ハーレムマスター
フィルロッテちゃんと目の前の幼女をミネルヴァが呼んだ。
その名前に俺は聞き覚えがある。
確か俺の住んでいる“幽霊屋敷”の持ち主だった気がする。
そう思ってこの幼女を見る。
よく二次元にいるような、ロリババアや合法ロリの名前でよく知られるタイプの幼女がそこにいた。
髪の色は薄い水色で髪の両サイドを白いリボンでサイドテールにしている。
瞳は真紅の赤い色。
肌は白く、人形のようだ。
美しすぎる幼女がフィルロッテであるらしい。
そういえば彼女の事は女神であるミネルヴァも知っているようだった。
そこでフィルロッテが、
「それで、昨日魔族らしきものが妾のいる町を攻撃しようとしていたが、ちょうどゲームの区切りが良くて、久しぶりの運動がてら倒しに行こうと思ったら存在が消えていたから“便利な人間”が来たようだからしばらく遊んでいていいかなと思ったところじゃったが……だが、女神様はそういった干渉は出来ないのでは?」
「ええそうよ。私ではなくて……今回は異世界人のジングウジが頑張ってくれたわ」
「異世界人? この男か?」
「そうよ。彼はこれからハーレムマスターになるらしいわよ」
さらっとミネルヴァがそんな事を言い出した。
確かに俺はハーレム主人公なのはいいですねといったが、こういった紹介のされ方は嫌だ。
さりげなく俺は、ミネルヴァに何か仕返しをされているのだろうかと疑惑を持つも、それを聞いたフィルロッテが、
「何じゃ、おぬしハーレムを作りたいのか」
「……それを聞いて口で答えさせるのはどういうプレイなのかが俺はすごく気になるのですが」
「? 妾もハーレム要員なのか?」
「いえ、さすがに合法ロリでも幼女はちょっと」
「大人になればいいのかえ?」
「いえ、ならなくていいです」
「そうなのか? 若い男を美女の体でからかうのは楽しいんじゃが」
などと危険な発言を始めたこの幼女。
そして危うく俺は弄ばれる所だったわけだがそこで、
「そういえば“幽霊屋敷”を女神様方が借りたらしい話を聞きましたが、ここを拠点に何をなさるおつもりですか?」
「特に。ジングウジにスローライフをしてもらおうと思って。次のこの世界の変化を模索する形かしら」
「なるほど……ですが折角、安くして逃げてく住人からお金を巻き上げるのに使っていたのに……あいつら、全員肝試し代わりにあの屋敷を使っていたからのぅ。まぁ、女神様方が住んでいれば、あそこの幽霊たちもやりがいがあっていいじゃろう」
そうフィルロッテはそんな事を言う。
それから俺の本を見て、俺にフィルロッテは、
「それで何をやっておるのじゃ?」
「スローライフをするために先立つものが必要でして」
「女神様に御呼ばれしたのにお金を持っていないのか?」
「設定を忘れてしまったそうで」
「それは大変じゃ。だからこういったものを作って売って、お金を稼ごうと」
「そうです」
「して、異世界人であるジングウジは何か特殊能力を持っていたのか?」
「はい……“空間支配チート”があります」
この幼女になら話して大丈夫だろうと思い俺はそう答えたのだった。
評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。




