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三十六話

どもー

今日でテストが終わりましたー(二つの意味で

なぜ、テスト最終日なのに載せられたかといいますとねー

実はテスト期間中にちょくちょく書いてたり?するんですよー

まあ、赤点は取らないと思いますし、大丈夫でしょう……きっと

でわでわ、物語スタート!

 だけど、まだ終わりじゃない。

 後ろにいた杖持ったやつ、面倒だし杖を壊しておかなきゃ。

 魔法ってさ、色々と使い勝手がいいものだし、余計なことされるとあれだし。

 それと、まだ動ける盗賊たちをどうにかしなきゃいけない。

 後ろにいる盗賊の杖は俺の手元に。盗賊自身は剣を持った奴らの近くに転移させる。そしてこれ以上、面倒なことをされないように首から下を氷で覆い、動けないように固定する。

 あと、騒がれるのも鬱陶しいし、口も塞いでおくか。

 1人、血を流しすぎて弱ってるけどちゃんと5人いるな。よし。


「それで、お前らは大丈夫か?」


 これで邪魔は入らないと思うし、先ほどから傷の手当でもしていたのだろうか、ゴソゴソやっていた響たちへと振り返る。


「ああ。毒も致死性のものじゃないし、ポーションを飲んだからもう少し経てば普通に歩ける」

ひびきは?」

うららに手当してもらった。しばらくは普通に歩くのも無理かも」

「分かった」


 ってか、今更だけど麗も回復魔法使えたのか。城にいた時は攻撃魔法しか無かったと思うんだが……ポイントで取ったとしか考えられないが、まあいっか。

 さて、別に歩かないから始めていくかな。


「なあ、お前ら。なんで5人生かして残したか、察しはついているんじゃないか?」

「「「「「…………」」」」」


 おーおー……そんなに暗い顔しちゃって。


「やっぱり、覚悟を決めただけで世の中上手くいくなんてないんだよ。何事も経験だ。そこにある剣でも魔法でも。好きな方選べ」


 近くにあった岩に腰掛ける。ずっと立っているのがしんどい。


「ここで殺せないようなら、もう知らん。また同じようなことを繰り返し、取り返しのつかないことになるだけだ」


 もう、相手にするの面倒になってきたなぁ……。もともと、どうでもよかったし、そろそろ見限っていいよな。こいつら・・・・死のうが・・・・俺には・・・どうでもいいこと(・・・・・・・・)だし。


「お?」


 このままだと、ただ時間が過ぎるだけなのだし諦めるか。と腰を上げようとしたら、響が苦しそうな顔をして腹に手を当てながら立ち上がっていた。

 まだ、しばらく動けないと思っていたのに。


「……響」

「俺は……」


 響はナイフを取り出し、盗賊の前に立つ。


「仲間が死ぬぐらいだったら……自分がどれだけ堕ちようとも、救う方を選ぶ……!」


 涙を流しながら首を横に振る盗賊の首にナイフをあて――力一杯に切り裂く。

 頸動脈が切れたのか、血が噴水のように湧き出てくる。切った後もその場に立ったままでいた響は全身を血で染めていく。


「…………はは」


 最後に乾いた笑いを残して、気が抜けたのかその場に倒れこむ。

 おそらく、気絶しているだけ。精神的に相当な負荷がかかったと思うし、気が抜けたんだろう。


「それで、お前らはどうする? 響は覚悟を決めたようだけど」


 そろそろ帰らないと、メルたちの機嫌が悪くなりそうだ。早く帰るといった手前、遅くなるのはちょっとね。


「……そう、ね」

「響さんだけに背負わせるわけにはいかないっす」

「は、腹! 括ります!」

「そうだな」


 …………。なんだろ。

 決めてくれたのはいいけど、この三文芝居みたいなものは。さっきの響も似たようなものだけど、そういったのってなんだか見ててこっちが恥ずかしいよね。後はたまに胸糞悪くなるときがある。

 響と違って、涙を流しながら首を横に振っている盗賊を前にして一瞬、躊躇ったあとに各々の方法で盗賊たちを殺していく。


「お前ら、そんなに気を落とすなって。こいつらはいなくなっても別に問題のない奴ら。生きていたほうが問題の、百害あって一利なしである存在だ。むしろ、進んで排除していくべきなんだよ」


 盗賊を殺した後、みんな青い顔をしているが誰も吐いてはいない。次に殺した時はもう少しマシになっているだろう。


「夏に飛んでいる蚊を殺した時、肉や魚を食べている時に罪悪感を感じているか? それと一緒でいいんだよ。こいつらは人を殺して物を奪い、欲望に赴くままに行動する獣だ。排除して何の問題がある」


 話しながら盗賊たちの死体を一箇所に集め、燃やしておく。武器とかもいらないので、一緒に処分する。


「そろそろ帰る…………あ」

「どうしたの?」


 そろそろ帰ろうかな、と思った時。ふと思い出した。

 拠点とする隠れ家的な場所、あるんじゃね?

 と。

 索敵範囲を広げてみると、3キロほど離れた場所に人の反応が複数。


「よし、お前ら。先に帰ってろ」


 何か言われるのも面倒だったので、言うだけ言って街の入り口から少し離れた場所に転移させる。

 よし、これで騒がしい奴らがいなくなった。

 でも、ノンビリとはしていられない。早く帰らないと何されるか分からないからね。

 歩くのも走るのも、面倒であるのと同時に時間の無駄なので、風魔法を使って空に飛び上がり、そこから目視で人の反応があった場所の近くに転移する。

 木の陰に隠れながら様子をうかがうと、木で作られた小屋があるだけだった。外に見張りはいないけれども、警戒は怠らないようにしないと。

 風魔法の応用で光の屈折をうまく利用して姿を見えなくし、気配も消してゆっくりと小屋の窓際に近づいていく。

 初めてやったから感覚が完璧に掴めていないから、まだ早くは動けない。いまだってゆっくりと動いているけれど、ところどころにブレが見える。


「あいつら、帰ってくるの遅いな」

「お楽しみタイムを帰ってくるまで待つの、やめねぇか?」

「昨日攫った奴らだろ? 初めてらしいから今日まで取っとこうって約束したのはお前じゃねえか」

「くっそ。あんな約束しなければ……。早く帰ってこい……!」


 家の中からものすごいおっさんの声がする。


「…………ん?」

「どうした?」

「外から微かに魔法の反応が」


 ……そう物事はうまくいかないものですねー。

 まあ、なんとなく魔法はバレるかなーとは思ってたけどさ。

 中から迎撃態勢を整えている音が聞こえてくる。あ、これはもう、完全にバレましたわー。

 声が聞こえてきたのは2人だったけれど、人の反応は6人なんだよな。いま話してた2人は地上に(・・・)。残りは地下(・・)から反応がある。

 捕らえられていた女の子とかだったらよくあるテンプレみたいなものなんだけど……望み薄として行くかぁ。


「こーんばーんわー。一緒にあーそびーましょー」


 もうバレてることだし、魔法を解いてドアの前に立ち、棒読みで言いながらドアを蹴りで壊して中へと入っていく。


「危ないなぁ、もう」


 剣が頭めがけて飛んできたので、半歩横にずれて避ける。

 勇者たちを返したのに俺がいつまでも帰らなかったらメルとミーニャがこっちにやってきそうなので、とっとと片付ける(ころす)ことに方針を変える。遊びましょ、とか言っておいてこっちから約束破ってごめんねー。

 と、心の中で感情込めずに謝りながら魔法で2つ、氷の剣を作って盗賊の首を切り落とす。

 血飛沫とかで汚くなるのは困るから、飛び散らないように氷で傷を塞いでおく。


「さてさて、地下への入り口は……探すの面倒だし、壊すか」


 この小屋はこの一部屋しかない。別室やトイレ、浴槽もない。そのため、見回すとこの小屋の全体が分かるわけだから、地下に降りるための隠し階段とかすぐに見つかると思ったんだけど……。やっぱり1人は生かしておくべきだったなと後悔しても遅いし、探すのも面倒だ。それに少しとはいえ時間の無駄であるため、シンプルに壊していくことにした。異論は認めん。俺以外誰もいないけど。

 人の反応がないところでやれば被害ってか、傷を負わせることは無いだろう。


「えーっと……ここら辺かな」


 地下は小屋と同じ大きさなのか、四隅にバラけて捕らえられているため、この小屋の中央にある地面をくり抜いて降りなければならない。

 目立つ登場になるけど、別にいっか。

 左足を軸に、右足を少し開いて一回転する。


「うおっ!?」

「「「「――きゃっ!」」」」


 上手く切れた。

 そう思ってずっとそのまま突っ立っていたら、地下に落ちた際の衝撃に驚き、尻もちをつく。

 そして俺の声と被るように可愛らしい悲鳴も周りから聞こえてきた。


「お、お前は誰だ!」


 打ち付けた尻をさすりながら立ち上がると、男らしい声が聞こえてきた。トーンが高いから女だと思うけど――。


「――ケホッ」


 咳をする時って、手で口を覆うよ……ね?

 手のひらに何か違和感を感じ取り、見てみると血が付いていた。それが先ほどの咳で付いたものだと分かると同時に口の中に鉄の味が広がっていく。

 怪我なんて負ってないのに。

 不思議に思いながらも、先ほど男みたいな口調で声をかけてきた人の元へと向かう。

 うん、女だった。

 淡い青色のショートヘアに、見た感じキツそうな性格をしていそうな目尻の上がっている目。胸もメルより小さい。ってか、絶壁。床に座っているけれども、立ったら俺よりも背が高いと思う。顔立ちといい、体といい。パッと見だと男と勘違いしそうだ。

 まあ、ドレス着てるから間違うことはたぶん無いと思うけど。俺が見てもいい生地(もの)使ってると分かるほどってことは、結構いいとこのお嬢様なのか。


「…………」

「お、お前は誰だ……」


 近くに寄って黙って観察していると、先ほどと同じ言葉だけれど言葉尻に向かうにつれてだんだんと声が小さくなっていっている。


「お、襲うなら私にしなさい! ユイナには手を出さないで!」

「お、お姉様! 私は大丈夫です!」


 地面と繋がれているの鎖を外してやろうと手を伸ばすと、対角線上にいる人から涙声で話しかけられた。

 姉が妹を思って自分の体を売る、ねぇ。

 本物の下衆なら興奮してこのまま妹の方を襲うと思うのだけれど……それを除いても全員襲われるに決まってる。

 そう考えると……ヤダー。なんか、悪いことしてるみたい。説明してない俺が悪いのだけれど。

 大きな声を出すのは好きじゃない。ってか面倒なのでそのまま無視して目の前の女へと手を伸ばす。

 地面と繋がれている先を辿ってみると、鎖は左足首に伸びていた。

 足枷には何か模様が描いてある。普通に考えれば魔法が使えないとか、力がでない。などだろう。


「――……っ!」


 立ったままやるのも辛いのでしゃがむと、ビクッと体をはねさせて距離を取る。

 ……そういった反応は嗜虐心をそそるから、下衆には逆効果なのに。あと、強がるのもダメ。屈服させたくなるから。……詰んでるやん。何も反応しないとかなかなか出来ることじゃないしな。

 なんてくだらないことを考えながら離れたためにわざわざ近寄って足へと手を伸ばす。

 少し抵抗されたが、力を抑えられているからであろう。そんなに意味はなかった。


「お前、ちょっと大人しくしてろ」


 左足についた足枷を取ってやろうとしてるのに、いまだ襲われると勘違いしてジタバタしてて鬱陶しかったので、イラついて少しだけ低い声が出た。そのお陰か目から涙を流しながらコクコクと頷き、大人しくなった。

 はあ。この足枷、どうやって取ろうかな……。なんかよく視たら力や魔力を押さえるだけじゃなくて本人じゃなきゃ外せないようになってるし。

 この足枷にかかってる魔法をグチャグチャにしたら外れっかな。

 ものは試しとやってみたら、案外いけるもんだ。

 簡単に外れた。


「――……うそ……こんな簡単に」


 足枷が外れたことにか、俺が足枷を外したことにか。

 何に驚いているのかは知らないが、次の人にいくか。




「あー……面倒だった」


 他の3人にも抵抗されたが、なんとか全員外し終えた。あとは帰るだけだ。そう思うと布団が恋しい。早く横になって眠りにつきたい。


「た、助けてい――」

「そういうの、面倒だからいらない」


 妹を庇おうと声を出していた女の人が前に出てきてお礼を言ってこようとしたけど……ほんと、早く帰りたいからやめさせる。こういうのって絶対長くなるし。


「それじゃ、かえ――」


 帰ろうか。と言おうとした時。


「――ゲボッ! オ゛エ゛ッ!」


 全身をいままで以上の悪寒が走り、不快感が込み上げてくる。堪えることもできずになすがまま、口から思いっきり吐き出す。

 先ほどよりも強い鉄の味を感じる。

 床に思いっきり血をぶちまけ、そこへ自分も倒れこむ。


「だ、大丈夫ですか!?」


 心配そうな顔をしながら駆け寄ってくる姿が見えたが、声が思うように出ない。そのまま気が遠くなっていき、気絶するのかと思っていたが――。


「――っ! ぐっ!」


 今度は引き裂かれるような痛みが全身を襲い、その痛みで意識を戻されて気を失うことができない。

助けた4人のうち、1人が回復魔法を使えたのか、俺にかけているが効果が無く、焦っているのが見える。


「――ア゛ッ! ゲホッ!」


 2回目の不快感が込み上げてくる。

 先ほどはいきなりで対応できなかったが、今度は抵抗する気力すらなく再び口から血を大量に吐き出す。普通だったら出血多量で死んでるなー。なんてことを考えれば弱まったと思った痛みがまたぶり返す。

 ――より酷くなって。

 引き裂かれるような痛みに加え、まるで細胞の一個一個を針で刺されるような痛みに、頭の中に手を突っ込まれてかき混ぜられているような言葉にし難い痛み。横に倒れた筈なのにまるで浮いているかのような浮遊感があったりと休まることを知らない。


「……か! ……い!」


 周りで心配そうに俺を見ているのが見えているが、何を言っているのか何も聞こえない。

 あれからどれくらいの時間が経ったのか分からないが、痛みがだんだんと治っていく。

 おそらく、この痛みが完全に治ったら俺は気を失うとなんとなく理解した。

 勘と言ってもいい。

 その前に戻っておかないと……な。


「…………ぁ」


 まだ声は出せず力も出ないが、頑張って腕を少しだけ持ち上げてみる。

 ほんの数センチしか浮かなかった。けれど、何をしたいのか完全には理解していないだろうが、全員が俺の手を握ってくれる。

 これで戻れる。


「「「「「「「「「――きゃっ!?」」」」」」」」」

「「「「――うおっ!?」」」」


 レイナたちが待つ店の中に転移はできたが、空中にでてしまった。

 響たちもまだ起きていたのか、突然空中に現れた俺と助けた4人を見て驚いている。


「……か。……?」


 突然現れたにもかかわらず、レイナだけは驚かず、そのうえ落ちて床に体を打ちそうだった俺を受け止めてくれた。……俺だけを。

 他の4人は尻を打っている。

 俺はレイナに包まれたいるという安心感からか、完全に気を失った。

はー。中間テストは終わったわけですが、7月5日から期末テストがあるんですよねー…

一ヶ月もないのに数3の範囲なんて50ページあふんですよー(今回の中間は80ページ)

もう、やってらんないですよねー

しかも、俺って今年は就職か受験の時期なんですよー

まあ、書くのはたぶん止めないので安心?してくださいねー

もしかしたら真面目に受験か就職の対策とかする場合はお詫びの文を書かせていただきますよー

ってことで迫り来る期末テストに嘆きつつ、また次回〜

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