これは本編に非ず! ~OWABI~ 本編じゃないですすみません!
本編じゃないです。すみません。
何か様子がおかしい、とお思いになっただろうか。
そう、これは本編ではない。この世界の存亡に関わる重大な「間違い」を訂正するための、謝罪会見なのだ……。
「なぁエリー? 今日の俺、何かいつもと違うだろう」
「言われてみれば……、なんかいつもよりシャキッとしてる?」
「あぁ。実は今更ながら、小説の書き方を少し調べてみたんだ。そしたら……」
「え、今更? 今まで本当に適当やってたってこと?」
「……色々見てみたんだが、基礎中の基礎が4つほどあるらしいじゃないか」
「『文頭は一文字空ける』『…は二つ並べる』『!、? のあとは一文字空ける』『会話文の最後に句点はいらない』よね」
……駄目だ、恥ずかしい。どうやら俺はとんでもない事をしでかしてしまったらしい。
「…………この小説ではその4つの内、3つをガン無視していた」
「!? き、気は確かなの!? お願い、嘘だと言って!!」
「三点リーダのやつしかやってなかったんだ!! うわあああぁぁ!!」
「なんで逆にそれは出来てたのよ!?」
「分からん……、無意識でやってた。くそっ! 会話文の最後にも普通に句点付けろって小学校では習ったのに……!」
「文頭下げるのも習ったでしょ!?」
「それはなんか別に良いかなって思っちまったんだ!! ちくしょうっ!!」
「そ、そんな読みにくい文章で14話も書いてしまったなんて……! 貴重な時間を割いて下さった数少ない読者様に、申し訳が立たないわ!」
「……とりあえず、なるべく早く1話目から全部修正する。ちなみに気付いたあとも半角スペースが反映されなくて滅茶苦茶焦った」
「暇をもて余した勢いだけで書き始めるからこうなるのよ……。ちゃんと謝りなさい」
「本当にすみませんでした」
「謝ったら、いつものあれやって締めなさい」
「え? いつもの……あっ!」
「これも全て魔王の仕業なんだッ! 絶対に!! 許さんぞッ!!!」
実はとっても嬉しいことがありまして、この勢いで書くぞーってことで張り切って色々調べた結果発覚しました。
読み進めていく内に顔から火が出る思いでした。
ごめんなさい。




