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洞窟に向かう

 どうやら女神様のミスで、この世界のお金を設定し損ねたらしい。

 だがそうなってくると、


「俺、この世界でお金を稼がないといけないのですが、どうしましょうか」

「うーん、どうしよう」


 女神様は困ったよう呟いてから手をたたく。


「森や山の中にあるものを採ってきて、売ればいいのよ」

「……俺、まだチートの使い方がよく分からないのですが」

「大丈夫、きっと何とかなる」

「そんなふわっとした感じに言われても。第一俺、戦ったことが無いですよ?」

「え~、謎の古流武術みたいなもの習っていないの?」

「……二次元と三次元は分けましょう」


 俺がそう返すと女神様が呻いて、


「でもスローライフをする関係で森に入っていろいろなものを採ってきたりもするわよ? それが今になっただけで……うーん、私もサポートするから、ちょっと素材でも取りに行きましょうか」

「日暮れまでに採ってきてそれを町で換金までできるのですか?」


 こんな何処だか分からない森の中で野宿となるのは俺は嫌だ。

 だから聞いてみると女神様は、


「ここから一時間もしないうちに街に着くし、その街に行く途中に少し入ったところに、いいものがあると思われる洞窟があるから、そこに行ってみるのはどうかしら?」

「いいものってどんなものですか?」

「売れるものかしら」

「……ちなみにこのリンゴ一個で、どれくらいのお値段に?」

「100コールドよ」

「大体日本円で100~200円くらいかな。それで宿の料金は」

「一日二人部屋で、4000コールドよ。ちなみにうまくいけば三日分くらいの宿代が手に入るかもしれないわ。野宿は嫌なんでしょう?」


 そう言った女神様の言葉を聞いた俺は、とりあえず洞窟に向かったのだった。 

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