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8P


こんな日々を送るっていると自然と思うだろう。


私は何の為に存在しているのか。


私が起きてから寝るまで家には誰もいない。でも、朝食は用意されてるしトーストも温かいのだ。


常に見張られてる?


監視カメラがあるわけでもないし、勿論、人の居る気配も感じない。


一番不思議な事は、両親の姿が見当たらない。


物心ついた頃から記憶に無いのだ。


ただ、一つだけうっすらと残る記憶。


それは、毎晩絵本を読まないと寝ない私に、困りながらも笑顔で読んで聞かせる父親の姿。


幸せな温かな記憶。


季節とか関係なく決まって読むサンタクロースの絵本。


最初はニコニコと笑顔で聞いてる私。その内、父親の顔をジッと見つめる。そして、気がつくと朝になっていた。


絵本を読んでくれる父親が好きだった。その記憶しかない父親が好きだった。


なのに…


そんなに好きなのに…




父親の顔が思い出せないでいた。




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