再会
次の日。
朝に食事をとりつつユキと、能力について話していた。
つまり、ユキの能力で俺達を敵として認識させずに、目的の場所に潜入できるかどうか。
そう俺が聞くとユキが頷き、
「ある程度は効きます。ただ……魔族には効果が無いらしく、使えません」
「そういえば捕まっていたな。なるほど……とりあえず味方との接触に使うか。突然現れたら警戒されるだろうし」
「分かりました。遭遇しそうになったら、力を使います。そして……ルナの実家にまずは向かうのですね?」
「その予定だが、そこが魔族の支配地域になっていた時にどうするか、といった話だが……」
「まずは様子見からですね」
「そうだな。上空の空間を接続して、周りを見渡せばどうにかなるだろう」
といった話をして俺達は、まずは上空からそのルナのいた都市周辺を見ることに。
あまり大きくつなげると危険なので二人程度見える空間をつなげることにした。
久しぶりの故郷だが、事情が事情なだけにルナの表情は暗い。
それに俺は、
「俺達もいるから、大丈夫だ。この前も魔族を簡単に倒せたしな」
「……はい、そうですね。ジングウジは強いですから……私も、頑張ります」
そこでようやくルナが笑顔になる。
そして俺は、地図に示されたルナのいた故郷の場所を示してもらい、その場所と二人がのぞける程度の大きさに空間をつなげる。
上空部分にそれを設定したが丁度良かったようだ。
遠くの方すらも見渡せる高さにそれは出来て、周りを見渡せる。
密集した家々や城や屋敷が見えるが、その奥は壊れたりしているようで、そして……。
「遠くの方で火の手が上がっています。まだ町の方には着ていないようですがすぐそばまで迫っているのかも。……何か炎のようなものが町まで少し飛んできているようです……ああ」
衝撃を受けたようにそう呟くルナ。
そして初めて見るその臨場感に俺も凍り付いてしまう。
こんなもの俺は……。
けれどいつまでも衝撃を受けて凍り付いてもいられない。
まずはルナの両親たちとの接触だ。
細かな場所までは実際に見ないと上手く俺も定義できないようだったので、ルナにお願いして、ルナの屋敷を探す。
今見える範囲からは、ルナの屋敷は見えないとのことだった。
どうやら反対方向であるらしく、戦闘している場所とは比較的離れた場所が屋敷のようだった。
とはいえ、
「屋敷の方に人がいなかったら、何処で作戦会議をしていると思う?」
「……城の方だと思います。もしくはすでに魔族との戦闘の指揮を執っているかもしれません。とはいえ、それでも人が完全に城からいなくなるという事はないでしょうから……」
「そうなるとまずはルナの屋敷に接続をして、そのうち何処の部屋でやっていそうかルナに聞いた方がいいか」
「はい、作戦会議となるとそこそこ大きな部屋でしょうから限られています」
そうルナに聞いて今度は別の方向からつなげる。
すると大きな庭付きの邸宅が見える。
音質も遠めからわかる。
そこがルナの実家と聞いて俺はそこの部屋の一角にまずは小さく接続する。
天井当たりで良いだろうか、と思って接続してみたのだが……。
「! ルナ!」
「お兄様!」
そこにはルナの兄らしき人や、他にも偉そうな人、そして剣を持った冒険者のような人といった何人も集まっていたのだった。
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