえ、フィルロッテやミネルヴァの言うように、話を聞いてみる。


 食料などの増援や、武器などをこちらに投入はやろうと思えばできるといった程度で、そういった補給関係の手伝いしか、その後話を聞いていても思い当たらない。

 いざという時に次々とアイデアが浮かぶようなラノベの主人公は逆に凄いのかもしれないと俺は思う。

 結局は線上の大変さなどを聞いていくことになったがそこでルナの兄が、


「せめて敵の魔族がどんな攻撃をするとか、弱点は何かが分かれば楽だがそうは……」

「あ、それは出来ます」


 ルナの兄の言葉に、俺はそう答えたのだった。 



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