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閑話

今回は2000文字と短め

閑話だし、いいよね?

二日も空いたのは…ゲームとTwitterしてたから…

…ってことで物語?スタート!

『依然として、突如いなくなった十二名の高校生たちについて何の手がかりも……え? はい。速報です。たった今、行方不明者の一人である天宮あまみやゆえさんの部屋から手紙が……』


 そこで俺はテレビの電源を切り、ソファーに体を預ける。

 兄貴が消えてから四日が過ぎた。

 あの日、確かに兄貴は二階の自室にいたはずだ。靴も一緒になくなっているのもわけが分からない。

 靴を取るにしても俺と朱莉あかりねえのいたリビングの前を通るから見つかるはずなのに。


「まあ、兄貴のことだし何日かすればまたぽっと帰ってくるとは思うけど……不安要素は朱莉姉なんだよね」


 今は兄貴の残した手紙を読んで落ち着いているが、いつまで持つか分からないし。

 兄貴もそれを見込んで色々と仕込んでくれていたらしいけど、それだったら朱莉姉も最初から連れて行って欲しかった。


「朱莉姉。念のためもう一回聞くけど、”隠しカメラ”には何も写っていなかったの?」

「うん、そうなんだよね~。何回も巻き戻して見たんだけど、いきなりゆーちゃんが消えちゃうんだもん。盗聴器にも音が入っていないし。ワケわかんないよ~」


 朱莉姉がちゃんと兄貴に許可を取って隠しカメラ、盗聴器がある。

 だけど、その映像を俺と朱莉姉は何回も見直したが、先程朱莉姉が言ったように、ワケわかんない。

 ”朱莉姉が自作した”隠しカメラ、盗聴器は世の中に出回っているような隠しカメラ、盗聴器よりも遥かに高性能だ。それを持ってしても兄貴がいきなり消えるのだ。

 ……まるで、神隠しにあったような。


「この手紙もどうやって届いたのか……」


 兄貴が消えて俺と朱莉姉で家中を探し回ってリビングに戻ってきたときにテーブルに置いてあった手紙。

 朱莉姉が兄貴の筆跡だって言うなら間違いはないんだろうけど……。

 書いてあった内容は。


『んー、この手紙、呼んだらテレビ局にでも送っておいて。

 今さ、俺のほかにも十一人ほど行方不明になっていると思うけど心配するな。俺と今は一緒にいるから。

 絶対に無傷とはいかないけど、まあ、たぶん生きて帰れると思う。

 名前を載せておくと、伊田いだかたな上代かみしろゆう甲本こうもと沙織さおり仁志田にしだ孝義たかよし影宮かげみやひびき白石しらいしこころ守一もりいちつるぎ岩井いわいたくみ西木にしき蒼空そらと俺、天宮あまみやゆえの十二名だ。

 言っておくと、どこを探しても絶対に俺たちを見つけることは出来ないから、金の無駄だし止めといたほうがいい。衣食住はあるから普通にしていれば死ぬことはない。

 たぶん年単位でいないから、そこんとこよろしく』


 これが一枚目の手紙だ。

 二枚目には。


『この手紙は出さなくていいから。主にまことと朱莉についてのことだから。

 俺がいつも舐めている飴、一日に一個までなら舐めてもいいけど、一日に二個とか舐めると真、死ぬから止めとけな。朱莉には三枚目の手紙を渡しておけば、二週間は無事だと思うけど、不安定になったら俺の部屋にでも入れとけばいいから。……たぶん、勝手に入ると思うけど。

 それでも押さえが効かなくなったら引き出しを開けていいって言っておけ。それで一年はたぶん持つ。

 あと、暫く”依頼”は断っておけ。お前がやりたいって言うなら止めないが。

 どうしたらいいか分からなくなったら母さんと父さんに聞いとけ』


 そう、書かれていた。

 もう朱莉姉に渡したが、三枚目の内容は。


『朱莉。しばらくいなくなるが、真の言うことを聞いて大人しく待っていてくれ。

 もしそれが出来たらお前の望み、かなえてやる。

 いいか。真の言うことを聞いて大人しく待っていたらだからな。

 戻ってきたとき、真に確認するが脅したりするなよ?

 そういったのはすぐ分かるからな。

 朱莉は俺のことを裏切らないって信じてるから』


 確か、こんな内容だったはず。

 朱莉姉の性格をよく知っているからそこに漬け込んで大人しくさせてくれることには感謝しておかないとな。


「だけど、兄貴にはこの手紙に書いてあった人たちとなんの繋がりもないはずなんだけど……。しいて共通点を挙げるなら、何かしらの形でみんなに知れわたっているってことか。テレビに出たり、新聞に載ったり。……一人二人はマイナーなところでしか知られていないけど。でも、兄貴はそんなことしてないし……」


 兄貴のことだ。そこらへんは徹底しているはずだし、誰かに注目されることなんてないはずだ。

 まあ、神様だったらそんなこともあるかもしれないけどな。


「……アホらしい」


 天井を仰いでため息を一つ。


「……まさか、ね」


 異世界に勇者として召喚された。

 なんてことが頭をよぎる。

 他の線よりも一番これが確実だと思えるのは疲れているからだろう。

 ……まあ、でも。


「異次元の世界に行く。なんて俺と朱莉姉が一年くらいかければ出来るかもね」


 気がつくと兄貴から届いた三枚目の手紙に涎を垂らしながら寝ている朱莉姉がいる。

 仕方ない。と思いながら毛布をかけるためにソファーから立ち上がる。

 異世界に行くためには何が必要か。なんてことを考えながら。

次は登場人物紹介だね

書くのは名前、容姿、ステータス、性格を少しでいいよね?

なにか希望とかあったら…ねーか

ってことでまた次回〜

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