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現想真魂録~幻想の勇者共が現代入り~  作者: 観測者S
第肆章 Its claws are knives, its fangs are forks.
31/62

第30話 The wheel of Fate is Turning REBEL.1

今回は割と短めですが、テンポなどキリがいい所で切ったらこうなりました。これから数回はこのような形式になると思います。

朝・高天原・市街地



通信・栞里「グリムを見つけた!2ブロック先を右折した所にいる!」



戦闘可能なメンバーが7人の為、科学部の3人・早苗&天音ペア・霊夢&妖夢ペアに分かれ、グリムを捜索・足止めに向かっていた。

慎の作戦を成功させるため、慎には秘密で(ほぼ筒抜けであるが)グリムを足止めしようという、文研部と科学部の共同作戦である。



桃華「分かったわ。注意していきましょう。」



桃華は懐からトランプを取り出す。これこそが、桃華の術式機構ユニット、『偶然性必然イカサマオーダー』である。



拓海「さて、そろそろだね。準備はいい?」



それに合わせ、拓海も自身の術式機構ユニット、『操蟲指揮紋ワームコンダクター』と呼ばれる手袋をはめる。



智美「抜かりはありませんわ。」



そして智美も、手持ちのバッグから野球ボールサイズのボールを取り出す。

これは智美の術式機構ユニットではないが、中身は爆薬劇薬のオンパレード。

本人命名、『アシッドグレネード』である。



通信・栞里「来るぞ!!!」


桃華「構えて!!!」



そして先に進むと、曲がり角からターゲットである狂犬グリムが現れる。



智美「先手必勝ですのっ!!!」



智美が手に構えたアシッドグレネードをグリム目がけて投擲する。


グレネードは一つも外れることなくグリムに命中。その体から爆発が起きる。



グリム「……ほう。爆発の魔法か。」



爆発が収まり現れたのは、着弾した部分が焼けただれたグリム。

しかしその火傷も、ものの数秒で回復してしまう。



智美「予想はしていましたけど、こうもあまりに効き目がないと自信を失いますわね。」


拓海「自信喪失してる暇はない、行くよ!!!操蟲指揮紋ワームコンダクター、始動!!!」


桃華「偶然性必然イカサマオーダー、始動!!!」



二人が術式機構ユニットを始動させる。

やがて拓海の周りに、彼が5代前から遺伝子改造・交配・育成を繰り返し、もはや生物兵器と化した、既に図鑑に載っているどの虫とも全く違う進化を遂げた『紋章蟲ワーム』が集まり、まるで黒い雲のような黒い球体を空中に形成する。

そして桃華も5枚のトランプを取り出し、片手に構える。



グリム「俺に挑むか。いいだろう。その心意気に敬意を表して、骨の髄までしゃぶってやろう!!!」



対して、グリムも戦闘態勢を取る。



拓海「行け!!!僕の蟲たち!!!」



拓海が手袋をはめた右手を前に突き出すと、紋章蟲ワーム達が一斉にグリムに向かって飛んでいく。



拓海「Θ<Π/6(刺され)!!!」



そして空中で紋章蟲ワームは空中で大きな鋭い針を形成し、グリムに突き刺さらんと特攻する。



グリム「フン!!!」



しかしグリムはそれを空中で殴り砕く。

いや、蟲の針が当たる直前に自ら形態を崩す。



拓海「4Πr^3/3(囲め)!!!」


グリム「何?」



そして一瞬にして紋章蟲ワーム達がグリムを球のように取り囲む。



拓海「今だッ!!!」


桃華「フルハウス!!!」



グリムの側面に回り込んだ桃華が、グリムに向かって5枚のトランプを投げる。

やがてその一枚一枚が巨大な壁となり、4枚のトランプの壁がグリムを取り囲む。

そして5枚目が真上から蓋をしようと飛来し、たどり着く直前。



智美「蒸し焼きですのっ!!!」



智美が巨大トランプの箱に4つのアシッドグレネードを投げ入れ、入れ替わるように紋章蟲ワームが飛び出す。

そして蓋が閉まり、大きな爆発音が鳴り響き、巨大トランプの檻がわずかに膨れ上がる。



グリム「小癪な!!!」



直後、トランプの壁が砕かれ、中から桃華目がけてグリムが突進してくる。



拓海「Δy/Δx=∞(壁を成せ)!!!」



しかしそれを阻むように桃華の前に紋章蟲ワーム壁によって形成された壁が現れる。



グリム「こんなもの!!!」


桃華「きゃぁっ!!!」



しかし衝撃は完全には殺しきれず、軽減された衝撃が桃華を襲う。

軽減されたとはいえ、防御に使用していた桃華の右腕の骨を砕くには十分な威力だった。



拓海「桃華!!!」


桃華「ツっ……まだ左腕があるわっ!!!ストレートフラッシュ!!!」



桃華は残る左腕で5枚のカードをグリムに向けて放つ。

コントロールが右腕ほどきいてはいないが、放たれた5枚のトランプは空中に円を描き。



桃華「ファイアッ!!!」



その円の中心から高出力の光線を繰り出す。



グリム「グロウラー!!!」



しかしグリムが黒いオーラを纏うと、光線はオーラに吸収される。



グリム「お返しだ!!!」


通信・栞里「!!!何か来る、避けろ!!!」


グリム「ファランクス!!!」



吸収された光線が、打ち返される。



拓海「Δy/Δx=∞(壁を成せ)っ!!!うおおおおおおおっ!!!」



拓海は2人を庇うように立ち、紋章蟲ワームの壁を盾にして踏ん張る。



拓海「なんだこの威力!でも、せめて2人は守ってみせる!!!」


グリム「なかなかいい闘志だ。ならばこれでどうだっ!!!」



拓海がグリムに向ける戦意が増えると、それに比例してグリムの魔力も増幅する。

やがて打ち返される光線の威力も上がっていき。



拓/桃/智「ああああああああっ!!!」



やがて、吹き飛ばされる。



通信・栞里「大丈夫か!?」


拓海「ぐあっ……ぐううぅ……」


桃華「ッ……タク!!!」


智美「……大丈夫ではありませんわね。まさかここまで強いとは……」


通信・天音「私達はスタンバイОkだ!!!」


通信・早苗「いつでも行けます!!!」


通信・栞里「よし、科学部の3人は下がってくれ!早苗、霜月先生、頼む!!!」


智美「分かりました、立てますか、先輩方!」


拓海「何とかね……」


桃華「もう限界ね……悔しいけど。」


智美「では……退きます!!!」



智美がアスファルトにアシッドグレネードを叩き付けると、緑色の煙が沸き立つ。



そして煙が晴れると、科学部の代わりに早苗と天音が立っていた。



グリム「選手交代か。まぁいい。目の前の餌は喰らうのみ。」


早苗「東風谷早苗、参ります!!!」


天音「さて……舞おうかね!!!」



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