閑話3
あいあいー
3,000弱と短いけど、閑話書けたよ!
もしかしたら二章のどこかで閑話4を入れるかも……?
まだ、何も手をつけていないけど、流石に金曜日から始めようかな?とは考えてる!
うん、明日から頑張る!
とゆーことで、物語スタート!
「危ないなぁ。顔に傷がついたらどうしてたんだい?」
「いいから早く話しなさいよ」
「…………はぁ」
真がお茶の用意をして戻ってくると、朱莉が白髪の少女を押し倒し、顔のすぐ横にある床へと包丁を刺していた。
「2人とも……一回落ち着かない?」
真はジュース入りのコップがのった盆をテーブルに置きながら、説得を試みる。
「駄目だよ真。今すぐ話してもらわなきゃ」
「……しつこい女は嫌いかも。ってこのあいだ兄さんが言ってたけど」
「…………」
真がそう言うと、朱莉はしばし悩んだのち、床から包丁を引き抜いてゆったりとした動作で立ち上がり、イスへと移動する。そして盆からコップを1つとり、口をつける。
当然、床にはけっして小さくはない穴が開いている。
「大丈夫ですか?」
「ああ、特に怪我を負ったわけでもないし、大丈夫さ」
手を貸そうと真が手を伸ばすよりも早く白髪の少女は自分で立ち上がり、イスに座る。ーー朱莉の対面にあるイスへと。
目の前に座ったことで、朱莉の目が細められて白髪の少女を睨むようにして見るが、それを気にした様子もなくニコニコとして受け流している。
「…………はぁ」
その様子を見て真はため息をつき、どうしてこうなったのかを振り返ってみる。
☆☆☆
真が玄関の扉を開いた先にいたのは白髪の少女だった。
真は初め、迷子になった子供が道を聞きに来たのだと思ったのだが、少女から発せられた言葉。
「ねえ、月について知りたくない?」
そのセリフに真は少し違和感を覚えたが、それよりも早く話しを聞きたかったこともあり、忘れることにした。
少女を家に上げ、リビングへと案内をする。
「その子、どうしたの?」
テーブルの上にあったせんべいを食べていた朱莉が、真の後ろにいる少女に気づいて首をかしげる。
「うん、なんか――」
「月について知りたくない?」
説明をしようとした真の言葉を遮り、少女は真に言った言葉と同じように朱莉の目の前まで行ってそう答えた。
「俺、お茶の用意をしてくるね。ジュースでいいかな?」
「うん」
準備をするためにキッチンに向かう真。
「朱莉姉、大人しくしていてくれたら嬉しいんだけど。……ああ、もう無理だったか」
コップ3つを盆にのせ、冷蔵庫から2L入り紙パックのジュースを取り出しながらぼやいたのと同時に、リビングから大きな物音が聞こえてくる。
だが、そのまま急ぐことなくコップに氷を入れ、ジュースを注いでいく。
「出来れば、床に包丁だけは止めて欲しいな……」
その真の願い叶わず、リビングに戻った時にその光景を見てため息をつくことになる。
☆☆☆
そして話は冒頭へと戻る。
「そういえば、自己紹介がまだでしたね。俺の名前は――」
「天宮真。隣にいるのは九十九朱莉」
朱莉の隣に座った真が、自己紹介がまだであったことを思い出し、名前を言おうとしたが、またしても少女に遮られる。
「……どうして俺たちの名前を?」
教えていない筈なのに、フルネームで答えたことにより真の中で少女に対する警戒心が上がる。
「うん、月に聞いたから」
「そう、なんだ。兄さんが……」
「それで、ゆーちゃんはどこにいるの?」
月から聞いた、と分かった真はまた少し警戒心を緩めるが、少女のことを完全には信用していない。
朱莉はそんなことよりも、早く月について知りたいらしく、イライラしているのか少女に尋ねた後、コップに入っていた氷の1つを口に含んで噛み砕く。
「そう、だね。月はいま、とても遠いところで楽しそうに過ごしているよ」
「ここからどれくらい?」
「あそこに行くには、いまの技術じゃ無理だね。その後も何十年……何百年、それ以上の時が経っても無理だけど」
「……どういう意味よ」
「まんま、だよ」
大まかに、ぼかしてハッキリと答えようとしない少女に朱莉のフラストレーションが溜まっていく。
「朱莉姉。ちょっと俺に代わって」
「でも……!」
「でもじゃないよ。いつまで経っても話が進まないからさ。それと、ちゃんと言うこと聞いてね?」
それを見兼ねてか、真が間に入る。納得がいかない朱莉だったが、真が月と朱莉の約束を持ち出してきたために、納得していないが大人しく引き下がる。
「それで……えっと、名前は?」
「ああ、僕の自己紹介が済んでなかったね。僕の名前は白。名付け親は月さ」
「兄さんが名付け親?」
「うん。僕は生まれた時から周りには何もなかったんだ。親や友達、話す相手すらね。そんなときに月が来てくれて……そして、僕の初めてをもらってくれた人」
――ダンッ!
「…………」
朱莉が堪え切れずにテーブルに包丁を突き刺す。
本来ならばまた、掴みかかっているはずだが、月との約束が朱莉の中ではとても重要なことなので、なんとか踏み止まっている。
その横では、真がブツブツと。
「……兄さんはロリコンだったのか?こんなにも小さな子に手を出して……いや、でもいままでそんなことは。隠していた? ……考えるならそれが妥当だけれど――」
兄さん……月がロリコンであったことを知り、狼狽えていた。
そんな2人のようすを見て、白はひとしきり笑った後。
「うん、僕が初めて話した相手」
と、口を開く。
その後に聞こえない声量で、『大人な意味での初めても奪われたけどね』と続ける。
2人は、初めての意味が自分たちの勘違いだと思い、安心する。
「月がいま、どこにいるか。何をしていたか、話してもいいけど……なんだか話すのは僕だけってのがなぁ」
「何か、俺たちも支払えってこと?」
「そうそう」
「払えって言われたら……お金とか?」
「あー、僕、お金には困らないから。……そうだなぁ。月から子供の頃の話を掻い摘んでは聞いていたけど、詳しくは聞いていないから……しばらくの間、ここに泊まって少しずつお互いの情報を出し合うってことでならいいよ。月が住んでいたこの家にも興味があるし、できることならこの家周辺も案内してほしいかな」
真から持ち出された話を断り、まるではじめから用意していたような提案を持ち出す白。
「俺はそれでもいいけど……朱莉姉は?」
不安そうな顔で、隣に座る朱莉を見る。
白と朱莉の仲は良いとは言えない。許可がおりるか。そして許可がおりたとしてもこの先に短くない付き合いをしていくため、険悪にならないか不安で堪らない真は冷や汗をかいている。
「……いっきに全部は聞けないの?」
「うん、少しずつ」
「……約束は?」
「ちゃんと守るさ」
「……なら、好きにすれば」
そっぽを向きながら包丁の先ででテーブルをトントンと叩いて細かな穴を開けながらそう答える。
それと同時に、テーブルに開いていく穴を見て、真の気分が沈んでいく。
「月とはしばらく会えないけど、楽しくなりそうだ」
そんなリビングには白の笑い声が響いていた。
試験の日程が4日で5科目なわけでして、一夜漬けでどうこうなると思います。はい
次に話を載せるのは……テスト終わってから一週間……ですかね?
プロットも書き溜めも、何も無いので……
そろそろ小説書くのを止めないと、成績に影響出て好き勝手できなくなるので、そこは許してほしいです
テストが4日に終わるので、その日からまた、妄想を働かせて頑張りたいと思います!
声援なんかきたら、泣いて喜びながら書くね!
月曜日から始まるテストを鬱陶しいと思いつつもほどほどに頑張ってきます
ってことでまた次回〜