表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/79

プロローグ(三章開始)

新たなヒロイン(?)の口調が少し安定してないけど……いつも通りの方向でスルーだね☆

去年……だったか、どこかの文庫さんに出すようで書いていた小説を発掘したけれど……少し訂正加えて載せるかな〜とか考えてたり

まあ、気にせず三章始まるよ〜

「……ふふっ、うふふ」

「…………」


 10人が大の字になっても有り余るほど大きな天蓋付きのベッド。

 その中央には着物を着崩している狐耳を生やした自身の身長ほどある長さの尾が9本ある女性と、彼女に膝枕され、9本ある尾の1本を抱いて眠っている、目が前髪で隠れるほど伸ばした、首輪を付けた黒髪の少年が。

 その少年の頭を撫でている女性の目は酷く濁っていた。


「これからはずっと、(わらわ)と2人きり。他の誰にも渡さない。誰にも」


 その目は、少年から傍らに置いてあるパソコン(・・・・)へとそそがれており、3つあるパソコンの画面にはこことは違う場所がそれぞれ映し出されている。

 彼女はそれを確認すると、口を歪ませ。


「……愛する者同士である妾と彼の邪魔をするのは許さない。誰であろうとも」

「……んぅ」


 少年を撫でている手に力が込められたため、呻き声が。


「あ、ごめんなさい。大丈夫?」


 頭から手を離したあと、優しく声をかけながら手に力を込めたことで乱れた少年の髪を指で梳いていく。

 ある程度の髪型を整えたところで長い前髪へと指を伸ばす。そして前髪をかきわけ、隠れていた目をあらわにする。


「……ん」

「……起こしちゃった?」

「元から浅い眠りだったし、心配しないで」


 少年が目を覚ます。

 女性は少年を起こしてしまったから嫌われると考え、泣きそうな顔をするが、続けてかけられた優しい言葉にホッと胸をなでおろす。

 少年が体を起こした時に密着が無くなり、女性が残念そうな声を漏らすが聞こえていなかったようで『んー』と声を出しながら伸びをしている。


「ねぇ、おはようのキスして?」

「え……?」


 伸びを終えた少年は振り返り、上目遣いをしながら女性におねだりをするが、女性はその仕草と言われた内容に頭が追いつかず、頰を朱に染めて固まる。

 そんな彼女の反応にクスクスと笑みをこぼす少年。

 からかわれていると分かった女性は先ほどとは違う意味で頰を赤くし、少年を押し倒してそのまま覆い被さる。


「ん、んぅ」

「ちゅ、ん、くちゅ」


 少年の頭を逃げられないように捉え、少年の口に女性は自身の口を押し付け、舌を口内へとねじ込む。

 少年はそれに抵抗することはなく受け入れ、女性の腰へと手を回す。

 くちゅくちゅと音を立てながらもキスは続き、お互いの唾液は混じり合い、重力の関係で下となった少年の口の周りが唾液で濡れている。

 それでも2人は嫌な顔一つせず、キスをし続ける。




 5分だろうか。それとも10分だろうか。それほどまでに長い間キスを続け、ようやく満足したのか口を離す。


「ああ……こんなにも妾の唾液で汚れて」


 少年の頭を逃さないように捉えていた手を離し、唾液で指が濡れるのも構わずに左手を少年の右頬に添える。そして左頬には顔を近づけ、舌を出し、舐め上げる。一度、頰から目へと舐め上げた女性。今度は顔を首筋へと移動させ、またも這うようにして舐め上げる。首の半ばあたりで止め、少年の首筋に甘噛みをする。

 それはまるで、自身の唾液を少年へと染み込ませるように塗り込んでいるようにも見える。

 ここは自分のナワバリだと犬が電柱などに尿をするのと同じように、少年は自分のものだと、自身の匂いを擦り付けている。


「あれ、……誰?」

「っ!」


 少年がパソコンに映る女性たちを見たことに気づいた女性は、甘噛みしていた首筋から口を離し、少年からすぐさま離れてパソコンを閉じる。

 それら3つのパソコンを、2回手を叩いて部屋に呼んだ犬耳を生やした女の獣人に持って行かせる。

 犬耳を生やした女の獣人が部屋から出て行ったのを確認した女性は少年へと向き直り、横になっている少年の上半身を起こし、9本の尻尾で少年を包み込む。

 少年の視界には、周りを尻尾が、正面を女性でうめられている。


「あれは関わっちゃいけないの。忘れて? ね? 妾のことだけを見て、妾のことだけを触れて、ね?」

「うん、大丈夫」


 先ほどよりも濁った目を少年に向け、どこか悲しそうな表情をしながら語りかける女性。

 そんな様子に少年は手を伸ばして女性の頰に手を添え、そして目を閉じ、自身と女性のデコをコツンと合わせ、優しく話しかける。


「大丈夫だよ。見捨てたりしないから」

……期末テストが近づいてくる

それが終われば夏休みやけど……色々と忙しくて遊べないんだろうな

でも、できるだけサボらないように頑張りたいです。はい

ってことでまた次回〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ