第30話 The wheel of Fate is Turning REBEL.1
今回は割と短めですが、テンポなどキリがいい所で切ったらこうなりました。これから数回はこのような形式になると思います。
朝・高天原・市街地
通信・栞里「グリムを見つけた!2ブロック先を右折した所にいる!」
戦闘可能なメンバーが7人の為、科学部の3人・早苗&天音ペア・霊夢&妖夢ペアに分かれ、グリムを捜索・足止めに向かっていた。
慎の作戦を成功させるため、慎には秘密で(ほぼ筒抜けであるが)グリムを足止めしようという、文研部と科学部の共同作戦である。
桃華「分かったわ。注意していきましょう。」
桃華は懐からトランプを取り出す。これこそが、桃華の術式機構、『偶然性必然』である。
拓海「さて、そろそろだね。準備はいい?」
それに合わせ、拓海も自身の術式機構、『操蟲指揮紋』と呼ばれる手袋をはめる。
智美「抜かりはありませんわ。」
そして智美も、手持ちのバッグから野球ボールサイズのボールを取り出す。
これは智美の術式機構ではないが、中身は爆薬劇薬のオンパレード。
本人命名、『アシッドグレネード』である。
通信・栞里「来るぞ!!!」
桃華「構えて!!!」
そして先に進むと、曲がり角からターゲットである狂犬が現れる。
智美「先手必勝ですのっ!!!」
智美が手に構えたアシッドグレネードをグリム目がけて投擲する。
グレネードは一つも外れることなくグリムに命中。その体から爆発が起きる。
グリム「……ほう。爆発の魔法か。」
爆発が収まり現れたのは、着弾した部分が焼けただれたグリム。
しかしその火傷も、ものの数秒で回復してしまう。
智美「予想はしていましたけど、こうもあまりに効き目がないと自信を失いますわね。」
拓海「自信喪失してる暇はない、行くよ!!!操蟲指揮紋、始動!!!」
桃華「偶然性必然、始動!!!」
二人が術式機構を始動させる。
やがて拓海の周りに、彼が5代前から遺伝子改造・交配・育成を繰り返し、もはや生物兵器と化した、既に図鑑に載っているどの虫とも全く違う進化を遂げた『紋章蟲』が集まり、まるで黒い雲のような黒い球体を空中に形成する。
そして桃華も5枚のトランプを取り出し、片手に構える。
グリム「俺に挑むか。いいだろう。その心意気に敬意を表して、骨の髄までしゃぶってやろう!!!」
対して、グリムも戦闘態勢を取る。
拓海「行け!!!僕の蟲たち!!!」
拓海が手袋をはめた右手を前に突き出すと、紋章蟲達が一斉にグリムに向かって飛んでいく。
拓海「Θ<Π/6!!!」
そして空中で紋章蟲は空中で大きな鋭い針を形成し、グリムに突き刺さらんと特攻する。
グリム「フン!!!」
しかしグリムはそれを空中で殴り砕く。
いや、蟲の針が当たる直前に自ら形態を崩す。
拓海「4Πr^3/3!!!」
グリム「何?」
そして一瞬にして紋章蟲達がグリムを球のように取り囲む。
拓海「今だッ!!!」
桃華「フルハウス!!!」
グリムの側面に回り込んだ桃華が、グリムに向かって5枚のトランプを投げる。
やがてその一枚一枚が巨大な壁となり、4枚のトランプの壁がグリムを取り囲む。
そして5枚目が真上から蓋をしようと飛来し、たどり着く直前。
智美「蒸し焼きですのっ!!!」
智美が巨大トランプの箱に4つのアシッドグレネードを投げ入れ、入れ替わるように紋章蟲が飛び出す。
そして蓋が閉まり、大きな爆発音が鳴り響き、巨大トランプの檻がわずかに膨れ上がる。
グリム「小癪な!!!」
直後、トランプの壁が砕かれ、中から桃華目がけてグリムが突進してくる。
拓海「Δy/Δx=∞!!!」
しかしそれを阻むように桃華の前に紋章蟲壁によって形成された壁が現れる。
グリム「こんなもの!!!」
桃華「きゃぁっ!!!」
しかし衝撃は完全には殺しきれず、軽減された衝撃が桃華を襲う。
軽減されたとはいえ、防御に使用していた桃華の右腕の骨を砕くには十分な威力だった。
拓海「桃華!!!」
桃華「ツっ……まだ左腕があるわっ!!!ストレートフラッシュ!!!」
桃華は残る左腕で5枚のカードをグリムに向けて放つ。
コントロールが右腕ほどきいてはいないが、放たれた5枚のトランプは空中に円を描き。
桃華「ファイアッ!!!」
その円の中心から高出力の光線を繰り出す。
グリム「グロウラー!!!」
しかしグリムが黒いオーラを纏うと、光線はオーラに吸収される。
グリム「お返しだ!!!」
通信・栞里「!!!何か来る、避けろ!!!」
グリム「ファランクス!!!」
吸収された光線が、打ち返される。
拓海「Δy/Δx=∞っ!!!うおおおおおおおっ!!!」
拓海は2人を庇うように立ち、紋章蟲の壁を盾にして踏ん張る。
拓海「なんだこの威力!でも、せめて2人は守ってみせる!!!」
グリム「なかなかいい闘志だ。ならばこれでどうだっ!!!」
拓海がグリムに向ける戦意が増えると、それに比例してグリムの魔力も増幅する。
やがて打ち返される光線の威力も上がっていき。
拓/桃/智「ああああああああっ!!!」
やがて、吹き飛ばされる。
通信・栞里「大丈夫か!?」
拓海「ぐあっ……ぐううぅ……」
桃華「ッ……タク!!!」
智美「……大丈夫ではありませんわね。まさかここまで強いとは……」
通信・天音「私達はスタンバイОkだ!!!」
通信・早苗「いつでも行けます!!!」
通信・栞里「よし、科学部の3人は下がってくれ!早苗、霜月先生、頼む!!!」
智美「分かりました、立てますか、先輩方!」
拓海「何とかね……」
桃華「もう限界ね……悔しいけど。」
智美「では……退きます!!!」
智美がアスファルトにアシッドグレネードを叩き付けると、緑色の煙が沸き立つ。
そして煙が晴れると、科学部の代わりに早苗と天音が立っていた。
グリム「選手交代か。まぁいい。目の前の餌は喰らうのみ。」
早苗「東風谷早苗、参ります!!!」
天音「さて……舞おうかね!!!」




