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成仏物語  作者: ありな
1/1

FILE1:サボり魔

「諸星はまた欠席か?」

中学校の2−1教室。理科の先生、行広充ゆきひろみつる

無断欠席常習犯の生徒の名前を呼んだ。

「・・・ったく・・・何日も休みで連絡も無しとは・・・

アイツは進路どうするつもりなんだろうなあ?」

そういい終わると行広は、ずれてしまったメガネを元の高さへと直す。

教室にいる生徒達は行広を冷たい視線で睨みつけた。

そして、隣の教室に聞こえるような声で、ブーイングを出した。

「先生、それいつものように聞いてます!」

「もう聞き飽きたので、新しい現れ方をしてください!!」

「それより授業!進路がやばいんだ!!」

行広は咳払いをし、授業を始めた。

しかし、教卓の椅子につまづき、派手に転倒してしまった。

教室はシャーペンで字を書く雑音でなく、

クスクスと殺し笑いする雑音しか聞こえなくなった。

行広のメガネは見事に真っ二つに割れてしまった。

愛用のメガネが壊れた事でショックを受けていた行広だが、

何か思いついたような様子で、教室を後にした。

青と黒の光を放ったメガネを持っている右手の手首には、ブラウンのドットがついていた。



一方、ある神社では、一人の男子中学生がいた。

「ここが奏夢そうむ神社か・・・とても霊が出る雰囲気ではないな・・・

ちゃんと丁寧に掃除してあるしな。でも、学校サボって来た甲斐あったな!」

この中学生は諸星勇希。成績は優秀な方で、陸上部に所属しているが、

学校に来ることはほとんどない。

高校はどこに入るのか、まだ未定らしい。

諸星は腕に違和感を感じ、事態を予測しながらそっと見た。

次の瞬間、肌を手のひらで叩く音がした。

そして、蚊が地面に向かって舞っていった。

「世の中って怖いよな・・・『弱肉強食』ってルールがあるくらいだ・・・

弱いものは、この蚊のように潰される・・・」

そう言うとカバンからミカンを取り出し、皮を剥き始めた。

剥き慣れているようで、ミカンの皮は八本足の蛸のような形になっている。

果実を千切って口にすると、満足した顔で、

「うめぇ・・・」

と呟いた。

はじめまして。グラッシーズです。

この作品の元ネタは、中学のとき描いた同人誌です。

あまりにも矛盾していたので、小説にすることにしました。

不定期ですが、頑張って最後まで更新したいと思いますので、よろしくお願いします!


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