おかしい、おかしいわ
これから、ミネルヴァとルナの服を選ばさせてしまうらしい。
二人は楽しそうだ。
俺が読んだ二次元知識内では、疑似的な彼女のデート風な感じになっているときにこのようなイベントも発生していたような気がする。
そういった事を思い出しながらも、ここで俺は事情通としての血が騒ぐのを感じる。
つまり、これまで二次元限定で数多の美少女達(水着も含む)を見ていた俺の“審美眼”が試される時が来たのだ。
しかもゲームなどではファンタジー系が大好きでもあった俺である。
「なるほど、この俺に服を選んでほしいと申すか」
「え、えっと、ジングウジ?」
ルナが不思議そうに俺に聞いてきたが、俺は止まるつもりはなかった。
そう、この俺の手で二人の美少女達を、最高のアイド……にプロデュースする!
おれはそう、心に決めたのだった。
それから約二時間後。
ミネルヴァが疲れたように、
「おかしい、おかしいわ。こういったイベントは、私たちの可愛さにジングウジが顔を赤くするのが通常のイベントのはず。なのに、値段で予算内に収まるコーディネート、そしてポーズや服の色がといった……なんでこんな本格的なの!?」
そう、何か衝撃的なものを目撃させられてしまったかのようにミネルヴァがつぶやく。
そしてそれにこたえるようにルナも、
「はい、どこからともなくこんな服があったんですかというような店員顔負けのコーディネートを私たちに要求して……気づいたら観客が沢山いるファッションショーみたいになっているし、そう思っているのか観客の人が同じような服を買っていくし……訳が分からないよ」
そう呟くルナ。
ちなみに俺のコーディネートが気言ったのかレジには先ほどまで長い列ができていたが、今は大分落ち着いている。
そして大量に試着した中で今のものが一番いいので俺はそれを購入してもらえることになった。
時間をかけて、最適なコーディネートをしたかいがあった。
美少女達という素体であれば、どんなものでも美しくなる、服は飾りですなんてものは知ろうとの考えだ。
事情通として言わせてもらえば、美少女達を更に最高の形で輝かせる、そういった服もあるのである。
などとミネルヴァとルナがそこはかとなくげっそりしている側で、全てをやり遂げた俺は心の中で高笑いした。
そこで、このお店の店長らしき男性がニコニコしながらやってきて、
「今日はありがとうございました。いい宣伝になりました」
「あ、そういえば……」
「お礼にその服は差し上げます。もしまたいらっしゃるようでしたら割引させていただきますよ」
と言われ、無料でミネルヴァとルナの服が手に入った。
店員さんらしき人がミネルヴァとルナのそばにやってきて、その服を回収して紙袋に入れてくれている。
とりあえず服は手に入ったなと思っていると、ルナが、
「ようやく終わりました……次はどこにいるのですか?」
「本屋かな。この地域のガイドブックもよくよく考えたら範囲が広いから購入しておいた方がよさそうだ」
そう俺は答えたのだった。
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