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十話

やあ!今回は最後のほう、だいぶエロいよ!

ってことで物語スタート!

「ふふっ、ゆえ様。私を置いていってるよ」


 格好は勿論ドレスなんかではなく、見た感じは麻で出来た服だ。下もスカートではなくズボンをはいている。そして腰に剣をさしている。

 ……さて、何故ばれたのか。

 いや、そのまえにこの状況をどうにかしないと。

 それに、メルのことを鑑定で見てみたら。


状態異常 狂愛(解除不可)


 になっているし。

 嬉しすぎて頬が緩みそうだ。


「あ、……ああ、そうだったな。メルも連れて行くんだったな」

「んふふ。そうなこと言っちゃって。もともと私を連れて行く気なんてなかったのは知っているんだよ?」

「…………」

「でも、今ならまだ、許してあげる。今度こそちゃんと連れて行ってね?」

「……国王の許可はもらったのか?」

「うん、ちゃんともらったよ。……今日の夜にはもう出るって事も、ね」


 一歩ずつユックリと俺に近づいてくる。

 俺の目の前で立ち止まり、両手で頬を優しく包み込む。


「月様。ほら、私の目をしっかりと見て?」

「……ああ」

「私も一緒に連れて行ってくれますよね?」

「……一緒に行こうか」


 ハイライトの消えた目に見つめられた俺は折れるしかなかった。

 結局、一緒に異世界を周ることになったが、俺は次の村……国かもしれないけど、そこでまた抜け出すつもりだ。


「そういえば、どうして俺が嘘をついているって分かったんだ?」


 暗い森の中、少し先をメルが歩く形で進んでいく。

 やはり、城を抜け出して? ちゃんと許可を取って? どちらかは分からないがレベルを上げていただけあって、土地勘はあるらしく、迷うことはなかった。

 おそらく、もっと広い範囲で詳しいだろう。


「あれ? 月様、私のステータスを鑑定して見なかったっけ?」 

「ああ、見たけど……なるほど、真実の瞳か?」

「うん、そうだけど……鑑定って名前だけじゃなくてもっと詳しく見ることが出来るんだよ?」

「まだ色々と実験することがあるな」


 呼んでいたラノベとかでもそういったのあったな。

 いざ、そういったことに直面すると案外忘れているもんだ。

 落ち着いたら他にも試してみることがたくさんある。


「それで月様。どこに向かうつもりだったの?」

「いや、特に決めてないぞ」

「決めてないのか~。まあ、私は月様と一緒だったらどこでもいいけどね!」

「そうか。見た感じ剣しか持ってないようだけど、何も持ってきていないのか?」

「荷物ならこの中に全部入っているよ」


 左手の薬指に紫色をした……これは魔石か。

 小さいが、紫色をした魔石のはまった指輪をつけている。

 何故、左手の薬指なのかは触れないでおく。

 この世界と元の世界での風習が一緒だったら藪蛇やぶへびだ。


「この指輪ね、迷宮のボスドロップなんだよ」

「この世界に迷宮なんてあるのか」

「うん。どれも強いけどね。私もボスを倒すのには苦労したよ」


 苦労しただけで倒せるのか。

 さすがにソロで倒したってことはないだろう。


「月様も手ぶらだけど、荷物とか武器はないの?」

「ああ、気にするな」

「月様がそういうならそうする!」

「それで、どこに向かっているんだ?」

「ん? とりあえず近くの村だよ。後40分も歩けば着くからそこで寝ようね”一緒に”」

「俺、金持ってないぞ?」

「大丈夫。お父様がお金のはいった袋を渡してきたけど、断ったから」

「……断ったのに大丈夫なのか?」

「うん! 私のお小遣いを持ってきたから!」

「そういうことね」


 国王から渡されたのなら、貰っておいて損はないと思うのだが。

 ……まさか、ね。


「……ちなみに、どうして断ったんだ?」

「だって、私と月様。二人きりの旅行だもん。当然、私たち以外は関与しないよね?」

「……そうだね」


 ……ですよね。

 たしかに、朱莉あかりもそんな感じだった。


「この森って魔物とかいないのか?」

「人が多い国から近いのもあって弱い魔物しかいないよ。弱い魔物たちは強いものに敏感だから、私が近くにいたら見ることも稀だと思う。……月様だけでもたぶん魔物はよってこないと思うけど。こんな短時間で魔力操作をLV4、魔力探知をLV3、もうこの世界で使える人がいなくなった空間魔法をLV5。しかも私がお父様に聞きに行って、今会うまでの間に水魔法をLV5で使えるようになっているんだもん」

「そんなもんか」

「そんなもんだよ」


 水魔法はあの涎でベトベトになったうえ、折れた右手を綺麗にするときに頑張った。

 そして右手の骨折を治したのに治癒魔法のスキルがまだ取得できてないのが不思議だ。

 もしかしたら自分じゃなく、他人を治さなきゃいけないのかもしれないが。


「……っあ! 着いたよ!」


 ふと顔をあげてみると、木々の隙間から村の入り口らしきところが見える。

 ……森の道ぐらい作っておけよ。これぐらい近いのなら。


「この村はなんて名前なんだ?」

「…………さぁ、宿に行こう!」

「知らないの?」

「……知らない。興味ないことは憶えないから」

「まあ、村の名前なんてどうでもいいか」


 そんなことを話しているうちに、村の入り口まで来ていた。


「メル様じゃないですか! こんな夜遅くにどうしましたか? それと後ろにいるこの男は?」

「泊まりにきただけだよ。それとこの人は私の大切な人だから邪険に扱ったら、ね?」

「大丈夫ですよ。メル様は私たちの命を救ってくれたお方。その方の大切な人を邪険に扱うわけないじゃないですか」

「うん!」

「ささ、こんなところで俺と無駄話なんてしてないで、早く宿のほうへ。……まあ、今夜は寝られないでしょうけどね」

「それじゃ~ね~」

「はい! ……お前も運がいいやつだな。あんな綺麗な人なんて滅多にいないぞ」

「……ああ、そうだな」


 メルがどんどん先に行ってしまうので、後を追おうとしたら村の入り口にいた門兵、かな? そいつに意味ありげなウインクとともに何か言ってきたが、聞き流してメルの元へ少し走って向かう。




「あらメル様。と後ろの男…………メル様。今夜はこれですかな?」

「もう、メルニア! 気が早いよ! ……ま、まあ。月様がその気なら私はいつでも大歓迎ですけど?」


 メルが睡眠食堂といった名前の看板がある二階建ての大きな宿に入っていく。当然、俺も後に続いて入っていくわけで。

 中に入ると恰幅のいい女性がこんな夜更けにもかかわらず、ハイテンションでメルと話している。

 名前がメルニアって……メルってこの世界では多いのか?

 ……いや、たまたまか。まだほんの数人しかこの世界の人の名前を知らないんだ。焦る必要はない。

 それと右手の親指を人差し指と中指の間に挟むサイン。あれはこの世界にもあるのか……。

 メルも口調がおかしくなっている。それとチラチラ俺の方を見るな。


「ええっと、月様だっけ? 悪いけど、人が多く泊まっていてね。一部屋しか空いていないんだよ。悪いけど……いや、いいのか。メル様と二人一部屋で構わないかい?」


 考え事をしていたらメルニアに話しかけられた。

 一部屋しか空いていない……? 顔がものすごいニヤニヤしているのに、誰が騙されるというのか。


「構わないですわ」


 俺じゃなくてメルが勝手に返事をする。


「なら、そこの階段を上って一番奥の部屋だよ。お金はメル様からすでに十分といっていいほどもらっているからね。十分だよ」

「おやすみ、メルニア」

「おやすみ、メル様。……あんた、初めてなんだから優しくするんだよ?」

「……おやすみ」


 さっきの門兵といい、ここのメルニアといい。

 ヤることしか頭にないのか……。

 おやすみ、とだけ言って二階に上り、一番奥の部屋に向かう。

 メルはすでに部屋の中に入っているようだ。


「……なぜ、ベッドが一つしかないんだ」


 部屋は十二畳ほどの大きさで中に丸い机、イスが2脚。そしてベッドが一つしかない。

 丸い机の上に、魔石が入ったランタンがあり、それによって部屋が明るくなっている。 


「……ベッド、一つしかないね。月様」


 先に中へ入っていたメルは剣を壁に立てかけてあり、ベッドに座っている。

 そして何かを期待した目で俺のことを見てくる。


「月様。私たちも一つになろう、ね?」


 両手を広げてこちらに向けてくる。


「…………」


 部屋に入ったが、どうしようか入り口で立ったまま考えていると、メルの目からハイライトが消えていく。


「月様、私のこと嫌いなの? それとも私のほかにもう、女がいるとか?」


 広げていた腕は下がり、顔も少し俯いているため、目が前髪で隠れて見えなくなっている。

 そして俺に聞こえない声量で何かブツブツと呟いている。

 俺はそれを見て内心で興奮しながらも表には出さず、ユックリとメルに近づいていく。


「……うぉっ!」

「大丈夫だよ月様。私がいるから、ね?」


 メルの中で何があったのかしらないが、メルの手が届く範囲まで近づいていた俺は急に動いたことに反応できず、ベッドに押し倒される。

 つい最近、しろにも似たようなことをされた気が。

 それとステータスの関係上、俺がメルに勝つのは無理だ。


「月様。月様。月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様月様」


 メルが俺の名前を連呼しながらキスをして口の中に舌を入れてくる。

 ……白といい、メルといい。最初から飛ばしてくる。

 まあ、嬉しいんだけどね。

 舌と舌が絡み合い、お互いの唾液が混じり、クチュクチュと音が鳴る。


「……ぁ。月様。……そこです。……もっと。強く……ぅぁっ」


 メルが俺の右手を取り、自分の下半身へと導く。

 そしてズボンの中へと手を入れられ、大切なところへと触れさせる。

 指でなぞるようにするとキスをしながらも、メルの口から甘い息が漏れる。

 メルの頬に左手を添えて一度顔を離してもらう。

 そして右手を見てみるとランタンによって照らされて光っている。


「……ぁ、月様。そんなに見られると恥ずか……んぅ!」


 何かメルが話していたが、お構いなしにその右手の指を二本。メルの口に突っ込む。


「初めてなのにこんなにして。メルはいやらしいな」

「……んちゅ、……はぁ…………そ、そんな……くちゅ……ことは……………んちゅ」


 頬を真っ赤にしながらも否定してこようとしてくるが、舐めるのをやめない。


「ゆ、月しゃま。……き、キスがしたいれす」


 若干、呂律ろれつが回っていないが、キスをしたいとせがんでくる。

 俺はメルの口から指を抜き、その指を今度は自分で咥え、舐める。


「ぁ……月様。早く私とキス……」


 メルが耳を舐めながらそのままささやいてくる。

 そろそろいいかと思い、口から指を抜き、メルとキスをする。もちろん、舌を入れるのはあたりまえだ。


「月しゃま……んちゅ……くちゅ……ゆえひゃま……んぅ!」


 メルが驚いたのは俺の右手がメルのズボンの中に手をいれ、尻を掴んだからだ。

 驚いた際に、メルが口を離しそうだったので左手で押さえるのも忘れない。


「ゆえひゃま……! もうきて! 私の中にきて!」


 メルの尻を掴んで撫でた後、そのまま大事なところへとまた手を移動させて優しくなぞるようにして指を動かす。

 そしてメルが我慢できずに腰を俺の大事なところに押し付けてくる。


「きゃっ!」


 メルが驚いた声をあげたのは、俺とメルの上下の位置を変えたからだろう。


「……月様。いいよ」


 両手を広げて俺に向ける。

 夜はまだまだこれからだ。

どうだったかな?

まあ、駄文だから特になんもないか

次の話でプロローグにいけると思うから、その次に閑話と登場人物紹介だね!

ってことでまた次回〜

あと、誤字脱字とかあったら教えてね!

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