表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/76

普通の特殊能力

 こうして謎の猫耳少女が俺達の中に紛れ込み食事をしていったわけだが。


「結局あの猫耳少女の名前と能力は聞きそびれてしまった」

「紛れ込んで食べているんだし、自分で言ったりしないと思うわよ」


 ミネルヴァにそう言われて俺は、確かにそうだなと思いつつも、


特殊能力チートと言っていましたが、どんな能力だったのかは知りたかったですね」

「そうなの? 普通の特殊能力チートだったわよ」

「……特殊能力チートなのに普通なんだ」


 俺は別の意味で突っ込みを入れるとミネルヴァが、


「でもジングウジの能力の方がレア中のレアというか、すごい能力だと思うけれど」

「そうなのですか? いまいちどう使おうか迷う感じではあるのですが」

「いろいろと応用が利く分、選択が必要かもしれないからね。アイデア次第で面白いことができそう」

「そのアイデアを出すのが大変なんだけれどな……それであの猫耳少女の能力とは?」


 そこで俺が聞くとミネルヴァが笑う。


「“その他のスキル・モブ”。相手の認識を操作して仲間に入り込んでしまえる能力よ。それで自然とジングウジ貴方の隣に入れたのね」

「なるほど。でも俺、すぐに気づきましたよ?」

「それは貴方のレベルが高いからじゃないかしら。結構能力は、盛って、盛って、盛って、盛りまくったはずだから」


 それを聞きながら俺、今どうなっているのかなと思いはした。

 だがすでに漫画、ラノベ、ゲームで最強主人公について学習済みの俺は、その知識を生かすべく行動しようと決めた。

 そこでミネルヴァの行き先についていった俺は、


「そういえば今、どこに向かっているんだ?」

「ああ、ギルドよ。まずは身分証明カード代わりのギルドカードが必要だし。でもそういえばルナはどうする?」


 ミネルヴァがルナに聞く。

 そういえばルナは逃げてきたのだと思い出したけれど、そこでルナが、


「ギルドカードは持っていませんが、本当の内容を記すと故郷の人に知られてしまうので、無理ですね」

「……そういえばジングウジもこの世界の人間ではないし私も女神だし、本籍地がないわね。……どこを本籍地にするのがいいかしら。最果ての地の村といって適当にでったげようかしら」

「そういった嘘を書くと、ギルドカードを作る時の用紙が爆発するのでは」


 ルナがさらっと怖いことを言ったがミネルヴァが、


「実は抜け道は結構あるのよね~。それにこの私、女神ミネルヴァの名にかけて、人間ごときにばれないようにすることなんて造作もないわ」

「……何をなさるつもりなのでしょうか」

「書くときにちょっとした“偽情報”を投入すればいいの。大丈夫よ、私は女神ですもの。いくらでも書類を偽造ねつ造、できるわ!」


 そうドヤ顔で告げた女神様だが、そこは自信満々に言っていいところなのだろうかと俺は思った。

 だが俺はこの世界の人間ではないので、作れないだろうから女神であるミネルヴァの力が必要だった。

 だからそれ以上俺は何も言わず、ミネルヴァに案内されてこの世界、この町のギルドにやってきたのだった。

評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ