出来た
偉そうな人たちが何かを話し合っているようなそんな場所を一発で俺は引き当てた俺は凄いと思う。
そしてルナの名前を呼んだ男が兄であるらしいのもよかったように思う。
いきなり現れた怪人物として、攻撃される可能性もあるからだ。
とりあえずルナの知り合いがいたこともあり、ルナを通して話をすることに。
まずは、何処に空間をつなげるかだが、
「……そこの壁と繋げてください」
ルナの兄と呼ばれた人が壁を指さす。
とりあえずそこに等身大の空間接続を行うことにした。
まずは今あるものを消して、先程の場所に……。
「出来た」
目の前に人が一人通れるドアのような形で接続すると、誰かが駆け込んできた。
「ルナ!」
「お兄様!」
「無事だったか。良かった……家を抜け出したからどうしたかと……」
「え、えっと、逃げ出した先で、ジングウジと女神様に助けられまして」
「……え?」
そこで不思議そうな声を上げたルナの兄と俺は目が合う。
とりあえず俺は軽く会釈をして、
「初めまして。女神であるミネルヴァに連れられてこの世界にやってきた異世界人です。ただ……戦闘能力はほぼありません」
「……そうですか。妹を助けて頂いてありがとうございます。そしてそちらにいるのが女神ミネルヴァ様ですか?」
そこでミネルヴァがそうよと答える。
とりあえずは、これで自己紹介が終わった。
そこでルナの兄が、
「それでどうしてこちらに?」
そう聞かれるとルナが、
「お兄ちゃんの温室にある果実が欲しくて、でもここが魔族に襲われているからお手伝いをしに……」
「ここは危険だからルナは安全な場所にいればいい」
ルナの兄がそう言い切った。そして更に、
「父も母も……他の兄弟も負傷して今は、どうにか動けるのは俺だけだ。そんな危険な場所にルナは……悪いが足手まといだ」
「そんな……」
「それに今は勇者様方がいる。彼らの力を借りれば……」
「で、でもすごく強い武器もありますし、それを使えば……」
そう返すもルナの兄は首を振らない。
と、そこで、
「その強い武器とやらは、俺がここを救ってもらったお礼にもらう“双竜の剣”よりも強いのか?」
冒険者のうちの一人がそういう。
それに仲間の一人が、また剣マニアの病気が始まったと話している。
見るとその人物は剣を持っていて、なんとなく……。
「“勇者”?」
「そうだが、よく分かったな。勇者ライ、そう俺は呼ばれている」
「いえ、それっぽい格好だったので」
「それっぽい?」
「いえ、何でもないです。それでもしも剣を貴方に渡したら、こちらからもお手伝いできますか?」
「それはその剣次第だな」
そういった勇者ライ。
丁度作ってはみたものの、使い道がなかった剣があったのでとりあえず渡してみる。と、
「……魔力のノリが非常にいい。これは何だ? こんなもの、今まで手にしたことがない」
「特殊能力を使って調整した剣ですから。いかがでしょうか」
「いいだろう、戦闘に参加させてやる。その代わりこの剣をもらう」
「はい」
とりあえずはお手伝いができる様になった。
ルナの兄は相変わらずルナを返したがっているようだったが、別の偉そうな人が、今回の戦いの話などをすればおじけづくだろうと宥めてくれたおかげで、俺達はその戦闘会議に参加できることになったのだった。
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