五十五話
最近、ハーメルンでデレマスの二次創作書く方にハマってました
深夜テンションで前半部分を書き、寝不足で頭が働かないまま書き上げたのでもともとの駄文がさらに駄文となったうえ、あまり話も進んでおりません
考えている時点では次の話で進むのですが…またいつになるのやら
「レナとミオがいるだって? ……ははっ。それこそ何を言っているんだ」
やっぱり何の説明もなしにだと、理解することは無理か。
俺も無理だし。
「あの二人が人造であって、もう持たないってユエも言っていたじゃないか」
「まあ、あの二人があのままならって話でしょ? なら、あのままじゃなければいいんだよ」
「そんなこと……それこそ神様ぐらいにしかできないじゃないか」
確かに、人であって人でないもの。それを完全なる人にするには神様にしかできないであろう。
力はさすがに見過ごせなくなったのか取られたが、それでも準神様であったからできなくはなかったし、実際にできたのだから今更どうでもいいだろう。
「一回きりでもう力はなくなったけど、二人は人造人間でなくて今は立派な人だよ。っても、人族じゃなくてちゃんと耳も尻尾もある獣人だけど」
「……仮にそれが本当だとして、いつやったんだい? 妾と一緒に行動していたのだから、そんなことをしている暇はないと思うのだけれど」
「ああ、それは夜抜け出してトイレ行ったついでに」
「ついでにできるほど簡単なことなの?」
「そりゃあ……詳しい説明とかできないけど、ちょちょいとはできるね」
いくら口で説明しても、実際に見ないと分からないだろう。
だけど、今はここにいない。ちょっと、俺から頼まれごとを受けてもらったから出かけている。
「なら、二人のところにいって直接見て確かめようか」
なのでそんなことを言われても無理なのである。
「あ~……悪いけど、ちょっと俺から頼まれごと受けてもらって出払ってるからいないよ? 明日の昼には戻ってくるとは思うけど」
「頼まれごと? 何を頼んだんだい?」
「ちょっとお迎えに。明日の朝にはメルたちが迷宮を踏破して出てくるからね」
いくら俺が記憶を失っていないと分かっていても、他の女の名前が出てくるのがそんなに嫌なのか顔をしかめている。
「それと、これから起こりうることについても説明したいんだけど……いや、レナとミオがメルたちを連れて帰ってきてからにしようか」
「別にあの女どもがいなくてもある程度のことは妾がいればどうとでもなるぞ?」
「いや、今回ばかりはメルたちにも手伝ってもらったほうが確実性があるんだよ」
そんなに頼るのが嫌なのか、睨むようにして見てくるのだが……どうしようもない。
「だって、可能性の一つだけど人族が攻めてくるかもしれないからさ」
「それならばこの国の戦力で事足りる」
「ミリオナの言う通り、メルたちが手を貸さないでこの国の戦力だけでも勝てるけど、それなりの数の犠牲者が出る。俺、ミリオナ、レナ、ミオ、メル、レイナ、ミーニャの七人であれば犠牲者でないで追い返せるんだよね」
本来ならば人海戦術……この時代であれば魔法があろうと駒の数によって勝率はだいぶ変わってくる。
天候や地形、それらを束ねる頭などによってそれらが覆ることもあるが、今回に限っては理由が違う。
正直、味方であるはずだが邪魔でしかないのだ。
圧倒的な力を持っていようと、存分に震えなければ意味がない。
一騎当千の力があろうと、周りに味方がいて半分も実力を出せずにいたらいてもいなくても変わらなくなってくる。
先ほど述べた七人であるが、自分でいうのもなんであるが俺を筆頭にミリオナやレイナは存在がおかしいほどであるし、メルやミーニャも素のままで十分強いのだが、俺が絡むとこれまた人間やめてくる。レナとミオは後方支援でちょいと手伝ってもらおうと考えていたり。
「まあ、攻めてくるかは五割……いや、だいぶ変わったから二割とかじゃない? だから兵を動かして準備をしても無駄に終わる可能性があるんだよね」
「本当は詳しく聞きたいところだけど……レナとミオの件を聞かされて頭がごっちゃになっているよ」
「こればっかりは……明日の昼に帰ってくるし、そのときまとめて説明するからさ」
「今更だけど、いくらあの三人が強いと言ってもあの迷宮をクリアできるとは思えないね」
メルたちが迷宮を踏破できずに途中で朽ち果てている姿でも想像しているのか、クツクツと嬉しそうにして笑うミリオナ。
たしかミリオナは俺たちのステータスを見たからそう思えるのだろうけど……あのままだと確かに迷宮を踏破できることは不可である。
あのまま、であったなら。
いままでも、そしておそらくこれからも。
彼女たちが俺を想っているのならば、言葉一つ、動作一つで強くも弱くもなる。
そしていまのメルたちは俺のもとへ早く帰ってきたいと考えているために、不可能を可能にすることすらできるだろう。
「とりあえずはご飯にしないか? そしてそのまま寝たい。レナとミオには日が真上になっても出てこなかったら帰ってくるようにいってあるし。どちらにせよ、事が進むのは明日の昼過ぎになるからさ」
「ユエが話す気にならなければ、妾はどうすることもできないことを理解して言っているのだから性質が悪い」
いじけたのか、頬を膨らませながら俺の頬を突いてくるが……可愛らしく、とても三桁生きているとは思えない。
外国人が東洋人の年齢を見抜けないようなものなのであろうか? ……いや、同じ東洋人でも分からないから関係ないか。それにそれとこれとは全然違うような気もするし。前提から間違っていたか。
「そういや、他の勇者たちはどうしてんのかね」
「気になるのか?」
「ん~……気になるような、そこらでのたれ死んでいようがどうでもいい。半分はここに来る前に会ったけど、印象薄いんだよね。ほとんど寝ていた気がするから」
それに、副作用的なもので寝込んでいたような。
あとは気になるといえば白についてた。
いまだに寝ても現れないのだが、どこかに行っているのだろうか? なんとなくだが元の世界、地球に行って弟をからかっているような気がする。んで、朱莉が俺についての情報を吐かせようとするけど返り討ちにあうみたいな。
「……アホらし」
「何か言ったか?」
「いんや、ただの独り言」
「そうか。……それより、先ほどからずっと弄っているけれど飽きないのか?」
ミリオナが女中を呼び、飯の準備をするように伝えてからずっと。
その準備が終わるまで尻尾を撫でていようと考えて実行に移していたのだが……。
「飽きないよ? 嫌だったりするならやめるけど」
「そうだね。このまま飯の準備ができるまでってのは勘弁かな」
「なら、一人違う獣人の子呼んでほしいかな」
「……大人しく妾の尻尾を弄っていればよい」
そっぽを向いているが、微かに見える頬が赤くなっているよ。
そこで詰め寄ったり、いつ息継ぎしているの? ってほどに言葉をまくしたてたり、ブツブツと何かを呟いたりしていないから物足りない。
これはこれで可愛い反応だからいいんだけど、どうしてもゾクゾクとしたものを欲しがってしまう。
いまから堕ちるようにしてしまうか? ……いや、少しずつ堕ちて深みにってプランが。まだ片鱗であるため、よっぽどのことがないと病んでくれないからな……。
明日まで我慢すればいいだけのことなのだが、どうも最近は堪え性がない気がする。
「手が止まっておるが、どうかしたのか?」
「ちょっと考え事をね。今後の展開をいくつかシミュレーションしてどうなるか考えていた」
そこで襖の向こうから声が聞こえてくる。
『お待たせいたしました』
「んじゃ、行こうか」
「本当に何も話してくれないんだね」
タイミングとしてはちょうどよかった。
あのままだとミリオナがどうにかして聞き出そうと手段に出るところだったと思うし。
「さっき考えていたことについても、明日みんな揃ってる時にまとめて離すよ」
「レナとミオはいいとして、あの三人はいらないんだけどね」
食事の席に移動している間も先ほどのことについて話していたが、さすがに食べているときは飯がまずくなるから聞いてこなかった。
ここの食事は本当に進んでいると食べるたびに思う。
なんで人族は敵対しているのだろうな。たかが耳と尻尾が生えて、身体能力が少し高いだけなのに。
デメリットよりもメリットのほうが大きいと思うのだが。獣人の子だって可愛い子ばかりだし。
食事時に毎度同じことを考えては内心で首をかしげているが、一向に答えは出ない。
やはり貴族連中やトップの頭が凝り固まっているからであろうか。
「……ん?」
「何かまずいものでもあったか?」
「いや、料理に文句ないよ。少し、考え事してて引っかかっただけ。これは俺個人の問題だから放っておいてほしいかな」
「そうか。妾にできることがあればなんでも頼るといいよ」
「分かった。一人で無理だったら相談するよ」
頼られることが嬉しいのか、満足気な表情をしている。
引っかかった考えというのは、俺らがここに召喚されてからあった人族トップの国王と、魔族についてだ。
ただ、今はここから動けない……動く気がないし、使えないにしても何かしらやってくれるだろう勇者がいるのだから後回しでも構わないだろう。
とりあえず今すべきことは、腹が膨れたので眠ることである。
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…しかし、こんな読むだけ時間の無駄みたいな小説を読んでくださるのは有難いのですが、みなさんはどこに面白みを感じているのか不思議でなりません
最近はエロもヤンデレ具合も少ないので、メルたち合流したら増やす予定ではありますがそこまでの道のりは長いです