エピローグ(三章終了)
……残念!作者は生きてるよ!
……約二ヶ月ぶりの更新ですね……誠に申し訳ございません……
ただ、一つ気になることが。
今月の15日あたり、異様にアクセス数が伸びたのですがどうしてかわかる方、おりませんか?わけがわからず困惑しているのですが……
二ヶ月放置してる作品になぜ…?
駄文もいいとこの趣味小説に……なぜ?
疑問が尽きませんので…どなたか教えて…
「…………いま、ゆーくんが浮気した」
「…………ん?」
白がお笑いテレビを見てクスクスと笑っていたとき。
テーブルへ向かい、自作した月のアルバムを見て『うへへ……』と笑っていた朱莉が突然立ち上がり、焦点の定まっていない目で顔を上へと向けていたかと思うと何かをポツリと呟いた。
テレビに意識が向いていた白であったが、一応は神様である。
何を言ったのかきちんと聞こえていたが、意味が分からずに首をかしげる。
「……いや、でも浮気は今更……今更? 今まで認めていた? 誰が? ……私が? なぜ? いつから? ……今までにも浮気されていたのに……? ウソ……ウソウソウソ……。そんなはずは……だって、ゆーくんが……。でも……やっぱり? ……分かんない。わかんないわかんないワカンナイワカンナイ……。…………」
そして様子がおかしくなり始めたかと思えば、急に黙り込んで腰が抜けたかのようにペタンとイスに座る。
「どうかしたの?」
「…………」
訳が分からない状況のために近づいて声をかけるが、反応はなかった。
このまま待っていても答えが返ってくることはないと考えた白は面倒になってきたため、直接記憶をのぞこうと朱莉の頭へ手を伸ばしたとき。
「ぅぁ……っ!」
朱莉は何かに弾かれたかのように体をのけぞらせ、一瞬の硬直の後に苦し気に呻きはじめる。
「……っ! …………ぁ……ぃっ、ぁあ! ……ぅぐ、ぁ……ぅっ……。…………なに、コレ! 知らない……こんなの知らない! ……ぁあ! ……知らない知らないしらないしらないシラナイシラナイシラナイッ!!」
そして頭を押さえイスから転げ落ち、何かを振り払うかのように頭を横に振り、そう思い込ませるために叫び始める。
何が起こっているのかはたから見れば何もわからないが…………まるで何かの力が朱莉へと働いているような……。
その力から逃れようともがいているが……それも難しいのか。目から涙をこぼそうが、必死に叫ぼうが意味などないかのように。
「違う! 私は……私は九十九朱莉!! それ以外の何者でもないのに! 私は……! 私は……わたし、は……つ、くも……あかり……なのに……なのに……っ!」
未だ状況の把握ができていない白。その表情は困惑の一言であった。
朱莉の記憶をのぞけなくとも、この世の理に干渉して把握ぐらいはできるはずなのに……それができないでいる。
そのことに意識を持っていかれてしばらく呆然としていた白であったが、朱莉を中心に魔法陣が浮かび上がったのを見て気を持ち直す。
「ウソ……。僕は何もしていないのに……。…………いや、そんなこと言ってる暇ない。これはマズい!」
魔法陣の光が徐々に強くなっているのに焦りを覚えた白は朱莉へと近寄ろうとするが、伸ばした手が鋭い痛みとともに弾かれる。
「……魔法陣の中に入れない……? 何で……? って、疑問に思う暇もないんだった!」
理解不能なことが立て続けに起こって一瞬呆けるが、本格的に焦り始めるけれども冷静に行動へと移す。
弾かれないギリギリのところまで近づき、目を閉じて集中する。
その間にも光は強くなっていいるため、焦る心を必死に落ち着かせる。
「朱莉……! 朱莉! 聞こえてる!? 君は誰だ! 早く答えて!」
「……誰? 私……わた、し……」
目を開け、手のひらを倒れたままでいる朱莉へと向けて声を大に呼びかける。
白の声が届いたのか。顔をあげるも目の焦点は定まっておらず、痛みがあるのか顔を苦痛にゆがめている。
「君の名前は何だ!」
「わた、し……私の名前、……わたし…………わたしは、……神の、…………子……」
「違う! 九十九朱莉だ! 人の子だろ! 少し嫉妬深い! 普通の女の子! そう思い込め!」
「あかり…………つくも、あかり……? わたしの、なまえ……九十九、……朱莉…………」
名前を呟くたびにだんだんと目の焦点があっていき、気を持ち直し始める。
すると眩しいくらいに光を放っていた魔法陣は反比例するように光を弱めていく。
が、ほとんど気を持ち直している朱莉であるが、あと一歩。もうひと押し、何か強いものがなければこのまま膠着状態になる。相手がどんなだか分からないが、そうなってしまうと先にばてるのは白である可能性もあるため、振出しに戻ってしまい、そのまま白は何もできずに見ているだけとなってしまう。
「…………そんなにヘタレているのなら! 月は僕がもらっていくからね!」
「ふざけたこと言っているんじゃないわよ!」
焦りが出てよく考えぬまま口にした白であったが、効果はてきめんであったらしく。
力強く立ち上がった朱莉は自我をはっきりと保っており、白を睨みつけながら『ドンッ!』と足を踏み鳴らす。
それにより魔法陣は何十枚ものガラスが一斉に割れるような音をたてながら消えていった。
「や、やった――」
「白! ゆーくんはもう私のなんだから! もらうとか冗談でも笑えないわ!」
「あ、あれはとっさに出たことで…………でも、ある意味間違っていないかもね」
「っ! 腹立つわね。今ここで決着つけましょ」
「そんなフラフラな状態で言われても、僕の圧勝が目に見えてるけどね!」
「はんっ! あんたもフラフラじゃない。目から血が出てるわよ」
二人は腕を組み、相手の目を睨みつけながら言い合っているが…………互いに満身創痍であり、気力だけで立っている状態であった。
そしてこの状態も長くは続かず、朱莉の意識が途切れて倒れ込んだことで終わりとなった。
☆☆☆
「朱莉、体調はどう?」
「特に問題はないけど…………その、ありがとね。急に体調が悪くなった私を介抱してくれて」
「…………さっきのこと、覚えているか?」
気を失った朱莉は三十分ほどで目を覚ました。
その間、白は床からソファーへと移動させたり、タオルを濡らして額へとのせたり介抱していた。
「何かを忘れているような気がするんだけど…………私が体調崩して介抱してくれただけじゃないの?」
「いや、僕の気のせいだったよ。……朱莉が素直にお礼とか、明日は槍でも振るのかな?」
先ほどのことを覚えていないらしい朱莉を気遣ってなのか、藪を突いて蛇を出さないためなのか。そのことには触れず、誤魔化すためにも目が覚めたばかりの朱莉を煽り始める。
「ふ、ふんっ。今回は大人しくしているけど…………体調が完全に戻ったら覚えてなさい」
今はまだ本調子まで戻っていないからか。大人しくしているが……数日もたてばまた騒がしい日へとなるだろう。
「また僕に負けて、月の情報をはいていればいいのさ」
「そろそろ私も本気出してあんたからゆーくんのことを話してもらうから」
この間までと同じように言い合っているように見えるが……。
見る人が見れば、互いに認めているような……どこか気を許している印象を抱くであろう。
「ん? 絶賛大負け中の負け犬さんから遠吠えのようなものが」
「はんっ。ペチャパイのお子様のために手加減してたのよ」
「もう一回言ってみ? 誰がお子様だってこの負け犬」
「お子様にお子様言って何が悪いのよお子様」
どこか気を許している…………はずである。
……あと、お気に入りも800超えました。
不思議です。名前同様……不思議です。
……みなさん、この作品のどこに魅力や面白さを感じるのか甚だ疑問が(((
自分としては面白い……面白い?と感じますが…みなさんはどうなのでしょう…
自分で人と感性がズレているとたまに感じるのですが、この作品はいわばマイナー中のマイナーのような作品だと……
この疑問にもどなたか答えて……くださいませんかね……
三章がやっと…やっと終わりました(自分のせいでもあるが)
ネタバレしてたけどいよいよ盲目エルフだよ!
出るまで数話あるかもだけど!
この話もどうしてこうなったのか、自分に疑問符が浮かぶけどね!!
相変わらず、霧の中を突っ走っていくこの作品!
次回も楽しみな人は楽しみにね!(いつになるんだろ…)