ミルクで
こうして沢山の野菜や果物、調味料から始まって、粉類、卵、肉、缶詰などを購入する。
魚は昼に食べたので夜はなしになった。
他にも昆布のようなものなどを購入した。
保存がききそうなものもそこそこ購入した。
結構な量があるが、何もない所からの一番初めの食事はこのような形になるだろう。
というわけでそれらを手分けして持ちながら俺はあの家に戻るが、
「あれ? あの女の人、本をベルトで装備している。もしやあれは……魔導書」
「正解です。魔法が使えるほうのね。勉強用ではなさそう……背負っているリュックに教材が少し出ているものね。ちなみに魔導書はそれを使って杖の代わりに魔法を使ったりできるわ。ちなみに杖派と魔導書派で分かれているの」
「両方使うわけにはいかないのか?」
「ルナは両方使えるわよ? 魔法の能力は天才的だから。……怖がりだけれどね」
そこで俺はルナの方を見ると、頷く。
どことなく恥ずかしそうだ。
さすがは公爵令嬢、そういった事も出来るのかと俺は思った。
だが魔導書を作るのであればそのうちそういった魔導書を使った魔法を使ってみたい気はする。
本を開いたりしてそこに魔法陣が浮かび上がって……といった形になるのだろうか?
などと思っているとそこで、家の前まで差し掛かると、見覚えのある人物が走ってくるのを見かけた。
「ああもう、あいつしつこいな……ん?」
「昼間ぶり」
「……どうして素で、私の特殊能力を見破るのですか」
この前の猫耳少女ががっかりしたように猫耳をたれ下げながら、俺たちにそう言う。
だが誰かに追われいるようだったけれどと俺が思っていると、
「そういえばあのお化け屋敷の住人になったのですか?」
「それはまあ」
「かくまっていただけませんか? 近くですし」
「それは構わないが、何に追われているんだ?」
「別に私が悪いことはしてないんですお願いします」
そう猫耳少女は言うので、とりあえず家に招き入れたのだった。
お客様にはお茶を出すべきだが、猫なので猫耳と考えるとミルにすべきかと俺は混乱しながら思った。
そこでルナが、
「お飲み物は何になさいますか?」
「ミルクで!」
どうやら牛乳がいいらしい。
というわけで、ミルクを出して、俺たちは果物の瓶詰ジュースを飲むことに。
魔法で動く冷蔵庫のようなものに、俺やミネルヴァ、ルナで買ってきた冷蔵しないといけないものを入れつつ、そこで、
「ルナ、一人くらい増えてもかまわないか?」
「そうですね。はい」
「じゃあ、そこの猫耳少女、うちで食べていくか?」
俺はそう声をかけると、猫耳少女が、
「いいのですか?」
「しばらく隠れていたいみたいだしそれに、俺もここ周辺の話が聞きたいからお願いしていいか?」
「いいですよ~。これで夕食代が浮く」
猫耳少女は嬉しそうだ。
ただ、
「これからも猫耳少女と呼ぶのはあれだから偽名でいいから名前を教えてくれないか?」
「う~ん、そうですね。では、ユキでお願いします」
そう猫耳少女ユキはそう答えたのだった。
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