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この山がおすすめです

 というわけで猫耳少女ユキと一緒に食事をすることに。

 夕食はルナがパスタとスープを作るそうだ。

 鶏肉の入った野菜のスープらしい。


 また、トマトのようなものを使ったパスタも作るそうだ。

 ちなみにミネルヴァや俺がお手伝いしようとしたが、


「一人で大丈夫です。それよりもお話が聞きたかったのでは?」


 と言われて俺たちは今、ユキの近くにこの周辺のガイドブックを持ってやってきていた。


「まずは俺達もお金を稼いだり何かをするために、どこに行こうか考えているんだ」

「……お金を稼ぐのは分かりましたが、何をしたいのかがわかりません」

「うん、俺も言っていてそう思った。でもまず初めに手軽に始められそうな副業というと、料理系か? ……この辺ではあまり見かけないものを作って料理してみるか? ……味噌を作るとたまりの方の醤油も作れるから、それを作ってみるか? でもそのあたりは冒険に行かななくてもできるな……」

「味噌ですか? そういえばこの辺の地域にはありませんね。お味噌汁また飲みたいな~」

「俺は豆腐とわかめのお味噌汁が飲みたい」

「いいすね。でもジャガイモや油揚げも美味しいですよね……あの、一つお聞きしていいですか?」


 そこで猫耳少女のユキが警戒したように、


「味噌汁は私の故郷の伝統食です。貴方は私の追手ですか?」

「え? 追われているのか? というか、この世界にもみそ汁はあるのか」


 実は和風? 日本風? の場所もあるらしい。

 俺が現代日本のスーパーで見かけた物と同じようなものもこちらでは他に入るようだったからもしやと俺は思っていたが……。

 そこでミネルヴァが、


「ニーホン、出身なのね」

「ニーホンをご存じなのですか?」

「東の方にある大きい島国よね。ええ、よくと言っていいほどかは分からないけれど知っているわ」

「そうですか、味噌汁も知っているようですし貴方方は何者ですか?」


 警戒するユキを見つつ俺はミネルヴァが、


「え~と、ミネルヴァ。話してもいいか?」

「いいわよ? いざという時は記憶を消すから」


 さらっと記憶を消すと言い切った女神ミネルヴァ。

 ひょっとしてこの女神様は邪神か何かだったりするのかな~、という気がしないでもないがとりあえず、


「俺、異世界人なんだ。そっちで味噌汁があったから知っているんだ。なんでもこの世界に似ているらしい」

「……」

「ちなみにここにいるミネルヴァは、この世界の女神様なので、そう言った事はすべてご存知です」

「……」


 ユキは沈黙した。

 しばらく呆然としたように俺たちを見てから、


「もう少し工夫をしましょうよ」

「いや、でも本当のことだし?」

「まあいいです。その設定で……そもそも私の能力を見破れる人間はあちらでも限られていましたし、貴方を私は知らないので、何らかの偶然が働いたのでしょう。もしくは私のいた地域の人が近くにお店を出していたとか、そういった理由かもしれませんし……ああ、驚きました」


 そう、深々とユキはため息をついてから、


「どうせならこの山がおすすめです。今の時期いろいろ手に入りますからそれを売るだけでもお金になりますし、手に入ったもので、何を作るか決めたらいかがですか?」


 そう、ガイドブックのある山をユキは示したのだった。

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