空間転移
地図から推定した場所で、道から少し外れた場所の上空から、まずは場所を確認することにした。
とりあえずその場所を繋げて様子を見ると、特に危険な兆候は見えない。
正確には魔王軍のようなものは特に見当たらない。
ああいった物に再び遭遇しては嫌だったがそうはならなかったらしい。
よかったと思いながら見回すと、眼下には森が広がっている。
少し離れた場所に土の道があり、二人の男女が急ぐように移動しているのが見える。
その程度で済むので良かった。
ただこの広がる森がどこか青くかすみがかかっているように見える。
これは一体何だろうと思っているとそこでフィルロッテが顔を出し、
「む、むむ、本当に空間を繋げてしまえるようじゃな。これが一週間、普通に移動すれば時間がかかるのじゃが、く……やはり異世界の人間は能力がおかしい。何をどうしてこんな事を思いつくのか……これが知識や物語の蓄積によるものなのか……ぶつぶつ」
そう悩んでいるのを聞きながら俺は俺で、
「それで場所はここで間違いでしょうか? もしくはもっととりやすい場所があるのであればそちらに移動しますが」
「いや、この場所に来て後は地道に鉱石の散策となるだけだ。……じゃが、あれほどの“ノラネ鉱石”を見つけられる能力があるのじゃ。すぐに見つけられるじゃろう」
「……必要なものはどんなものでしょうか“エリ鉱”という金属で、それ自体が能力を無効にする効果がある。その鉱石の影響でここ周辺の森は青い霧が周りに散らばっているのじゃ」
とのことだった。
とりあえずは現地に向かって、その鉱石を探すことになったが、
「とりあえずもしも何かがあった時のために装備だけは持っていこう」
そう俺が提案して、皆で準備をすることになったのだった。
こうしてリュックサックに荷物を入れていく。
フィルロッテはどうするのかと聞くと、
「妾はお前たちの“荷物”の一部じゃ!」
とのことでこの幼女は俺達の荷物の一つになるらしく、正確には寄生をするらしい。
それってどうなんだろうなと俺は思ったが、ここは突っ込んでも仕方がないので深く考えるの止めて準備をする。
ここの幽霊執事のセバスチャンも手伝ってくれた。
それから家の庭に出て、その先ほど見た土の道の部分に入り口を作る。
ここをくぐればあっという間に目的の場所に辿り着けるはずだった。
実際につないだ空間を一歩踏み込めば、そこは森の中にある土の道である。
後はみんなが来るのを待ってここに来てから目的の“エリ鉱”を探せばいい。 その鉱石からとれる金属のみでこちらも、魔力などの影響を無効化できるらしい。
鉱石自体はそんなに難易度の高いものではなく、また、無効か鉱石の使いようは攻撃に使うには難しいためあまり需要がない。
そのせいでここには手つかずの鉱石が比較的簡単に手に入るそうだ。
といった説明を俺は先程フィルロッテに聞いた。
そぅいった情報を基にここ周囲に検索をかけようと思った俺だがそこで、
「「ひいいいいいいっ」」
男女の悲鳴が聞こえたのだった。
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