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ある日突然、異世界転移していた件

 どうやら俺、神宮司太郎は異世界に転移したらしい。

 どうしてわかったのかというと、先ほどまでアスファルトの道を歩いていたら、気づくと森の中にいたからだ。

 さて、どうしよう。


 そう考えて俺の脳裏に三つの選択肢が浮かんだ。 

 チュートリアルを召喚するか、女神さまを呼ぶか、ウホ、いい筋肉とぼけてみるか。

 前の二つは今の状況を説明してくれる人が欲しいからだった。


 だがここで俺は女神じゃない! と言い出して機嫌を損ねるかもしれない可能性と、この貴重な瞬間にぼけている場合じゃないと正気に戻る。

 だからこの状況を説明してもらうために……ゲームならまずあるような、チュートリアルを召喚することにした。


「いでよ! チュートリアル!」


 俺は少し大きめな声で叫んだ。

 ………………

 …………

 ……


 何も起こらなかった。

 起こらなかったら起こらなかったで、なんだか恥ずかしい……。

 そこで、どこからともなく、くすくすという笑い声が聞こえた。


 俺の今の黒歴史が何者かに聞かれてしまったらしい。

 今の把握でも一人の部屋だからあほなことが言えたりしてしまうだけで、もしも誰かが俺の前にいたなら絶対に、そう、絶対に言うことはなかった言葉なのだ。

 なのに、今俺は、この……多分異世界の人物に、目撃されてしまったのだ。


 俺はあふれ出る羞恥心から周りを見回して、


「だ、誰だ。今笑ったのは!」

「私だよ!」


 それに、元気よく少女の声がでて、唐突に何もない空間からピンク色の髪に水色の瞳の美少女が現れたのだった。

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