四十一話
いやー…あの、そのーですね
遅れた言い訳をさせてもらうとですねー…
普通に学校疲れて頭の疲労故に書き進められなかったといいますかー…偏頭痛が酷かったのもありますしー…結構体調がよろしくなかったんです、はい
まあ、ゲームとかしてたわけですけど…
あ、艦これはここ最近、インすらしとらんです、はい
こんかい、3,500と短いです、はい。
主人育成日記も毎日とか言っといてしばらく間空いてます、はい。
後は後書きに書くんて…物語スタートです、はい。
「……落ち着けよ」
部屋に全員が入り、月と女性が一言づつ交わした直後、メル、ミーニャ、レイナが月を守るように前に出て武器を構える。それもいままで雑魚相手に使用していたナイフなどではなく、メルとレイナは見るからに使い慣れている剣を手に。ミーニャは背中から翼をだして手に瘴気の塊のようなものを作っている。
真正面から3人に殺気を向けられていても余裕の態度を崩さないでいる女性にメルがしびれを切らし、飛び込もうと足に力を込めた時。
「まったく。落ち着けっての」
メルの背後に回った月が頭に手をのせる。するとメルは糸の切れた操り人形のように床へと膝から崩れ落ちた。
口から寝息が聞こえてくるため、眠っているのだろう。
「レイナとミーニャも罰として少し寝ててね」
そう言い、驚いて固まっているレイナとミーニャの2人にもメルと同じように手をのせて眠らせていく。
「レナ、ミオ。悪いけど3人のこと見ててくれないか?」
「う、うん」
「……分かった」
頼まれたミオとレナは引きずって部屋の端まで運んでいき、川の字になるよう寝かせてその側に座る。
それを見届けた月は再び女性に向き直る。
「ごめんね、待たせて」
「気にしとらんよ。妾もそなたに興味があったからの」
「あ、無理して変な話し方しなくていいよ?」
「……そうか。なら、そうさせてもらもう」
まだ会って数分しか経っていないのにキャラを作っていたことを見破られて顔を顰める女性だったが、それも一瞬のことでコホンと咳払いを一つして本来の言葉遣いへとなおす。
「妾の名前はミリオナ・ペンタゴン。ペンタゴンはこの屋敷の形を意味していてね。男だったら殿、女だったら姫と呼ばれるトップになった人が名乗ることが出来るのさ」
「一人称は素だったのね……。しかもトップが国王、妃じゃなくて殿と姫、か。……あ、俺は天宮月。天宮が名字で月が名前。好きに呼んでくれ」
前髪を弄りながら少し考え事をしていた月だったが、自身も自己紹介をしてその場に座り、体を横たえる。
「疲れたからこの体勢でいい?」
「……別にいいけど」
初対面なのに好き勝手する月になんとも言えないような顔をするミリオナ。その好き勝手に行動する月に自身のペースを乱され、余裕を持っていた心に隙が生まれ始める。
「ありがと。それでさ、いくつか質問があるんだけれど」
「いいわよ」
「…………」
「…………」
返事をしたのにいつまでも話さない月に、女性は首をかしげる。
黙ったままじっと見ていると月から――。
「……すぅ」
――寝息が聞こえてきた。
「……ははっ」
乾いた笑みを漏らし、女性は肩の力を抜く。
そして一度、大きく深呼吸をして気持ちを切り替える。
だが、一度できた心の隙はそう簡単には埋まるものではない。
「ユエよ。本当に寝たのか?」
どんな動作も見逃すまいと月のことをジッと見ながら問いかけるが、返事はなく、寝息が聞こえてくるだけであった。
「……別にいいか。なんとなくだけれどユエには全てバレているような気がするし。…………レナ、ミオ」
「は、はい」
「……うん」
ため息をつき、もう一度月のことをジッと見るが先ほどのように規則正しい寝息が返ってくるのみ。
そしてどこか疲れたような。それでいて楽しそうな雰囲気を出しながらレナとミオの名前を呼ぶ。
名前を呼ばれた2人は返事をし、ミリオナのところへと向かっていく。
「よく帰ってきたな」
「た、ただいま。お母さん」
「……ただいま。お母さん」
☆☆☆
「……知らない天井だ」
横になった途端、疲れが出たのか深く眠りについてしまった。
本当は寝たふりをして何か話しているのか聞いてみたりしたかったものだったが……。いや、ほとんど確信に近いし直接聞いたほうが早いんだけどさ。
でも、神様に半ばなったというのに睡眠不足が治らないのは何故なのでしょうね。
それに、深く眠りについたならば起きるのに王子様……は俺として、お姫様のキスをされなきゃ目覚めないのに目が覚めてしまった。
上半身を起こし、現状を把握しようと周りを見回して見ると、レナとミオの2人がいないが、レイナ、メル、ミーニャの3人は並べられて敷いてある布団の中で気持ちよさそうに眠っている。感触からして羽毛だと思う。
襖は全部閉められているため、ここがどこなのか。私は誰なのか。
いや、俺は俺なんだが。
記憶喪失ネタはいらないよな。それに近いものは体験したけれど、あれは気分のいいものではなかった。中途半端に思い出せる分なおさら。
先ほどの部屋からここまでの道なりとか分からないため、いまどこらへんにいるのか分からない。
力を使えば簡単なのだろうが、こういったドキドキってものすごく新鮮で楽しいと感じるため、使わない。
「……これは色々と見て回るしかないな」
思い立ったが吉日。
立ち上がり、東西南北のどこに向かうか。
当然、方位磁石なんてものはないため、日の傾きとかでいままでは見てきたがここは室内。当然、日の光なんてあるはずもないため、いま目の襖を仮の北とする。
「あえて上とか行ってみるかな?」
見上げて天井を視界に収め、選択肢の一つに入れるか考えてみたが、壊すのは面倒だし、直すのも面倒だということで諦めることにした。まあ、どちらにしても一瞬でできるんだけど、こういったのは気持ちの問題。
ここしばらく食べていなかった飴を口に咥え、東。つまりは右に行ってみることにした。
理由はただ単に右ポケットから飴を取り出しただけだからなのだが。
いつまでものんびりとしていてもレイナたちが起きてくるだけなので襖へとよっていく。
「さて、何かあるかな」
特に意味もなく声を出しながら襖を開けると、今いるこの部屋と似た部屋が目の前にあった。
床は畳。周りは全部襖。
違いを挙げるならば、布団が敷いてないところだろうか。
「…………」
俺は無言でその部屋に入っていき、後ろ手にそっと襖を閉じる。そしてそのまままっすぐ歩き、襖を開ける。
「…………」
無言で似たような部屋を歩き、襖を開ける。
まっすぐ進み、襖を開ける。
まっすぐ進み、襖を開ける。
まっすぐ進み、襖を開ける。
まっすぐ進み――。
「どれだけ広いのさ!?」
――部屋の真ん中で両膝と腕をつく。
「まあ、ネタは分かってるんだけど……。壊していいのかな?」
ここで止まったのには一応、意味はある。
俺はうな垂れた状態から顔を上げ、和風仕立ての部屋に違和感しか生み出さない西洋作りのロウソク立てへと目を向ける。初めて訪れた変化なんだけれど……。
これ、きっと高いんだろうな……。
「…………」
高いとか考えておきながら俺は躊躇なく四隅にあるロウソク立ての1つを壊す。
「……ん?」
壊したはず……なのだが、瞬きをするとロウソク立ては何事もなかったようにある。
うわぁ……面倒だ。
こういったのって全部を同時に壊さなきゃいけないとかそういったたぐいだろ……。まあ、やるしかないんだけど。
指を鳴らして4つ同時にロウソク立てを壊す。
「お、戻った」
空間が捻れ、見ていると気持ち悪くなるので目を瞑る。
しばらくしてから目を開けてみると、布団の中にいた。先ほどと違うのは場所だろうか。
周りにレイナたちの姿はない。ってかよく見ると、おっさんに案内された部屋だった。
レナとミオが部屋の端で座布団の上に正座して座っているのと、先ほどと同じ位置にいる狐耳の女性が大きなクッションに体を沈めているのが見えた。
「そういや、自己紹介してないね」
「いや、したよ?」
「んん?」
自己紹介……自己紹介……。
「ああ、ミリオラ……だったっけ……?」
「人の名前を忘れるとは失礼だね。ミリオナだよ」
「悪い悪い。人の名前覚えるのとか昔から苦手だったんだよね。次からは気をつけるよ。ミリオナ」
「また次があったらね」
どこからか飛んできたナイフを避けながらミリオラに謝る。舌打ちが聞こえた気がするが、気のせいだろう。
「それより、まだレイナたちがこっちに戻ってくるまで時間があると思うし、何か話でもしようよ」
「どんな話だ?」
「そうだね……」
俺は目を細め、部屋の隅に座っているレナとミオを視界に収めながら――。
「――レナとミオがミリオラによって造られたホムンクルスだってこと、についてかな?」
相変わらずコレはプロットも書き溜めも何もないですね…
主人育成日記のほうは、3つ4つほど投稿できるようにしてあるので、今日に一つ載せるとして2日おきにします。なんか、思ってたより早く書き溜めが底つきそうで…
あと、題名を明日には変える予定なのですが、こんなのがいいと考えたのがあれば気軽にコメントくださいです。
まあ、何もなければ3つほど案をいただいたので、それを参考にしてつけたいと思います。
あー…来週の月曜日から期末テストがあるんですよね…が、頑張れたら頑張ります、はい
これからも不定期ですけれど気長に待ってくれると嬉しいです
でわ、また次回〜