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エピローグ(二章終了)

いやー…プロローグとエピローグ書くのがどうにも苦に感じるよーな…

まあ、置いといてー

物語、スタート!

 そういや、獣人について何も聞いてなかったな。

 狐っ子のレナとミオがいるし、レイナはいろんなとこ行ってたみたいで結構知識が豊富である。聞けば、大体のことがわかるだろうな。

 でも……。


「……今聞くのは止めておこうか」


 何故なら今、森の中だというのにワニの姿をした魔物の大群に襲われている。

 俺は見てるだけで、レイナの指揮のもと、頑張って倒している。

 レナとミオの火の玉は皮膚に弾かれて効かないため、レイナから短剣を受け取って獣人の身体能力を生かしながら戦っている。それでも刃が通らないため、苦戦を強いられているように見える。メルとミーニャも似たような感じだが、レイナだけは違った。

 慣れているからなのか、刃が通らないと分かると、噛み付いてこようとするワニにナイフを持った手を突っ込み、噛みつかれる前に口の中から切り裂いて仕留めている。

 レイナが何回かそうやって仕留めているのを見て、メルたちも真似ている。見様見真似でやっているため、レイナのように一回で仕留めるまでには至っていないが、回数を重ねればその内一回で仕留めることが出来るようになるだろう。


「…………ん?」


 レナとミオの火の玉も、同じ要領で口の中に放ればよかったんじゃ?

 まあ、別にいいか。

 魔法だけに頼るのもいくない、いくない。

 それよか、いまさらやけどレナとミオって何歳だろ。俺、何も聞いてないな。

 今の俺って、例えるなら親に駄々コネて、ちゃんと面倒見るって約束で買ってもらったペットを結局は何もしないで親に任せてるみたいな……。まあ、実際そうか。

 30匹近くいたワニもその数を減らし、残り3匹となっていた。

 それもすぐに倒されるわけだが。


「お疲れ」

ゆえ様、本当に何もしてくれないんだ……」

「少しはゆえさんも手伝って欲しいです……」

「いやー、そしたら簡単に終わっちゃって経験にならないからさ」


 後は面倒ってのもあるけど。


「レイナ。あとどれくらいで着きそう?」

「そう、ですね。あと2日もすれば着くと思います」

「あと2日、か。そろそろ獣人についていろいろ聞いておかなきゃな」


 何も知らない。っていうのが武器になる時もある。むしろ、何も知らないからこそいいときもある。なぜなら、その情報が正しいか分からない。そして教えられた情報によって先入観が生まれるからだ。

 まあ、必ずしも先に知っておくことが悪いことではないのだが。

 特に相手が嫌悪を抱いている場合に限っては知っておいたほうがいいかもしれない。

 どういったことが良くて、どういったことがダメなのか。

 溝を作ってしまったらそれは簡単には埋まらない。

 ……まあ、なんだ。結局はなるようになるさ。

 上手くいくいかないなんてその時その時によって変わるものだ。

 昨日できなかったことが今日できるようになったりすることってよくあることだし。世の中何が起こるか分からないのだし。


「まず、獣人は人族のことどう思ってる?」


 レナとミオに問いかけてみる。

 同じ人族であるレイナよりも獣人であるレナとミオのがいい。


「嫌い」

「……ん、嫌い」

「まあ、理由はなんとなく分かるが、やっぱりそうか」

「……でも、ゆえはいい人」

「そ、そうね。ゆえたちは嫌いじゃないわ」


 結構、嬉しいことを言ってくれるね。

 お、メルとミーニャがドロしたアイテム集め終えたようだし、続きは歩きながらにするか。

 木に寄りかかっていた体を起こすと、再び森の中を歩み始める。

 言わなくても行動で意味を理解してくれるっていいよね。主に楽であるという点において。


「獣人の国は大きいの?」

「はい。1度だけ行ったことがありますが、とても大きいです」

「聞いといてなんだけど、やっぱり実物見て判断しないとね。……いきなり行って、襲われたりとかないよね?」

「……たぶん、襲われる」

「はい。ミオの言う通り、襲われると思います。しばらくは無かったのですが、また攫って奴隷にするといったことがありましたので」

「なるほどねぇ……。ま、レナとミオには悪いけれど、人質となってもらうかもしれないな。そしたら無闇に手を出されないし、話ぐらいは聞いてくれるだろ」


 あ、でもこの世界だと元いた世界よりもだいぶ命が軽いからな……。つかまったのは弱いからだって言って切り捨てられそうだ。


「やっぱり、レナとミオを人質にするのは止めよう。うん、それがいい」

「……それがいいかも。弱いのはいらないって切り捨てられるから」

「だいぶ厳しい世界なんだな」


 もう、誰かが無理やりでもいいから纏め上げればいいと思う。

 それだと長く続かないんだけど。

 ってか、こういったのってだいたいは人族が悪いパターンが多いよな。

 やっぱり、もう少しサルでいるべきだったんだよ。

 こんなことを考えていても、どうにもならないわけだし。


「とりあえずは目先のことだけ考えて、あとは時の流れに身を任せるか」

「な、何も変わっていないんじゃない?」

「そうとも言うね」


 レナから厳しいお言葉をいただきました。

 ……冗談は置いておいて。


「でも、実際にそうじゃない? そのときになってみないと、分からないことってあると思うし。……いろいろと対策を立てて未然に防ぐっていったことも大切だと思うけれど、なんとかなる。って思っていたほうが精神的に楽じゃない? 肩肘張っているよりはさ」


 考えているようで、本音を汲み取れば面倒だから何もしたくないということを伝えたいだけのこのセリフ。

 レナとミオからの尊敬の眼差しが少し堪える。


「たしかに、対策立てていろいろと準備して挑んで、何もおきずに取りこし苦労で終わるのもいいと思うけれど、その場その場で臨機応変に対応するっていう経験もしておけばいいよ。ってか、俺と一緒に行動するならそういった選択肢しかないけれど。自分で考えて最適な解を導き出す。口で言うのは簡単だが、実際に行動するとなると難しいけれど、気楽に行こうよ」


 最悪、尻拭いはあまりやりすぎるとつまらなくなるけれど、”力”を使えば良いし。

 とりあえず、獣人の国に着く前に危機的状況に陥っている獣人を助けて恩を売れれば簡単に打ち解けられると思うんだけれど。

 自分で考えてすぐにアホらしいと思考の外においやる。

 あと2日でこの目にたくさんの愛らしい獣人たちを拝めるんだ。

 はやる気持ちを抑えながら、木々の隙間から垣間かいま見えるオレンジ色に染まりつつ空を見上げる。


 ――この世界灰色にならないことを祈りながら

実は、題名変えようとか考えとるんですわ

理由としては、そこまでヤンデレでない

これに尽きる。ええ

ってことで考えているのが、

『面倒ごとは他の勇者に任せ、俺はクセのある子たちとちょっと出かけてみます』

的な?

まあ、変えるとしたらそんな感じになるかなーと

あ、こういったのがいいんじゃない?とかあったら……っていっても、誰もコメくれない悲しさ……

ま、サボらなければ明日、明後日には三章のプロローグあげますよ!(まだ白紙)

ってことでまた次回〜

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