三十八話
Twitterで寝るとか言っといて、小説仕上げるってゆーね……
相変わらずのおかしい文でございます
もしかしたら、加筆するかもだけど…望み薄としてみててくださいな
あと、2、3話載せたら三章終わる予定……うん、予定は予定
そんなことより物語スタート!
「……ここ、どこ? ……いや、知ってる部屋か。……あ、知らない天井だってのやれば良かった」
いまだに体が痛むものの、あの時のように引き裂かれる! みたいではなく、精々筋肉痛が表現するには妥当だろうか。
体にかかっていた毛布をどけると、開放感をものすごく感じる。
…………。
「なんで裸なんだ……。パンツがあるだけマシかな。ってか、靴が無いんだけど」
昨日のことをよくよく思い出してみると、響たち助けた後に転移するため、視野に入れようと思いっきりジャンプしたときに壊れたんだった。
だけど服が無事ってのは何でだろ。
……いや、服も俺が吐いた血で汚れてるからそんな変わらないな。新しく創らなきゃ。イスの背もたれにかけれれている服は消しておくか。
「……起きてからだいぶ時間経って、今更なんだけども、よく無事だったな。あれは狂って廃人になっててもおかしくないわ。白の言ってたとおりだな」
服と靴を創るのは後にして、まずは水を飲みたい。
特に喉が渇いたってわけでもないが、なんとなくだ。
「無性に水が美味しく感じる。……何日寝ていたんだろ? 長い間寝ていたにしては、たいして体つきが変わってるわけでもないし」
触って確かめてみても、今までと同じもやしみたいな体つきだ。
寝ている間にだれか口移しで食べさせてた、とか?
「…………いや」
違うな。
一番あり得るのは、俺の体の構成……俺の存在が変わった。だからだろうか。
ステータスを見て確認しても。
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天宮 月
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名前だけしかない。
だけど、服や靴は今まで通り創れる。
……うん、コーヒー(仮)も美味い。
ここにいても得られる情報なんてたかが知れてるし、いま創った服着て靴履いて部屋から出るか。あと何段階かあるらしいが、すでに大部分は神に近づいたはずだ。だからやろうと思えばこの世の全てを知ることもできると思うけど……つまらないし、今まで通りやめておこう。
…………。
………………。
「ってか、早く獣人の国行ってモフモフしたい! 本来の目的はそれじゃん!」
この国に入る前にやりたかったことをふと、思い出して叫ぶ。
たしか、ここに来たのは材料がどうとかだったはず。うん、確かに思い出せる。記憶の混乱も無いし、やはり原因はこれだったか。
考えが逸れた。
材料がどうとかでここにきて、この店でのんびり食事をして響たちに見つかったんだわ。そこから狂ったのか。
まあ、もうここを出て行くし細かいことはいっか。
「さてさて。みなさんは元気かな〜。ってか、レナとミオでまずは癒されよう。……その前にメルたちにハグでもしなきゃ刺される。今は大丈夫だと思うけど、少し不安だな。…………やっぱり無理。触れると体が痛くなるわ」
結局は考え事をして服を手に持ったままでいたが、いつものように黒のダボダボした服を着て、黒のズボンを履く。
よし、右ポケットもちゃんと繋がる。そろそろ名前決めるか。……アイテムポケットでいっか。そのままだけど。
「ん〜んんっんっんっん〜」
さっそく、アイテムポケットから飴を取り出して咥える。メルたちがいなくてもソリアがいるからいっか。
窓から外見てみると、日が沈みかけでオレンジ色に染まってたし、ギルドでクエスト受けてるかもだし。
「なんだかたまご粥が食べたくなったから創って食べよ」
部屋を出る。と決めてからどれだけの時間が経ったか。
ようやく、俺は起きて部屋を出ることになる。
☆☆☆
「おはよー。時間帯的にはこんばんわだけども」
「ゆ、月さん! もう大丈夫なんですか?」
「んー、まあ、大丈夫……かな?」
「それならまだ寝ててください!」
「いや、筋肉痛みたいな感じで違和感があるけど、それ以外は問題ないからさ」
「それならいいですけど……何かあったらすぐに言ってくださいね?」
「分かった。メルたちは?」
周りを見回してもやっぱり、メルたちはいなかった。
ソリアに心配そうにいろいろと聞かれたけれども、それに答えながらイスに座り、たまご粥を創る。
もう、ソリアは俺が何をしても驚くことに疲れたのか、何も言ってこなくなった。
創ったたまご粥を食べながら、メルたちがどこに行ったのか尋ねる。
「たしか、ギルドでクエストを受けると聞いてますね」
……ん? ソリアがまともに話してる? なんで? あの間延びしたアホそうな話し方は?
「あ、話し方ですか? 私もあの間延びした話し方に少し思うとこはあってですね、直すことにしたんですよ〜……コホン。直すことにしたんですよ」
まだ完璧ではないのか、いま間延びしていたが……咳払いして言い直しても顔が真っ赤だぞ。
「まあ、ソリアの話し方はどうでもいいとして」
「酷い!?」
「メルたち帰ってくるまでここで待ってるかな」
ソリアが騒がしいが……まあ、俺が寝てから何日経ったのか。とか、他にも響たちやあの助けた女の子? 女の人? たちについても聞かなくちゃ。
「まあ、ソリア。落ち着いてこれ飲めよ」
「……騒がしくさせたのは月さんですけどね」
カップに液体を注ぎ(当然いま創ったもの)、イスに座るよう促す。
ぶつくさ言いながらも、ソリアは素直に言うことを聞いてイスに座り、カップへと手を伸ばす。
そしてそれを口に含んで――。
「おわっ! 汚っ!」
――盛大に噴き出した。
「ケホッケホッ。……ゆ、月さん。これはなんですか……」
「ああ、それ。果汁100パーセントレモンジュース」
「どおりで酸っぱいわけですね……」
「まあ、ちょっとしたお遊びだよ。これはちゃんとした紅茶だから」
改めて別のカップに紅茶を注いでいく。これはもう、ちゃんとしたやつだ。ふざけていたらいつまでも話が進まないし。
レモンジュースのほうは消してある。もちろん、ソリアが噴き出して汚した分も綺麗にしている。
「レイナさんたちは、いつも通りならそろそろ帰ってくると思いますよ」
「んー、そか。それで響たちは?」
「響さんたちですか? 月さんが助けた女性4人を家まで送ってこいってレイナさんに言われて行っちゃいましたけど……何かありました?」
「いや、特に用はない。あとはあいつら自身の問題だし」
ふむ、響たちがいないのか。
それは願ったり叶ったりだな。
あの助けた4人も、家がこの国じゃなかったら面倒だって思ってたところだし、レイナにはご褒美をあげないと。
これで、ゆっくり獣人の国に向かえるな。
「あとは……そうだな。どれくらい寝てた?」
「今日でえっと……10日目ですね」
「そんなもんか。もう少し寝ていると思ってたんだが。寝ている間の食事とかってどうしてた?」
「レイナさんたちが交代で食べさせてましたよ。寝ているので噛んだりするのが無理なので、ほとんど液体系の食べ物ばかりでしたけど」
「なるほどね」
まあ、やっぱり口移していたんだろうなとは思っていた。それ以外にないと思うし。食べさせなきゃ死ぬって思うもんな、普通。
レナとミオはさすがにしていないと思うけど。
…………む、くる。
「月様!」
「月さん!」
いまだ食べ続けていたたまご粥の最後の一口を勝ちに含んだ時、すさまじいほどの意思を感じた。
と、思ったらメルとミーニャが帰ってきた。
そして、その勢いにのったまま俺に向かって飛び込んでくるが――。
「――へぶっ!」
「――うぶっ!」
見えない壁によって阻まれ、ぶつかった際に呻き声をあげる。
まあ、つくったのは俺なんだが。その見えない壁……普通に風属性の魔法をもっと精密に扱ってつくっただけなんだが、魔力の流れをよく見れば視ることができる。
さっきのメルとミーニャみたいだと、思いっきりぶつかることになるが。
「月様。おはようございます」
「ん、おはよー。レイナもお疲れ」
「はい」
メルとミーニャが見えない壁にぶつかって悶えているところに、レイナとレナ、ミオも帰ってくる。
「うし、明日にはこの国出て獣人の国に行くか」
「もう大丈夫ですか?」
「まあ、なんとかなるでしょ」
レイナは落ち着いてちゃんと、視ているからか、壁にぶつかるようなことはない。レナとミオは獣人だからか、感覚が強いのかな? レイナ同様にぶつかってくるようなことはなく、不思議そうな顔をしながら見えない壁をペタペタと触っている。
「うぅ……月様酷い……」
「痛いです、月さん……」
「ごめんね、2人とも。まだ、体動かすだけで痛いからさ。触れられたりするとキツイんだよね」
ならしょうがないです。といって、2人とも引き下がってくれる。
いまの体なら刺されてもいいよ!
確証はないけれど、なんとなく大丈夫だとは分かる。
もう、いつでもウェルカム!
……なんてふざける場合じゃないか。まあ、刺されてもいいってのに嘘はないんだが。
俺はいま、夕食を食べ終えたわけだが、レイナたちはまだだと思うし、食べながらだけど今後のことについて少しは話しておかないと。
「まあ、まずは綺麗にしないとな」
レイナは綺麗なままなんだが、他の4人は服の所々に泥がついていたりして汚れている。
俺の魔法ですぐ綺麗になるわけだが。
「ありがとう、月様」
「ありがとうございます、月さん」
「あ、ありがとうございます」
「……ありがと」
「うんうん、お礼を言えるなんて偉いね」
とうに見えない壁は消しているため、4人は近くに寄ってお礼を言ってくる。本当は頭をナデナデしたいところだけど……痛いのを我慢するか……まあ、完全に治ってから思う存分ナデナデするか。
…………獣人の国に着く前に治るよな? ってか、明日には治ってて欲しいんだが。
「ソリア。メルたちにご飯お願い」
「はい〜」
イスから立ち上がって奥へと向かう。
カップに目を向けると、空になっていた。
マズイことしたかな? お代わりを注いであげればよかったかも。まあ、ソリアだしいっか。
「食べながらになるけど、明日以降の予定について話しておこうかな、と思って」
「分かりました」
俺の両脇にメルとミーニャ。対面にミオが座り、ミオの隣にレナとレイナが席に着く。
俺より先に、レナとミオはレイナに懐いちゃったのかな……? なんだか悲しい……。
「お待たせしました〜」
タイミングが良いのか悪いの。
ソリアが料理を運んでくる。
食べるように促してから、俺は話し始める。
「明日は、起きてここで朝食を食べたら、俺の体調がどうだろうと出発しようと思ってる。さすがにゆっくりしすぎた」
「私は月様の体調が第一ですので、出来れば完治してからのほうがいいのですが……」
「心配してくれるのは嬉しいけど……もっといろいろなところを見て回りたいって欲求が強いんだよね」
「……分かりました」
なんだか申し訳ないような。
本当はケモミミっ子をモフモフしたいだけだから……。
もしかしたら分かっているから完治するまで大人しくしてろって言ってるのかな? レイナさん、まじ怖いっす。
また、ふざけ路線にいっちゃったな。
「そういや、レナとミオの両親ってまだ生きてる?」
「い、生きてるけど……その聞き方、何?」
「だって、この世界じゃすぐ死ぬなんて普通じゃん」
「それはそうだけど……」
レナの口調ってこんなんだったんだな。そういえば会話したのって初めてだから知らなかった。
「いまはそんなこと置いておいて。旅している間に親と会ったなら、奴隷から解放してあげるよ」
「「……え?」」
「その方がいいでしょ?」
「い、いいの?」
「別に無理してずっといても、面倒なだけだし」
それに、その方が早く国に馴染めると思うんだよね。そういったことは大事だ。
「ま、話すとか言ってたけれど、結局は明日、朝食を食べたら出発だけなんだよね。言いたかったことって」
無駄に時間を使った気がするけど……寝ていた分、長く一緒にいないとね。
でも、状態異常が消えて、睡眠不足(解除不可)も消えたのだけれど、睡魔が襲ってきてものすごく眠い。
メルたちには悪いけど、先に寝かしてもらおう。
俺はメルたちに一言、断りを入れて部屋へと戻り、再び眠りにつく。
そういえば、この小説のPVの見方をつい最近知ったんよ
それで、昨日ぐらいまで1万5000だと思ってたら、15万で、自分がバカだなと思った瞬間
正直、PVってよく分からんのよね…
まあ、今まで通りやってけばいっか
誤字脱字、文がおかしいなどあったら教えてくれると嬉しいな…
ってことでまた次回〜