十六話
…全然物語が進まない
白との絡み、少し減らそうかな…
そういえば、月が城から抜け出るときに3つぐらいスキルを覚えたとか書いた気がするけど…あの部分、消しておこう
今回は…今回もグダグダしてる駄文でーす
ってことで気にせず物語スタート!
2015/09/03 誤字訂正、致しました。
「それにしても、月はよく寝るよね。僕としては嬉しい限りだけど」
「元いた世界でも、3日くらいずっと寝たままってのもあったしなぁ……それにいくら寝ても基本眠いんだよね」
月は今、ベッドの上で白を抱えて横になっている。
「……白の髪はサラサラで、肌もぷにぷにと柔らかいし、ずっと触っていて飽きないね」
「ふふっ。そう言ってくれると僕も嬉しいよ。僕も月に触られる”のも”気持ちよくて大好きだから、ずっと触っていて欲しいくらいだよ……でも」
そう言って白は頭を撫でていた月の右手を取り、人差し指を咥える。
「僕としてはこっちのがいいけどね」
「……咥えたまま話すと、また違った感触がして気持ちいいね」
「そうなの?」
「さあ?」
「さあ? って……」
白は口から月の指を出し、そして唾液で汚れるのも気にせずに月の右手を自分の左頬に当てる。
「月の手、大きくて温かくて……やっぱり、ずっとここに居るつもりはない?」
「…………白」
「冗談だってば……そんな怒らなくたっていいじゃないか」
「怒ってはいないよ。それに俺が寝たらここにこれるんだから」
「……昨夜、寝なかったよね?」
「…………」
光の無い目で白に見上げられ、目を逸らす月。その顔には、薮蛇だった。と書いてある。
白は月の手をどけ、正面から抱き合う姿勢に変わり、月の顔を両手で挟んで固定して目を逸らすことが出来ないようにする。
「月は毎晩寝るって言ったのに。昨夜は寝なかった」
「朝になっちゃったけどちゃんと寝て会ったじゃん! その説明もしたし……それにそのとき、どれだけ白が求めてきたか」
「それはそれ。これはこれだよ」
「…………」
「そんな顔しなくても。月だって嬉しかったでしょ?」
「……まぁ。それを言ったらそうだけどさ」
月は納得いかない顔をしていたが、白に言われたことを否定できないため、黙るしかない。
「ねえ、月。さっきのこと思い返していたらまた……ね?」
「また……ね? じゃないよ……。あの時、時間軸ずらして1日中やったっていうのにまたやるの……? いくら体力が無限にあるからって…………いいけど」
「なんだかんだ言いながらも受け入れてくれる月大好き!」
「俺も白のこと、大好きだぞ」
白は瞳を潤ませ、頬を赤くし、月の耳元でささやく。
月も白の言ったとおり、なんだかんだいいながらも受け入れる。
「……まあ、もし断ってもあの時受け入れてあげた”アレ”とか使って無理やり了承させたり、ここから出られないようにして、ね?」
「”アレ”の件は本当に助かったよ。俺にとっても嬉しいのがあったし。後、俺が白の提案を断ったこと、あったか? そういった不安要素はいらないよ」
今度は月が白の頬に両手を添え、目と目を合わせる。
「まあ、あの時は少し驚いたけどね」
「月が悪いんだからね」
「その点に関してはその通りだね。何も言い返せないや」
一瞬、間があったあと、二人して声を出して笑う。
そのときのことを思い出しながら。
☆☆☆
時は月が山を掘り抜け、水魔法を使って自身の体を囲い、眠りについたときまで遡る。
あの時、月が寝て白の場所へと意識が行き、目を開けたとき。
月は両手両足をベッドに鎖で繋がれていた。
「……ねえ、白。これ、外してくれないかな?」
「ふふっ。何を言っているのさ」
月は唯一動く首をなんとか動かして白のワンピースを着ている白に顔を向ける。
「月が悪いんだよ? 毎晩寝て、僕に会いに来てくれるって約束したのに寝なかったから……」
「それは悪かったって。白も俺のことを見てたなら事情は知ってるでしょ?」
「それとこれとは別物だよ」
白は月の腹の上に跨って乗る。
上半身を倒して月の首筋に顔を持ってきて匂いを嗅ぐ。
「あぁ……月のいい匂いがする」
月の匂いを十分嗅いだ白は一度、体を起こす。
そして指を鳴らすと月の着ていたシャツが消え、上半身があらわになる。
「こうやって改めて見ると、月の体って女の子みたいだよね。……下に怪物を飼っているけど」
「……白。そろそろ手錠、外してくれないか?」
「まだ、ダーメ」
再び白は月の首筋に顔を寄せ、今度は甘噛みをする。
両手は華奢な月の脇腹を。胸板を指先でなぞりながら。
「……んむ。月の体に僕の物だって印をつけてあげるよ」
「……白、手錠外して」
「もう……しょうがないなぁ」
特に何の反応もせず、手錠を外してくれと頼まれた白は一度だけ口を離し返事をし、そしてまた首筋に甘噛みをする。
そして右手を月の頬に添え、左手で指を鳴らす。
すると月の両手両足の動きを阻害していた手錠が消える。
月は手錠が消えた瞬間、白と体の位置を上下入れ替える。
「ふゃっ!?」
首筋を甘噛みして気の抜けていた白は突然の出来事に口を離し、可愛らしい悲鳴をあげる。
「……仕返し」
「え? ……ひゃっ!?」
驚きで思考が止まっている白は月がなんと言ったのか聞き取れず、間の抜けた返事をするが、また先程と同じように可愛らしい悲鳴をあげる。
それは白が先程までやっていたことを今度は月がやったためだ。
「んんっ! ……んちゅ……ぁっ! ……ちゅ……んぅ……ひゃうっ!」
月は白の首筋に甘噛みするだけでは飽き足らず、右手の人差し指と中指を白の口の中に。左手は白の小さく可愛らしいお尻を揉んでいる。
そのため、白の口からは指を舐める音の他に、嬌声が漏れている。
「ゆ……ゆえ……。もうちょっと落ち着いて……ね?」
5分ほど経ち、ようやく白から一度離れる月。
白は上半身を起こし、息を整えながらそう提案する。
「先にやってきたのは白だし。……嫌とは言わないよね?」
「そ、そうだけど……月、落ちついんむぅっ!?」
何か言いかけていた白だったが、月にキスをされて最後まで言えず、またベッドに押し倒される。
そして当たり前のように白の口の中に月は自分の舌を入れ、白の舌と自分の舌を絡ませあい、ピチャピチャと唾液の音をたてる。月はそこで終わらず、白のワンピースのスカート部分を腰のあたりまで捲くり上げ、そこから右手を突っ込んで小さくも柔らかい白の胸を揉む。
「……月……んちゅ……もっと!」
白はそれに抵抗せず、両手で月の頭を押さえ、離れないようにしようとしたが、月に両腕を左手で押さえられてしまう。
「月! 月! もっとキスして!」
両腕を押さえられ、マウントポジションも取られている白は動けないため、一生懸命に舌を伸ばして月にキスをせがむ。
「……キス、だけでいいの? ここも我慢できないんじゃない?」
「まずはキス! ね? キスして!」
頬を朱に染め、熱い息を漏らし、瞳を潤ませながら月にお願いする。
白のお願いに月は。
「分かったよ」
「本当!? 早く早く!」
月がため息をつき、頷くと目を輝かせながら喜び、早く早くと催促する白。
「……キスをするまえに条件がある」
「ん? 何でもいいよ!」
「俺の言うことに従うこと」
「それぐらいならこんなことをしなくても聞くのに」
「言ったからな?」
「僕、約束ぐらい守れるよ!」
「なら、今から手を離すけど、まだ待てだ。いいな?」
「……うん」
すぐにキスをしてもらえると思っていた白はその願い叶わず、少しがっかりする。
がっかりしているが、ちゃんと月の言うことを聞き、両手が自由になっても大人しくしていた。
「それじゃ白。一度ベッドから降りて」
「まあ、いいけど。……なんで?」
白は疑問に思い、首をかしげながらもちゃんとベッドから降り、ベッドの上にいる月のほうを向く。
「次に……白。四つん這いになって”これ、舐めて?」
「……え? ”それ”、を?」
「舐めて?」
月はベッドの端に移動し、白と向かい合うようにして座る。そして”それ”を白のほうに向ける。
困惑した顔で月を見る白だが、月は何も言わずにただ白のことを蔑むような目で見ている。
「……ぁ」
白の中で何かスイッチが入る。
先程まで困惑した顔で立っていたのがウソのように、四つん這いになり、”それ”に顔を近づけ、口の中へと入れる。
「ちゃんと舌を使って指と指の間も舐めるんだよ?」
「ふぁ、ふぁいぃ……月様ぁ」
白は月に言われたとおり、差し出されたそれ……月の左足を丁寧に舐めていく。
「白、神様なのにこんなことをして……恥ずかしくないの?」
「んちゅ……月様……ちゅ……美味しい」
「……聞いてないね」
「月様……月様……」
足から口を離した白は四つん這いのまま月に近づいていき、両手をズボンのチャックへと伸ばしていく。
しかし、城の手がズボンに手が届く前に、月が手首を掴んで止める。
「月様……? もう私、我慢できない……」
「……んー、可愛い女の子を弄るの好きだと思ったんだけどなぁ……白も普通にしていいよ。なんかメルと被るから」
「……まったく。月から始めといてそれはないよ」
白は何も無かったかのように立ち上がり、月の膝に座る。
「俺のやりたいことを理解して実行までしてもらったのは嬉しかったんだけどね……何か違うんだよ。こう……白はエロエロな感じがいいというか」
「まあ、もうそんなことはいいんだよ。……もう、待ちきれないのは事実だから。月もこんなに硬くしているし」
「そうだね。戻ろうか」
月は膝に座る白をお姫様抱っこして立ち上がり、ベッドの上に放り投げる。
そして月もベッドの上に上り、白に覆いかぶさる。
「っきゃ! ……いきなり何するのさ」
「これからナニするんだよ?」
「まったく……早く来て?」
★★★
「そういえば白。お願いがあるんだ」
「ん? 出来る範囲なら何でもいいよ」
「神様だから出来ないことはないと思うんだが……まあいいか。俺たちにユニークスキルが欲しい」
「どうしてまた?」
いつも通り、行為が終わった後は白の力でベッドも体も綺麗にした二人。そして月の膝に収まっている白は見上げて月に尋ねる。。
「ユニークスキルで俺のステータスを覗かれるとあっさりばれるんだよね」
「それなら別にいいけど……月だけじゃなくて他の奴らにも?」
「ああ。……そうじゃないとつまらないだろう?」
「うん。そうだね。ユニークスキル、開放……? でいいのかな。したはいいけどスキルがあるかどうかは分からないよ?」
「それでいいさ。なかったらなかったで……だけど、俺はあると思ってるから」
「どうして?」
「なんとなく……かな」
そっか。と白は呟き、前を向いて月に体を預ける。月は黙って右腕で白を抱きしめる。
「うん。みんなにユニークスキルがでてると思うから。……今更だけど、スキルとユニークスキルの違いって分かるよね?」
「レベルが書いてあるか書いてないかの違いじゃないのか?」
「うん、そうだよ。逆に言うと見分けがそれしかないんだよね……」
「まあ、そこらへんはいいさ。起きたときにでも確認してみるから」
「なら、しばらくはまだここに入れるって分けだね!」
「まあ、そうだな」
喜ぶ白の頭を左手で優しく撫でる月。
「もう一回……」
「なあ白。さすがにずっとっていうのは飽きがこないか……?」
「むぅ……月の子供が出来るまでして欲しいのに」
「……子供、出来るの?」
月は驚きのあまり、撫でていた手を止める。
「まあ、神様だし?」
「納得できると言えばできるけど……子供が出来て生まれたらどうするの?」
「もちろん、僕がここで育てるよ!」
白は月の右手をとり、自分のお腹へと導く。
「んーそっか。ならいいかな? ……ここで話しているのもいいけど、そろそろ戻って冒険してくるよ」
「そっか。残念だけどまた夜かな?」
「今度はちゃんと寝るから」
「約束だよ?」
「ああ、約束だ」
白は体を月のほうに向け、目を閉じる。
月も黙って白にキスをする。
「いってらっしゃい」
「行ってくる」
月の意識は異世界で氷の中で眠っている本体へと戻っていった。
「さて、白から貰ったユニークスキルの確認をしたいところだったけど……」
月は氷の外に出て、体を伸ばす。
そしてセリフを途中で止め、森のほうへと目を向ける。
「まずは人助けからだよね」
そう呟き、森の中へと走っていく。
そうして月は人型のスライムに襲われていたミーニャと出会う。
☆☆☆
「思い返してみたら、また新しい女と仲良くなって……」
「俺は何も悪くないような……」
「言い訳無用だー! 僕に構えー!」
いきなり飛びついてきた白を危なげなく抱きしめる月。
「……構えも何も、俺って向こうで冒険とかしている時間よりもこっちにいる時間の方が長い気がするんだけど?」
「…………気にしたら負けだよ」
「目を見て言え。目を」
「そ、そんなことより! スキルは確認したのかい?!」
無理やりにでも話を変える白に、月はため息をつきながらもそれに突っ込まないであげる。
「ああ。ミーニャを助けて村に移動しているときにな」
「それで何かいいのがあったかい?」
「最高だったね」
「それはよかった」
嬉しそうに笑う白を見て、月もつられて笑顔になる。
「……月。君は今の時点で誰も勝てる人がいないまでに強くなったよ」
「それは分かってる」
「それでもまだ、冒険を続けるかい?」
「うん。実際に自分の目で見るとそれはそれで楽しいものだし。……それに」
「それに?」
「ううん。たいした事じゃないよ。ただ、こんなステータスになった俺を傷つける人がいる気がするんだ。未来予知なんてスキルも何も無いけど、なんとなく」
寂しそうに笑う月に首をかしげる白だったが、月が寂しそうに笑っていたのはほんの一瞬だったため、白も深くは聞かなかった。
「そろそろ起きることにするよ」
「そう。……月」
「ん? どうした?」
「もう、無理して夜に寝ようとしなくてもいいよ」
「急にどうして?」
「月は夜じゃなくても寝るから、ね」
それを聞いた月は一瞬、ぽかんとした後、軽く笑いを漏らす。
「どうして笑うのさ」
「いや、そう言われてみればそうだなって思ってさ」
「まったくもう……ほら、行ってきますのキスは?」
「はいはい」
月は目を閉じて唇をん、と突き出してくる白に唇が触れるだけの軽いキスをする。
「……新婚さんみたいだね」
「ほんと、そうだね。……じゃ、また寝たいときに寝るよ」
「いてらっしゃい」
白に見送ってもらい、月の意識はイスに座って寝ている体へと戻る。
「あ! お兄ちゃんやっと起きた!」
月が目を開けて見ると、膝に座っていた女の子はすでに目を覚ましていて、月のことを見上げていた。
周りを見回して見ると、陽が沈みかけており、空はオレンジ色に染まっていた。
「おはよう! お兄ちゃん!」
「おはよう。よく寝れた?」
「うん!」
「それは良かった」
女の子の頭を撫でようと月は右腕を上げようとして、ようやく誰かが寄りかかって寝ていることに気がつく。
そちらに目を向けてみると、ミーニャが月の腕に涎を垂らしながら寝ていた。
「ミーニャお姉ちゃん、涎垂らしてるね」
「……そうだね」
腕に涎を垂らされてなんとも言えない顔をする月。
背も見た感じ140ぐらいしかなく、周りの子供たちからお姉ちゃんと呼ばれていることから月はよくても14歳、15歳ぐらいだと思っていたため大目に見ている。
……後に年を聞いて驚くことになるのだが。
「お姉ちゃん、気持ちよさそうに寝てるね!」
「そうだね。……だけどそろそろ起こさないと」
月が左手を伸ばしてミーニャを揺すりながら起こそうとしたとき。
「スライムの大群が攻めてきた!!」
大きな声が村に響き渡る。
あと、数話で1章が終わる予定と言ったが…終わる…うん、終わる
更新が遅くなったのは学校始まって疲れて寝るのが早くなったからと言い訳させて…
明日行けば土日と休みだから次はそんときにのせられたらいいな…