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伝説級ですよ!?

 こうして突然接触してしまった魔族を、いとも簡単に俺は倒してしまった。

 しかも攻撃魔法ごとの消滅である。

 流石は女神様がくれた特殊能力チート

 

 この威力はたぶんすごいのではないだろうか?

 ルナもなんだか技名を知っていたし、そもそもあの魔族自体を見てあのルナが怯えていた。

 つまり強い相手に強力な魔法で何とかしてしまったのだろう。


 でも、この強力な魔法は一体どの程度のレベルなのだろうか?

 気になるな、と俺が思っているとそこで、


「で、でもすごい魔法でしたよね。あの魔法をあんなあっさり使えるなんて」


 ルナがそう、引きつりながら言うが、俺としては、


「今の力はそんなすごいものなのか?」

「凄いです! 私だってあれが使えた時は、“バケモノ”扱いでしたよ!? 伝説級ですよ!?」

「え~と、ルナが使えるようなものなら、使える人間が二人以上はいることになるからそこまですごいものなのか?」

「それは……伝説級が二人いるわけで、えっと、え~えっと……」


 ルナが悩みだした。

 いまさら冗談でしたと言えない雰囲気になってしまったが、ミネルヴァが、


「でも力の制御と魔法の効果が“異常”だわ。まさかこんな事が出来るなんて」

「何が“異常”なのですか?」


 俺は聞いてみる。

 俺自身がこういうことをしたいな~、程度の認識で引き起こしてしまった事態だけに、女神様側、つまり異世界側から見るとどういった事をしたのかが分からない。

 だから聞いてみたのだが、そこでミネルヴァは深くため息をついて、


「あの魔法の威力や制御、魔力量などを換算すると……抵抗や損失が全てなくて、理想的な状態で最大限発現した場合の威力になるのよね」

「……俺たちの世界で言うと、電気の変換効率が100%のようなもの、ですか?」

「……ちょっと異界の知識にアクセスしたけれど、多分そんな感じかしらね」

「……凄くないですか?」

「すごいわよ。“空間支配”の特殊能力チートをこんな風に簡単に操れるなんて。やっぱり異世界人は連れてくると予想外の事をするわね。“変化”を取り入れるには本当にいいわ」


 ミネルヴァは、そう言って嬉しそうに頷いている。

 “変化”って、と俺が思っていると更にミネルヴァが、


「しかもあの“氷の闇灯”でしょう? その魔法は一度も私達はジングウジに見せていない。なのにジングウジはそれを使って見せた。その魔法の情報はどこから来たのかしら」

「? ミネルヴァの“設定”では? 何となく脳裏に図形のようなものが見えたりした記憶はあるけれど、俺が見たことがないものでしたし」

「……この世界の全ては“天球図書館ゼロ・アーカイブ”に収まっているの。それこそすべての情報が」

「? つまり?」

「そこから、必要な魔法を“検索”し“読み取り”、そして“構築”していたとしか思えないの。だって私はジングウジにそんな“設定”をしていないもの。だとしたら……“天球図書館ゼロ・アーカイブ”にジングウジが、そうと認識しない間に特殊能力チートで接続して、それを引き起こしたのかもしれない」


 と、ミネルヴァが真剣な表情で俺に言い出したのだった。


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