図書館に行くことに
明日この世界の図書館に行くことになった。
何か適当に作って、というふあっとした設定はある程度その分野に従事しないと気づかないようなものにも思えると俺は思った。
そういった話はいいとして、本日の夕食は、先程とってきた木の実のジャムとチーズを乗せた鳥のソテーだった。
ルナが嬉しそうにジャムを作りつつ、鳥もスパイスなどをかけてこんがりと美味しく焼き、その上にはとろけるチーズが乗っている。
他にも野菜のスープ、パンなどがある。
本日のデザートはヨーグルトのようなものだった。
それらを人数分つくり食べていると、ユキという新しい住人が気になるらしく幽霊たちが様子見をしていた。
ユキは初めこそ怯えたような目でそれらを見ていたが、幽霊たちが変顔? をしたりして笑わせようとしているのを見て、警戒を解いているようだった。
そしてルナの美味しい食事を食べてから俺たちは、ユキの部屋を決めることに。
どの部屋がいいのかといった話をしてから、その部屋に案内する幽霊のセバスチャン。
そしてその部屋では焦ったように幽霊たちがウェルカムフルーツらしきものや、部屋の掃除をしていた。
それを見ながらユキは、
「……幽霊ってこういうものでしたっけ」
「こういうものよ。ただ、漂っているだけだと暇だから色々やっているの」
「……そうですか」
ユキはミネルヴァの説明にそれ以上考えるのを止めたようだった。
また、“幽霊の実”を食べて味がしないと眉を寄せたりしていたものの、他の果実は美味しかったらしく喜んで食べていた。
そんなこんなで新たな住人を迎えたこの“幽霊屋敷”は新たな賑わいを手に入れて、俺達も戦闘の疲れがあった制がすぐに部屋で眠り、本日も静かに一夜が過ぎていったのだった。
次の日の、ルナの朝食を食べた俺たちは図書館に行くことになったのだが。
「図書館に入るには入場料がかかります。この町の出身者ではない人達が主になりますが」
といったユキの説明を聞いて、図書館の入館料とこれからの出費を考えると、
「また近いうちに資金が底をつきそうだ。何かいい方法はないか」
「採取する? それとも何かを作る?」
ミネルヴァがそう問いかけてくるが、また採取をしに行ったら、
「あの魔王の候補に遭遇といったものがあると俺は嫌なのですが」
「あの時はたまたまよ。それにこの町になって警備の人間はいるわよ」
「その人たちにお任せしたいです、はい。俺はスローライフ予定なので」
そう返しながらも金銭的なものはどうにかしないといけない。
スローライフのためには先立つものも必要だ。
そうなってくると、
「……原材料よりも加工したものの方が高く売れるはず。というかこの世界でもそうですか?」
「そうね。そのあたりは同じよ」
「……とりあえずはそこそこの値段で売れそうなものを作った方がいいか。そういったものに心当たりは、ユキやルナにはあるか?」
そう聞いた所、公爵令嬢のルナには値段がよく分からず、結局ユキが、
「手に入れた鉱石の一部を使って、小型のナイフを作ってみてはいかがでしょうか? 戦闘に使ってもいいし料理に使ってもいい。そういった理由でそこそこ需要もあって売れるはず」
「ナイフか……まずはそれを作ることにしよう。どんなナイフがいいのかも図書館でまずは調べるか……入場料分の利益は出るか?」
「一本でも作れば、一人分は出来るかと。あの鉱石は人気のあるナイフに使われる金属なので、いい値段で売れます」
そういった話をして図書館で調べてまずはナイフづくりをすることに。
俺達の装備にもなる、といった事も考えた。
また、俺の特殊能力でどの程度効率化できるだろうかと思いつつ、俺たちはさっそく、紙と鉛筆を用意して図書館に向かって言ったのだった。
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