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販売は出来ないから

 合法魔法少女? フィルロッテが驚いたようにその金属を見ている。

 俺はまた何かをしてしまったのだろうか?

 流石だ、俺!


 と思いつつ、俺は何がそんなに凄いんだろうなと思って黙っていると、


「この金属は、不純物の全くないレベルに生成された、“ノラネ鉱”……なんて素晴らしい輝き……この魔法付加属性と……ぐぬぬ」


 呻いているのを聞きながら俺はとりあえず、


「これからこの金属で、ナイフを作ろうと思いますが、まずは果物ナイフからかな……」

「……待て、この金属でそのまま果物ナイフを?」

「ええそうですが、何か問題が?」

「……魔力伝導性がよく果物をむけるナイフ……実は意外に調理に適したり……いや、こんな素晴らしい純度のもの、本体に塗布するように表面に軽く覆うだけでも魔力伝導性がよくなり……だがそうなるとそれこそ棒のようなものでも……いや、それに耐えられる柄のようなものが……」


 などとひとしきりに真剣に考えているらしい言葉がこぼれている。

 だが俺としてはどうなんだろうと思いつつも、とりあえず小さな果物用のナイフを作ってみることにした。

 なんでも丁度、ワッフルが焼きあがる間、生の果物でも切ろうかとルナが話していたからだ。


 では早速短めの果物ナイフを。

 そう俺が念じて金属からそのナイフが作れるかをやってみる。

 それはすぐに俺の目の前に姿を現した。


 四角い金属がトロリと溶けて、それがそのままナイフが現れる。

 これで完成だがどうだろうと思いつつ俺は、


「ルナ、試しに果物を剥く用のナイフを作ったから使ってみてくれないか?」

「え? そうですか、分かりました。わぁ、銀色で綺麗ですね」


 そう言って嬉しそうにルナはナイフを持って行った。

 まずは洗剤できれいに洗う。

 そして、果物にそのナイフが触れた瞬間、それは起こった。


プチン


 何かが破裂するかのような音がして気づくと果物の皮が、割れた風船のように果物のそばで垂れている。


「え?」

「わ、分かりません。刃を向けたらこんな風に……」


 焦ったようなルナだがそこであることを思いつく。

 つまり、


「皮を剥こうと思ってナイフを淹れたらその時に魔力が流れてそう言った事象が起きた、とか?」

「まさか。……では次は賽の目切りになって凍ると思って切ってみます」


 ルナがそう言ってナイフを入れると、その果実は賽の目切りになって、凍ってしまう。

 ルナは凍り付いた。

 そして俺はそれを見ながら、


「これ、売るには危険だよな」

「そ、そうですね」

「普通に武器として、もう少し威力を落として使える形にした方がいいか」


 そう俺が呟くとそこでフィルロッテが、


「何という恐ろしい金属……じゃがこれなら、普通の剣などの表面に塗布する程度に付けても……いや、それで中身が耐えられるのか?」

「そうなるとこの金属だけで剣やら何やらを作った方がいいと」

「そうなってくるが、ここまで性能がいいと逆に販売は出来ないから資金が……」

「……とりあえず俺達の分の武器は、そこそこ作れそうなのでまずは販売などは考えずに、武器を作ろうと思います」

「……そうじゃな」


 とフィルロッテと話した所でルナが、


「果物を凍らせたのでシャーベットにして添えてみました!」


 そう笑顔で、ワッフルを取り出したのだった。


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